いわゆる美人(かわいい女性を含む)は幸せか?!
最近、ふとそんなことを考える機会があった。
おそらく、世の中の女性の多くが、「美人」、あるいは「かわいい女の子」に憧れているだろう。あるいは、嫉妬しているだろう。
美人はモテる。批判覚悟で言えば、男は女の顔(ないしは身体)しか見ていない。女性に求めるものはただそれだけだからだ。
男は違う。容姿だけでなく、経済力が問われる。世の中の女性は、男の顔以上に、経済力を重視している。だから、「イケメン」でモテるのは、経済力が問われない学生時代までで、社会人になると、女性たちは、まず男性の「給与」を見る。もちろん容姿も見るが、それ以上に重視されるのが、「お金」である。
単純な話、金をもっている男(今は無くとも、将来性が極めて高い男)は事実、モテている。
他方、たいていの男は、女に経済力を求めない。自分より経済力がある女性を敬遠する。自分が優位に立ちたい生き物だからだ。それは、つまりは、自分よりも劣った女性を選びたがる。
だから、男が女に求めるものは、「ルックス」だけである。(話を単純化するために、言いきります。ごめんなさい)
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さて、美人の話だ。
美人は幸せか?
僕の答えは、NOだ。
美人は、幸せではない。美人は不幸である。
いや、美人は弱者である。
なぜならば、「美人」であるがゆえに、望まない男性から多くの求愛を求められ、不当な男性と付き合う可能性が極めて高くなるからである。美人は、常に男性から、「攻撃」を受ける。「俺のものにしたい」という欲望にさらされている。どこかに行けば、必ず口説かれる。しかも、ずる賢い男性にだまされる危険性もあがる。もちろん、夜道を歩くのは危険である。そういう可能性も上がる。近寄ってくる男性の中には、もちろん「素敵な男性」もいるだろうが、本当に「素敵な男性」は、女性の「容姿」だけを見るわけではない。本当に素敵な男性は、女性の知性や学力や品性や教養や体力なども見ている。見た目だけで迫ってくる男性には、残念ながら、そういう素敵な男性はほとんど含まれていない。
悲劇はそれだけではない。
美人は、特定の男性と付き合うと、その男性に、不当な束縛を受けることになる。「いま、何やってるの?」、「誰と会ったの?」、「昨日、誰といたの?」、「なんで、昨日●●のパーティーに出たの?」、「スマホ、見せて」…等々。つまり、「うざいこと」をいっぱい言ってくる。僕は職業柄(?)、女性と話す機会が多いが、見た目のよい女性ほど、そういう不当な「干渉」や「束縛」や「要求」を受けているのである。
なぜか。
男性は、美人と付き合いたい。だが、美人と付き合ってしまうと、その美人な彼女が、誰かに奪われるのではないか、と過度に心配してしまうからである。理由は単純で、美人であるがゆえに、自分以外の男性が寄ってきてしまうことを、その男性自身がよく分かっているからである。自分も、そんな見た目だけで寄ってきた男の一人だから、よく分かるのである。
だから…
「取られたくない」、「盗まれたくない」、という独占欲がふつふつと湧く。
それゆえに、男は過度に心配する。もちろん、それは相手の美人を思ってのことではない。そうではなく、自分の所有物を誰か他の男性に取られたくない、その一心で、相手を拘束し、管理しようとする。
だから、美人は、付き合う男性に、逐一、自分が今何をしているのか、誰がいるのかを報告しなければいけない。美人の女性には、もはや自由はない。その先にあるのは、(その美貌が枯れる時まで続く)男性の支配と拘束と管理である。実に、こういうパターンに陥っている美人は多い。相手の男性から、自由を奪われ、支配下、管理下に置かれる。
それが、美人の現実であるとすれば…
美人は悲劇である。
そういうわけで、付き合う男性は、他の人に取られたくないから、とにかく「自分のものだ」という証明書となる「婚姻届」を出そうと必死になる。
つまり、結婚を急ぐ。美人は、常に他の男性に求愛される可能性があるから、できるだけ早く自分のものにしたい、という欲望が働くのである。そういう中で、避妊を回避するようになる。美人と自分の間に、とっとと早く子どもを産んでしまいたいからである。そして、(本来、まだ結婚の時期として望ましくないにもかかわらず)結婚に至る。
ゆえに、美人は結婚が早い(*もちろん極めて知性の高い女性は、そういう男性をはじくだけの知性をもっているので、除く)。
もちろん、それで幸せになる人もいるだろうし、その後に不幸になる人もいるだろう。それは分からない。ただし、相手の男性は、美人のもつ「美貌」だけでその美人を選んだのだから、その美貌が枯れれば、あるいは、もっと別の美人が現れたら…、どうなるのだろうか)
だが、いずれにしても、美人というのは、このように、非美人が味わうことのない苦悩を抱えているのである。
ゆえに、美人には支援が必要なのである。
***
そういうわけで。
最後に、そんな美人たちに一つメッセージを送ろう。
美人は、寄ってくる男の中で一人の男性を選ぶ時に、男の「容姿」も、「巧みな言葉」も、「雰囲気(ムード)」も、信じてはならない。これらに流されてはいけない。これらは、どれも「捏造されたもの」であり、「虚構」である。
では、男性のどこを見ればよいのか。
そのポイントは(最低限)次の五点であろう。
①しっかりとした自尊心をもっている男性
基本的に自分に自信があり、そして自分を正しく愛し、受け入れている男性。つまりは、自尊心の高い人。プライドではなく、自尊心の高い人である。そういう人は、自分に自信があり、自分を受け入れているので、相手が美人であっても、それだけで心配することはない。なぜなら、「自分は愛されるにふさわしい人間だ」と、どこかで思っているからだ。
②冷静に物事を判断できる男性
冷静さの欠ける男性は、目先のことだけを考える。だから、「取られるのではないか」と心配になる。冷静に物事を考えられる男性は、自分が今何をやっているのかが分かる。だから、過剰な干渉をしていたら、そのことに気付くことができる。そして、反省する。
③相手を信じることができる男性
美人への不当な干渉や束縛は、相手を信じていない現れに他ならない。信じていれば、相手がどこで何をしようと、不安にはならない。あるいは、若干は不安でも、「きっと大丈夫だ」、と思えるだろう。
④恋愛以外に、きちんと自分がすべきことややりたいことをもっている男性
人間は恋愛だけに生きているわけではない。仕事もしなければならない。また、理想的には、社会的使命感をもって、世の中のために自ら何かを企てようと考える男性というのもいる。そういう男性は、美人というパートナーを得ることで、よりそちらの方に専念できるようになる。社会的責任を感じている人は、恋愛以外に、いや恋愛以上に「すべきこと」を熟知している(はずである)。また、熱烈な趣味をもっている人は、恋愛成立以後も、その趣味の世界を大切にするから、もっていない人に比べて、干渉する確率は低くなる。
⑤まともな本をしっかりと読んでいる男性
これは、美人や非美人に限った話ではないが、まともな本をきちんと読んでいる人は、それだけ、人間理解が深い。そういう人は、短絡的な行動を慎むだけの倫理観や道徳観をもっている。
…
僕の持論では、実はあまり経済力は問題にならない。単純な話、金はなくても、人柄がよければ、それで人生なんとかなるものだからだ。金持ちと結婚した美人タレントを見ていればよく分かるだろう。金持ちは金持ちで、美人と同じ構造をもっている。つまり、不当な美人から、美人が受けるのと同じ攻撃を受ける可能性が極めて高いのである。
いずれにしても、こういう男性は、いつの世も、美人以上に少ないので、頑張ってください。あと、この条件が整っている人って、自分の容姿をあまり気にしていないので、見た目的には、あまりあれですけど、、、(自分に自信があるから、容姿なんてどうでもいいんです)
あ。
だから!!!
「美女と野獣」は人間の永遠のテーマなんだ…。
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最後は、なんだか、「男性論」になっちゃった…汗
はい。これは、例の如く、半分ホンキ、半分ユーモアの、エッセイでした。
なので、ノークレームでお願いします(苦笑)。
それにしても、美人というのは、想像以上に、生きるのが大変そうです。いい恋愛をしている美人って、あんまりいないんじゃないかな、っていうほどに。世の男性も、たまにでいいから、あるいは一度でもいいから、「美人女性」を「女」と見ないで、その人に耳を傾けてみてはどうでしょう? 「美人ってたいへん?」、「美人って、辛い?」って。
そうしたら、案外、仲良くなれるかもしれませんよ…(苦笑)
*ちなみに、日本では、「美人」というよりも、「かわいい女の子」に、そういう悲劇が多いように思います。ま、それは国民性ということで。