この二、三日、更新してないよーな。。。
オーストリアのチロル地方に属するキッツビュールを去って、はるか南から、北ドイツのハンブルクにやってきました。
とりあえず生きてます。。。
そして、自分で言うのもなんですが、いつも以上に勉強?研究?しています。
こっちで、アウトプットをいっぱいしようともくろんでいましたが、結局はインプット量が多すぎて、全然アウトプット(つまり執筆等)はできていません。まぁ、それは帰国後に日本でもやれるので、よいとします。
とにかく、昨年以上に「頭」をいっぱいつかっています。
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いずれにしても、欧州研究の旅もいよいよ後半戦、というか、終盤戦を迎えようとしています。
ここからが、実は一番ハードだったりもします。まだまだ、楽観できない状況にあります。
これから、どう転ぶのか。神のみぞ知る、という状況にあります。
でも、それでこそ、「研究」だったりもします。「結果」が分かってたら、それは研究じゃない。いや、「研究」なのかもしれないけど、「探究」じゃない。探究というのは、それこそ、完全未知なる世界を手探りで、ゆっくりと進むこと。焦って、その成果が出せるわけじゃない。
逆に、「無駄骨」も、研究の大切な事柄だったりする。「なんの成果も得られなかった」、というのだって、実は研究で、常に成果のある研究をやれる研究者はいないし、いたとしたら、どこかで「ズル」や「不正」をしているはずです。「未知なる世界の解明」なんて、そう簡単にできるものじゃないです。自身の「努力」ではどうしようもない「高い壁」がありますから。
でも、その中で、どれだけ頑張れるか。そこに、研究の面白さがあるのかな、と思います。
どこかで誰かが書いていることを、同じように書いて、それなりの成果をうまくあげている人もいっぱいいます。こっちにだっていっぱいいます。けれど、それなら、自分がやらなくてもいい。誰かが言っていることをコピーして成功したとしても、それは本当の成功じゃない。
何も頼るものがない、手がかりさえつかめない、頑張って努力しても全部ぶち壊れちゃう、五里霧中、暗中模索、そういう不安定な状況こそ、一番、研究的にエキサイトする部分であったりもします。
僕自身、何かすごい「答え」をもっているわけじゃない。どんなに頑張って努力したって、「答えらしいもの」さえ、全く見えてこない。何が正しくて、何が間違いなのかもよく分からない。
そういう中で、可能な限り、中立的に、そして対象的に、そして、相互主観的に、「答えらしい」ものを見出していく。それしか王道はないかな、と思っています。可能な限り、「真理」に忠実に、と言った方がいいかな。
自分にできることなんて、ごくわずか。限られている。その中で、どれだけいい論文や本が書けるか。それだけかな、と。
まだ、納得のいくところまでたどり着いてはいないけど、この自分のプロセスには納得しているかな。
正直ね、大変です。言葉も文化も違うところに、僕一人だけで、戦うんだもの。誰かが助けてくれるわけじゃないし、助言してくれるわけでもない。もちろん、色んな人の助けがあって、こうやって研究ができている。けれど、僕のこのマニアックな研究について、適切に助言してくれる人はいない。自分で切り開かなけりゃならない。
でも、逆説的だけど、だから、楽しい。
辛いけど、楽しい。
さ、あと残り10日くらい。
そろそろ、ちょっと、日本に戻りたくなってきた(苦笑)。
美味しい日本のラーメンが食べたい…