Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

「美人」という弱者-美人はどうやって男性を選べばよいのか-

いわゆる美人(かわいい女性を含む)は幸せか?!

最近、ふとそんなことを考える機会があった。

おそらく、世の中の女性の多くが、「美人」、あるいは「かわいい女の子」に憧れているだろう。あるいは、嫉妬しているだろう。

美人はモテる。批判覚悟で言えば、男は女の顔(ないしは身体)しか見ていない。女性に求めるものはただそれだけだからだ。

男は違う。容姿だけでなく、経済力が問われる。世の中の女性は、男の顔以上に、経済力を重視している。だから、「イケメン」でモテるのは、経済力が問われない学生時代までで、社会人になると、女性たちは、まず男性の「給与」を見る。もちろん容姿も見るが、それ以上に重視されるのが、「お金」である。

単純な話、金をもっている男(今は無くとも、将来性が極めて高い男)は事実、モテている。

他方、たいていの男は、女に経済力を求めない。自分より経済力がある女性を敬遠する。自分が優位に立ちたい生き物だからだ。それは、つまりは、自分よりも劣った女性を選びたがる。

だから、男が女に求めるものは、「ルックス」だけである。(話を単純化するために、言いきります。ごめんなさい)

***

さて、美人の話だ。

美人は幸せか?

僕の答えは、NOだ。

美人は、幸せではない。美人は不幸である。

いや、美人は弱者である

なぜならば、「美人」であるがゆえに、望まない男性から多くの求愛を求められ、不当な男性と付き合う可能性が極めて高くなるからである。美人は、常に男性から、「攻撃」を受ける。「俺のものにしたい」という欲望にさらされている。どこかに行けば、必ず口説かれる。しかも、ずる賢い男性にだまされる危険性もあがる。もちろん、夜道を歩くのは危険である。そういう可能性も上がる。近寄ってくる男性の中には、もちろん「素敵な男性」もいるだろうが、本当に「素敵な男性」は、女性の「容姿」だけを見るわけではない。本当に素敵な男性は、女性の知性や学力や品性や教養や体力なども見ている。見た目だけで迫ってくる男性には、残念ながら、そういう素敵な男性はほとんど含まれていない。

悲劇はそれだけではない。

美人は、特定の男性と付き合うと、その男性に、不当な束縛を受けることになる。「いま、何やってるの?」、「誰と会ったの?」、「昨日、誰といたの?」、「なんで、昨日●●のパーティーに出たの?」、「スマホ、見せて」…等々。つまり、「うざいこと」をいっぱい言ってくる。僕は職業柄(?)、女性と話す機会が多いが、見た目のよい女性ほど、そういう不当な「干渉」や「束縛」や「要求」を受けているのである。

なぜか。

男性は、美人と付き合いたい。だが、美人と付き合ってしまうと、その美人な彼女が、誰かに奪われるのではないか、と過度に心配してしまうからである。理由は単純で、美人であるがゆえに、自分以外の男性が寄ってきてしまうことを、その男性自身がよく分かっているからである。自分も、そんな見た目だけで寄ってきた男の一人だから、よく分かるのである。

だから…

「取られたくない」、「盗まれたくない」、という独占欲がふつふつと湧く。

それゆえに、男は過度に心配する。もちろん、それは相手の美人を思ってのことではない。そうではなく、自分の所有物を誰か他の男性に取られたくない、その一心で、相手を拘束し、管理しようとする。

だから、美人は、付き合う男性に、逐一、自分が今何をしているのか、誰がいるのかを報告しなければいけない。美人の女性には、もはや自由はない。その先にあるのは、(その美貌が枯れる時まで続く)男性の支配と拘束と管理である。実に、こういうパターンに陥っている美人は多い。相手の男性から、自由を奪われ、支配下、管理下に置かれる。

それが、美人の現実であるとすれば…

美人は悲劇である。

そういうわけで、付き合う男性は、他の人に取られたくないから、とにかく「自分のものだ」という証明書となる「婚姻届」を出そうと必死になる。

つまり、結婚を急ぐ。美人は、常に他の男性に求愛される可能性があるから、できるだけ早く自分のものにしたい、という欲望が働くのである。そういう中で、避妊を回避するようになる。美人と自分の間に、とっとと早く子どもを産んでしまいたいからである。そして、(本来、まだ結婚の時期として望ましくないにもかかわらず)結婚に至る。

ゆえに、美人は結婚が早い(*もちろん極めて知性の高い女性は、そういう男性をはじくだけの知性をもっているので、除く)。

もちろん、それで幸せになる人もいるだろうし、その後に不幸になる人もいるだろう。それは分からない。ただし、相手の男性は、美人のもつ「美貌」だけでその美人を選んだのだから、その美貌が枯れれば、あるいは、もっと別の美人が現れたら…、どうなるのだろうか)

だが、いずれにしても、美人というのは、このように、非美人が味わうことのない苦悩を抱えているのである。

ゆえに、美人には支援が必要なのである

***

そういうわけで。

最後に、そんな美人たちに一つメッセージを送ろう。

美人は、寄ってくる男の中で一人の男性を選ぶ時に、男の「容姿」も、「巧みな言葉」も、「雰囲気(ムード)」も、信じてはならない。これらに流されてはいけない。これらは、どれも「捏造されたもの」であり、「虚構」である。

では、男性のどこを見ればよいのか

 

そのポイントは(最低限)次の五点であろう。

①しっかりとした自尊心をもっている男性

基本的に自分に自信があり、そして自分を正しく愛し、受け入れている男性。つまりは、自尊心の高い人。プライドではなく、自尊心の高い人である。そういう人は、自分に自信があり、自分を受け入れているので、相手が美人であっても、それだけで心配することはない。なぜなら、「自分は愛されるにふさわしい人間だ」と、どこかで思っているからだ。

②冷静に物事を判断できる男性

冷静さの欠ける男性は、目先のことだけを考える。だから、「取られるのではないか」と心配になる。冷静に物事を考えられる男性は、自分が今何をやっているのかが分かる。だから、過剰な干渉をしていたら、そのことに気付くことができる。そして、反省する。

③相手を信じることができる男性

美人への不当な干渉や束縛は、相手を信じていない現れに他ならない。信じていれば、相手がどこで何をしようと、不安にはならない。あるいは、若干は不安でも、「きっと大丈夫だ」、と思えるだろう。

④恋愛以外に、きちんと自分がすべきことややりたいことをもっている男性

人間は恋愛だけに生きているわけではない。仕事もしなければならない。また、理想的には、社会的使命感をもって、世の中のために自ら何かを企てようと考える男性というのもいる。そういう男性は、美人というパートナーを得ることで、よりそちらの方に専念できるようになる。社会的責任を感じている人は、恋愛以外に、いや恋愛以上に「すべきこと」を熟知している(はずである)。また、熱烈な趣味をもっている人は、恋愛成立以後も、その趣味の世界を大切にするから、もっていない人に比べて、干渉する確率は低くなる。

⑤まともな本をしっかりと読んでいる男性

これは、美人や非美人に限った話ではないが、まともな本をきちんと読んでいる人は、それだけ、人間理解が深い。そういう人は、短絡的な行動を慎むだけの倫理観や道徳観をもっている。

僕の持論では、実はあまり経済力は問題にならない。単純な話、金はなくても、人柄がよければ、それで人生なんとかなるものだからだ。金持ちと結婚した美人タレントを見ていればよく分かるだろう。金持ちは金持ちで、美人と同じ構造をもっている。つまり、不当な美人から、美人が受けるのと同じ攻撃を受ける可能性が極めて高いのである。

いずれにしても、こういう男性は、いつの世も、美人以上に少ないので、頑張ってください。あと、この条件が整っている人って、自分の容姿をあまり気にしていないので、見た目的には、あまりあれですけど、、、(自分に自信があるから、容姿なんてどうでもいいんです)

あ。

だから!!!

「美女と野獣」は人間の永遠のテーマなんだ…。

***

最後は、なんだか、「男性論」になっちゃった…汗

はい。これは、例の如く、半分ホンキ、半分ユーモアの、エッセイでした。

なので、ノークレームでお願いします(苦笑)。

それにしても、美人というのは、想像以上に、生きるのが大変そうです。いい恋愛をしている美人って、あんまりいないんじゃないかな、っていうほどに。世の男性も、たまにでいいから、あるいは一度でもいいから、「美人女性」を「女」と見ないで、その人に耳を傾けてみてはどうでしょう? 「美人ってたいへん?」、「美人って、辛い?」って。

そうしたら、案外、仲良くなれるかもしれませんよ…(苦笑)

*ちなみに、日本では、「美人」というよりも、「かわいい女の子」に、そういう悲劇が多いように思います。ま、それは国民性ということで。

コメント一覧

ななたろう
人生が詰んでいます。
別に自分のことを美人だと言いたいわけではないです。

働こうとするたびにパワハラときどきセクハラにあい、仕事を続けるのが難しくなってしまいます。私の長所のはずのやさしさも社会で生き抜くには必要がない、むしろ邪魔をしているなと思います。

真剣に、人生に希望がありません。
なんのために生まれたんだろう?と頭の中はいつもアンパンマンの歌状態ですが、答えは見つからないので、今は長生きにならない人生を望むばかりです。

この記事を読むことで何度も救われました。
ありがとうございます。
sehensucht
おんなさん

コメントありがとうございます。

「イケメンのスパダリ」が本当に優れた男性である、と思いますか? 

もう一つ。「イケメンのスパダリ」と結婚すると、幸せな夫婦生活や老後の生活が保障されるとお思いですか??

是非、お聞かせいただきたいです。
おんな
え?美人は普通にイケメンのスパダリと付き合うけど、
ほんとに美人見たの?
非モテはびびって美女、かわいいこには近づかないよ。
ペンギン
本当に美人は、可愛い人含め大変だと思います。手前味噌ですが、私は長いこと、心の病をり患しております。ところがカウンセリングでまともな女性に会ったことがありません。学生のころから学生相談室で、めちゃめちゃにひどい言葉と態度で傷つけられたのをはじめ、今まで本当にひどい目に遭ってきました(ちなみに男性カウンセラーは変な人が多くて、役には立ちませんでした)。心が病気なのに、ボロボロになりました。同じような美人の女医さんが「私さん、カウンセリングはいばらの道ですよ」と仰いましたが、その意味を知るまでに長いこと、本当に長いことかかってしまいました。もう人は頼りません。さらに傷つけられるだけだから。強く生きていきたいけど、じろじろ見てくる男女、それから女の子が一番、経験的にめっちゃ見てきます。ずーっとみてて、笑顔を向けたら怒り爆発って感じにキレられて、その子は自分の座っている椅子の座面を手でバンバン叩いたり、知らんふりしていたら歩いたり歌ったり、を繰り返すし…本当に辛いです。男の人とも女の人とも誰とも付き合ったことがありません。人間不信なので…。淋しいです。母からも嫉妬されているし、いいことなんてありません。悲観していますが、頑張って生きていこうと思います。男性からの意外な共感の文章、見つけた時嬉しかったです。
sehensucht
コメントありがとうございます。

「世間一般的には高学歴と言われる私大を卒業しました」とあるので、遠慮なく反論させていただきますね。

①「世間一般的には高学歴と言われる私大を卒業」したあなたの意見は、全体を表わしてはいません。僕がここで想定しているのは、あなたのような高学歴女子を含む「女性全体」の話です。その中には、中卒の子や高卒の子も想定しています。高学歴でかつきちんとした教養を得ている人は、この記事の内容には該当しないとも思って、書いています。

②最後に、「時代についてけてない」と指摘していますが、この問題は、この数年で議論になっている「ルッキズム」の問題とも関連しており、日本ではこの「ルッキズム」の影響がかなり色濃く出ているという指摘もあります。なので、時代錯誤の話ではありません(そもそもこの記事を書いたのは、2014年です)

③「男女関係なく頭の回らない奴が可哀想だと思います」とありますが、その男女関係の末に、妊娠してしまい、苦しんでいる女性を多く見てきました。男女は平等でも、妊娠は平等ではありません。あなたは素敵な「旦那」さまをもっていて、それはそれで素敵なことですが、そうではない人生を生きている女性もたくさんいる、ということを想定していただければ、と思います。

④「結婚はしたいけど、まずは離婚ができる経済力をつけておくことが大事だよね」という言葉に衝撃を受けたようですが、その言葉の「暴力性」に気づいておられない点で、残念です。データを見てください。日本における女性の厳しい現実を。シングルマザーの厳しい現実を。それらを踏まえて、この記事は書きました。

最後に、ペンネームが「もっと多角的に見ましょう」とありますが、その言葉をあなたにそのままお返しいたしますね。もう少し世界の中における日本の女性の問題にしっかりと(自分とは異なる世界を生きている人を想定した上で)向き合っていただきたいですね。あなたが「高学歴の私大」を出られたと仰るので、反論させて頂きました。(誹謗ではない)反論なら大歓迎です。
もっと多角的に見ましょう
世間一般的には高学歴と言われる私大を卒業しましたが、どんなに美人でも自立を前提とした自身の人生を思い描く人が多かったですね。芸能関係の友人もいましたが、「いつかは芸能界からいなくなると思う。結婚はしたいけど、まずは離婚ができる経済力をつけておくことが大事だよね」と言っていました。ここまで深く考えていなかった私にとっては衝撃の一言でしたが、要するに美人がかわいそうでもブスがかわいそうでもなく、男女関係なく頭の回らない奴が可哀想だと思います。
私自身男性に求めるものは経済力ではありませんし、正直自分で必要な分は稼げているのでそれでいいかと思っています。一番は子供ができた時に大切にできる人間性を持っているか、そして家族を守る上で考えるという行為が可能な人かどうかですね。意外とできない人が多いので。事実、旦那の給与は私より高くありませんが、家庭的で立派に家族を支えてくれています。
彼氏で終わる相手なら顔だけでもいいですけどね。やっぱり関係の重みに中身が伴う相手としか結婚できません。

女には顔という先天的なものでしか選択肢がないような言い方はいかがかと思います。我々も努力で現状を掴んでいるので。時代についてけてないですね。
sehensucht
りんごさん

古い記事へのコメントありがとうございます。

「幼少期は幸せって言う方もいますが、小学校低学年くらいからもう女子の嫌がらせのようなものが始まりますよ」というご指摘は、この記事では触れていなくて、「なるほど…」って思いました。「妬み」「嫉妬」「ひがみ」…、そういう色んな反感を抱くのでしょうね。

貴重なご指摘ありがとうございました。
りんご
この方の書いておられることはビックリするくらい当たってます。ここまでわかってくれる人って本当に少ない。美人は得だとか言いますが、本当に辛いことばっかりでした。せめて強気な性格ならずる賢く生きていけたのかもしれない。度重なるトラウマで病んでしまって生きてくの大変です。幼少期は幸せって言う方もいますが、小学校低学年くらいからもう女子の嫌がらせのようなものが始まりますよ。女優さんとかも結構寂しい過去を送ってきた人も多いのかなと思ったりします。
「あらら」の顔と年齢が知りたい
「あらら」の顔と年齢が知りたい
カモメ
美人で幸せなのは子供の頃ですね。まだ思春期に至らず男性に性的な目でみられてない頃。ニコニコしてるだけで、大人にとてもよくしてもらえます。それで美しい子供は、とにかくこの世は、とても楽しく良いところと思って育ちます。それだけで性格もよくなってきます。 思春期以降は かなりしんどい目に合うのも事実ですが。 やはり、子供の頃この世は楽園みたいに、良いところ幸せなところと思って育つのは、一生の宝物だと思います。そんなふうに、幸せな子供時代を過ごす美人は、大人になってからのどんなつらい人生も、乗り切っていけますよ。
わかる!私はブス子だけど。
美人(かわいい)女性にガツガツ行くのって
自分に自信がありすぎなオラオラ系か
お金持ってる既婚者が9割って感じです。

そんな男性に強引に連れ去られる美女もいますが
美女も嫌な思いをしながら成長していくので
同性には愛想よく(やっかみが怖いしね)
異性にはちょっと冷たい人が多いですね。
異性に愛想良くしちゃうと
遠慮したいタイプがガンガン来てしまうので。

高嶺の花には冷たくすると良いなんて言う人がいますが
ダメですね。
嫌な人イメージで、本気で嫌われます。

美人って大変だなぁと、ブス子な私はかなり本気で
同情しています。
あらら
本当に男性の主観的な見方しかできないんですね。
短絡的ですね。
パー美人ならその論理で行けるでしょうが、才色兼備は全く違います。
自分の容姿に惹かれる雑多なザコ男なんて相手にせず、最初から自分の中身を見ようとする、中身の濃い、しかも自分の好みの男性を選びます。
男性が自分より下の女性や美人を好きかとか全く関係ない。
ブスにも優しい、本質的に優れた男性を選ぶのが、上質な美人です。
それと男性が忘れがちだけど、美人の親は当然可愛い孫が欲しくて、ブ男と結婚させるために美人に育てたわけではないので、フツメン以上のエリートでないと、結婚を許しません。
美人が男性に流されるなんて、昭和の40代の女性の話で、古すぎます。
いかに若い才色兼備に縁がないかということがわかりますよ。
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