もう15年以上、千葉のラーメンを一緒に食べ歩いている我が惡麺友らんちばさん。
もはや、なんていうか、人生の相方って感じですかね?!
年齢は一回り違うんですけど、この15年間、プライベートで一番会っている人じゃないかな?!
そんならんちばさんが「ちょっと行きたいお店がある」ってことで、、、
…
惡麺友コンビで向かった先は、印西市小林にあります、
生蕎麦あづまや
です!
googleでは「生蕎麦あづまや」になっていますが、別では「生そばあづまや」と表記されています。
いずれにしても、その名の通り「日本蕎麦」を中心とする町の食堂って感じです。
小林というローカルな町にあり、更に路地を入ったところにあるディープな食堂です。
ここ、普通に走っていても、偶然見つけるようなお店じゃないです…💦
お店の入口は「二つ」ありますが、こちらがお店の入口になります。
左手にも扉はありますが、こっちがお客さんが入る扉になります。
暖簾がかかっている方、ってことですね。
…
お店に入ると、そこはまさに「昭和の小さな食堂そのもの」であります。
本当にこじまりとしていて、アットホームな食堂であります。
店主さん(2代目)と奥様、そして初代(創業者)の奥様がおられました。
聴けば、創業65年にもなる老舗のお店なんですって!!
家族でこじんまりと営んでいる小さな路地裏の食堂、、、
…なのですが、このお店、とんでもなくとんでもないお店だったんです!😂
こちらが、あづまやの基本のラインナップです。
これを見ると、(大衆食堂好きは)全部食べたくなります。
そば、うどん、丼などなど、食堂の定番メニューがずらりと並びます。
カツ丼とカツライスとカツ重があって、何がどう違うのか、気になりました。
更に、カツカレーライスもあり、串カツライスがあり、、、
らんちばさんが愛してやまないオムライス(800円)もありました。
そして、われわれが追い求めている「ラーメン類」もありました。
ラーメンは一杯なんとなんと550円(!!)。
ワンタンメンが600円で、チャーシューメンが750円!
お値段まで、昭和プライスですよ、、、(;´∀`)
この物価高騰&スタグフレーション&インフレの時代に、、、
あと、気になるラーメンセットメニューもありました。
ラーメンセットメニューは3種あって、
①ラーメン+ミニ若鳥丼(900円)
②ラーメン+ミニ焼肉丼(900円)
③ラーメン+ミニねぎとろ丼(1000円)
となっていました。
どれも食べたいところですが、ミニ若鳥丼は珍しいなぁと思ったので、①をチョイスしました。
更に、いろんなライス系のメニューもありました。
僕もらんちばさんも「焼肉塩だれライス」が気になっていました。
僕らって、もともと「B級グルメ好き」から出発しているので、その辺も似ているんです💕
…
ってことで、、、
ジャジャーン!!!
ラーメンセット
ミニ若鳥丼付き
です!
これが運ばれてきた時、もう思わず、、
「うおおおおおおおおおおお!!!!!!」
って叫んでしまいましたよ、、、
なんですか、このとんでもないオーラ(アウラ)は?!?!って。
もう、これを見た瞬間、とんでもないラーメンが出てきたぞって直感的に思いました。
この直感は、これまで20年以上ラーメンの食べ歩きをしてきて培われたものであります。
このラーメン&ミニ若鳥丼を見た時に、「もう100%間違いない」って思いました。
まずは、ラーメンから!!
これ、もう、分かる人には分かるラーメンでありましょう。
昭和時代の完璧なラーメン、、、ですよ…。
これで一杯550円っていうんだから、もうどこも敵わないでしょう。
メンマ、海苔、わかめ、なると、チャーシュー、ネギと、トッピングも完璧です。
見た目も、トッピングも、そしてお値段も、完璧です。
zoom up!
では、実際、このラーメン、どんな味わいなのでしょうか?!
スープを一口飲むと、、、
「嗚呼…、ほんのりと魚介香る、さっぱりしつつ動物系を感じる和風醤油スープだ…」
って思いつつ、なんか身体が宙に浮くような浮遊感のあるスープでした。
これは、魚介✖醤油✖動物系のしっかりとしたスープだ、って思いました。
お店の人に聴くと、なんと豚骨✖鶏ガラ✖昆布✖煮干しのスープなんですって!!
鰹節や鯖節は入っていないらしく、昆布と煮干しが和のテイストになっているとのことでした。
スープ自体、結構甘みがあって、みりんとか砂糖とかも入っているのかな?って思ったけど、みりんも砂糖も使っていないんですって。ただ、結構スープに野菜も入っていて、そこから甘みが出ているんだとか?!
凄いな、、、
わりと老舗のお店では、昆布と煮干しを使うケースが多いんですよね。「鰹節は使ってない」っていうお店も結構多くあります。昆布と煮干しが比較的安くて手に入りやすかったのかな?って推測しますが、、、。
感覚的には、「甘旨系」の醤油スープって感じですかね。甘じょっぱい味わいで、優しい味ですが、ぐっと奥行きのあるスープになっていました。
そして、麺です!!!
麺線がとっても綺麗で、思わず見とれてしまいます。
中太のストレート麺で、まさに「生そば」という名に相応しい感じです。
で、この麺を啜ってみると、、、
「うおおおおお、、、、なんだ、この生き生きとしたフレッシュな麺は?!?!」
って思いました。
最初は地元のどこかの製麺所の麺を使っているのかなって思ったんですが、、、
食べ進めていく中で、なんとなくの確信が出てきました。
「いや、これ、絶対に自家製麺だ…」って。
こんな滑らかで生き生きとした麺、製麺所の麺じゃ無理だ、、、
って、思ったんです。
で、たまらずお店の人に聴いてみると、「自家製麺ですよ」とのお声が!!!
やっぱり!!!
形状は違いますが、長寿庵院内店の麺に通じる「生麺っぽさ」があったんです。
お蕎麦屋さんが作る渾身の中華麺!!!みたいな。
65年前、このお店を始めた頃は、製麺所の麺を使っていたらしんですが、その後、製麺機を導入して、中華麺もお店で作るようになったんですって。
なるほど、、、
チャーシューはこんな感じです。
昔ながらのチャーシューですが、パサパサしてなくて、柔らかかったです。
これもまた、65年培ってきた技と経験に裏打ちされたチャーシュー故なのでしょう。
個人的には、もうストレートに100点満点のチャーシューだなって思いましたね。
都会的なカッコつけたチャーシューじゃなくて、歴史と経験から来る完璧なチャーシュー。
わかめもホント絶妙な感じで、最高のトッピングだなって改めて思いました。
いや~、もう全部が全部素晴らし過ぎて、、、😂
…
そして、このラーメンのお供となるのが、、、
ジャーーン!!!
ミニ若鳥丼+青かっぱ
です!!
ミニチャーシュー丼は、数えきれないくらい食べてきたけど、、、
ミニ若鳥丼っていうのは、あまり食べたことがないなぁ~~💦
ミニ若鳥丼は、その名の通り、若鳥のお肉を使ったミニ丼です。
これ、若鳥の照り焼き、、、ですよね?!
すっごく柔らかくて弾力性のある若鶏のテリヤキ。
焼き鳥のタレみたいな感じで、甘じょっぱい感じで、タレがすっごく美味しくて、まさに「とろける美味しさ!」でありました。この若鳥とライスの相性もかなり抜群で、無我夢中で食べましたよ、、、。
これ、もう、ちょっと驚きの美味しさで、感動しましたね…🤤
その辺の人気ラーメン店のミニ丼には負けないタフなミニ丼でした。
これ、ホント、中毒性、半端ないなぁって思います。
ホント、日本でもトップクラスの「ミニ丼」に入るんじゃないかな~、と。
若鳥の柔らかさ、弾力性、タレの美味しさ、もう抜群中の抜群でした!!😂
家系ラーメンに欠かせない「青がっぱ」もありました。
ミニ丼と一緒に食べてもいいし、ラーメンに入れてもOKです。
色んな食べ方ができるなぁ、、、っていう青かっぱでした。
…
続けて、らんちばさんがセレクトした、、、
チャーシューメン
+オムライス
です!!
まぁ、らんちばさんと言えば、もう「オムライス」ですよね?!?!
チャーシューメンとオムライスが並ぶと、なんか圧巻です。
どっちもヘビー級な感じで、僕じゃ、これ食べ切るの無理だなぁ~。
(この数年のらんちばさんは、「大食いファイター」みたいになってきていて…💦)
こちらが、チャーシューメンです!!!
基本的には、上の「ラーメン」と同じですね。
わかめは入っていますが、海苔は入ってない?!?!
チャーシューが、いっぱい入っていて、肉好きな人は是非こちらを食べていただきたいですね。
ここのチャーシュー、やっぱりかなりハイレベルだと思います。
ハイレベルっていうか、「普遍性のある味わい」というか、、、
そして、らんちばさん、待望の、
オムライス
です!!
ここのオムライスは、「The昭和の洋食!」っていう昭和レトロなオムライスでした。
昭和っていうか、大正レトロ???(;´∀`)
この年表によれば、オムライスの発祥は銀座にある「煉瓦亭」であります。
実は、僕もすでに10年以上前にこの煉瓦亭のオムライスを食べて、レポしています!
らんちばさんは、この煉瓦亭系のクラシカルなオムライスがお好きなんですよね?!
僕はかつては、わりとふわふわ系~デミ系のオムライスが好きだったんですが、年齢によるものか、らんちばさんの影響かは分かりませんが、だんだんこっちのクラシカルでレトロなオムライスの方がいいなって思うようになってきました。
ただ、オムライスにケチャップがのるのが定番になったのって、「戦後」のことだったんですね。(アメリカ統治下の時代に、小麦粉と一緒に、アメリカからやってきた調味料ってことになるんですね)
こういうケチャップたっぷりのオムライスもまた、ラーメンと同様、戦後になって広まった食べ物だったのかもしれませんね。戦前にオムライスを普通に食べていた人がいったいどれだけいたんだろう?? ラーメンも結局のところ、1960年~70年頃に広がっていったんですもんね。
そんなオムライスの歴史を学びつつ、オムライスを食べると、、、
なんか、大正~昭和~平成~令和と伝承されてきたこのオムライスが尊く見えますね。
半熟トロトロじゃなくて、しっかり火の入った卵で包み込まれたオムライス。
ケチャップライスに、たっぷりのケチャップ。
結局、こういうクラシカルでレトロなオムライスに僕らは回帰するのかな??
ほっとするというか、安心するっていうか、、、
今の若い人たちはまた違った感覚でこういうオムライスを食べるのかもしれないけど…(っていうか、こういうレトロなオムライス、食べた経験ってあるのかな?? 今度聴いてみようっと…)。
***
というわけで、、、
創業65年という印西の老舗の食堂「生蕎麦あづまや」の初レポでした。
いや~、何もかもが素晴らしかったです。
自家製スープも、自家製麺も、ミニ丼も、オムライスも、、、
どれも、「昭和の食文化」をそのまま令和に残している味わいというか。
それでいて、今の時代であっても決して今の味に負けないタフな美味しさで…。
…
創業者(先代)の奥様にも色々とお話を聴かせてもらいました。
先代は、65年よりもっと前に都内に料理の修業をしにいっていたんですって。
で、修業を積んだ後、こちらの印西市小林に戻って来て、お店を始められたんだとか。
昭和時代の千葉(や地方)の料理人の「あるある」ですよね?!
で、その65年前から、「ラーメン」はメニューにあって、作っていたんですって。
なので、ここのラーメンは、千葉でもかなり古くからラーメンを出すお店だったってことなんです。
そっかー、ここのラーメンって、65年の歴史をもつラーメンだったんだなぁ、、、って。
冷やし系も結構充実しているみたいでした。
冷し中華もありますね~~。
らんちばさんに「冷し中華、食べないんですか?」って聴いたら、「もうそろそろ冷やし中華はいいかな」って言っていて、「えええええ???」ってなりました(苦笑)。
ずっと夏になると、冷やし中華を追いかけてきたらんちばさんですが、そろそろ冷やし中華からは身を引きそうな感じです、、、?!?!
とすると、今度は何を追いかけ、何を探求するんでしょう?!?!
今年の夏のらんちばさんの動向もチェックですね👆
僕は、まぁ、のらりくらりと「行き当たりばったり精神」で、この夏もラーメンライフを楽しみたいと思いますね。
ふと、思ったんですけど、、、
このお店の店内って、なんとなく「屋台風」になっているんですよね。
なんか、ちょっとおしゃれというか、古風というか、なんというか、、、
次に来た時は、是非カツ丼とカツ重とカツライスを同時に食べてみたいなぁ~🤤
食べたいメニューがいっぱい過ぎて困ります。
そうそう、このお店、この春に地元の情報誌のネット記事で紹介されたんです。
この記事を見て、わりと遠方から来るお客さんも増えているんだとか?!?!
お店の前はこんな感じです。
のどかな千葉の田舎っていう雰囲気はあるかな?!
看板の下で写真を撮っている人、いますね(笑)
すごくローカルで、庶民的で、大衆的な食堂ですが、、、
でも、出てくるラーメンは、世界的な価値のある素晴らしいラーメンでした。
外国のラーメン好きの人にも、ここの自家製麺のラーメン、食べてもらいたいなぁ。
If you like ramen in a foreign country, you should try the delicious ramen at this Shokudo(local restaurant)!
お店の隣りにわりと広めの駐車場があります。
車で来ても、駅から歩いても、大丈夫な感じです。
場所はこんな感じです!!
本当のラーメン好きの人に食べに行ってもらいたい知られざる名店です💕