デランジェ、待望のシングルがいよいよリリース。
・・・いや、待望というよりは念願かな。1990年のララバイ1990以降のシングルだから、実に18年ぶりのシングルってことになるのかな。ララバイから18年かぁ~(しみじみ) 色々あったなぁ~(感慨深く)
今回のシングルは・・・
17年ぶりに復活し、再結成ブームの先駆けとなったD’ERLANGERの復活後、初のシングル!タイトル曲「柘榴」はD’ERLANGERらしい“耽美”で“セクシャル”なPOP SONGに仕上がりました。また18年前のラスト・ライヴで演奏され、ライヴ盤にしか収録されていなかった幻の楽曲「LOVE ANYMORE」も新録で収録。今年も活動的なD'ERLANGERに要注目!
って感じらしい。ファンならもうライブで聴いている曲だし、ネットが使える人ならもうすでにPVなどで聴いていると思う。昔と違って、音楽ツールがたくさんあるから、リリースまで全く耳にしないっていうことはなくなったなぁ。
デランジェ初の日本語タイトルシングル。しかも、柘榴って。すごいなぁ。
01.柘榴
サイファの無機質で淡白なギターリフで始まる曲。Aメロは非常に淡々としているんだけど、どこかエモーショナル。抑圧された感情がうまく表現されている。そして、ギターメロ。このメロがすごくクールでかっこいいのだ。メカニカルな感じもするし、有機的な感じもする。そして、再びAメロへ。間一髪、すぐさまサビへと展開する。どこかレトロな感じもするし、演歌っぽい感じもする。けれど、サウンドはやはりロックとしかいいようがない。どこかBUCK-TICKっぽく聴こえるのだ。TABOO時代頃の・・・ Cメロっぽいところはホントデランジェらしい。ギターソロは(こう言っていいか分からないが)CRAZE時代を彷彿とさせる。そして、またCメロにうつり、ラストのサビへと向かう。柘榴のような私を食べて!という強烈なメッセージが強烈に炸裂する。そして、最後に再び淡々としたAメロに移り、ギターメロで妖しげに終わる。
02.Sensual Dance
こちらは非常に近代的というか、21世紀的な無機質なバンドサウンドになっている。無機質なのに、Aメロは非常にファンキー。この曲はまさにデランジェの進化形と言っていいかもしれない。激しさ、妖しさ、妖艶さなどがつまった難解な曲ともいえるかもしれない。テンポ的にはあまり速くないけど、サビなんかはかなりノレそう。そういえば、ライブでも最初の方に演奏していたな・・・ この曲のギターソロはヤバイかも。こういうギターを弾けるのは、今井さんとサイファだけかもしれないな。このギターソロはかなりヤバイことになっていることだけは確かだ。あと、哲っちゃんのドラムもかなり動いている。まさにバンドサウンドの醍醐味とも言えるような一曲に仕上がっていた。最後、不気味なリフレインがあるのだが、すごい凝っているのだ。これこそ超聴き応えのある箇所だ。最後はとんでもないことになっている・・・(汗) ドラムもすごいカッコイイ!!
03.LOVE ANYMORE
イントロはなんとなんと「傷」のようなクラシカルなシンセ音!! そして、聴き慣れたあのフレーズが響きだす。「届いているか?!」って。なんか18年前にタイムスリップしたような錯覚に陥ってしまった。この曲は福井さん時代のデモから聴いているから、思いいれもすごく強いかも。シンセ音の影響か、かつての音源よりも妖しくて、よりゴージャスになっている。っていうか、よりダイナミックになっているというか。テンポはかなり抑えている感じがしたけど、実際はどうなんだろう?! ギターの音は昔とそれほど変わっていないけど、やや若干重たくなったかな、と。シンセもかなりクリアに聴こえているし、聴きどころ満載の一曲だ。 ま、kei個人的には涙涙の一曲でありました。kyoのボーカルは、ホント以前と変わっていないというか・・・ さすがkyo!って感じかな。
【総評】
今回は三曲ともどちらかというと抑え気味な楽曲だった。デランジェのもつ破壊性はセーブされていて、どちらかというと雰囲気重視の楽曲が揃っていた。哲っちゃんのハイパードラムはアルバムまでおあずけかな。意地悪くいうと、ちょっと落ち着きすぎているかな、と。でも、こういうダーティーで妖美な楽曲もデランジェの魅力なわけで、、、 ただ、一曲くらいハイスピードの曲があってもよかったかな、と思ったりもした。ちょっと地味というか・・・ だけど、今のデランジェそのものといえばそうだし、、、兎にも角にもアルバムを早く聴きたい。アルバムの予告編的なシングルと考えると一番しっくりとくるかも。
PVはこちら (you tubeは早い・・・ ホントに)
おまけ:CDデータ.comのサイトで、kyoちゃんのソロインタビューが聴けます。見れます。