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酸っぱい利き酒シリーズ!「仙禽」かぶとむし&「花巴」水もと 純米を購入!@清澄白河の越前屋酒店!

2013年06月19日 | オススメ家飲み日本酒2013!
先日、ネットで色々検索していたところ、清澄白河にラインナップ豊富な酒屋さんを発見したので、早速直行しちゃいました(笑)その名もかねゑ(かねえ)越前屋さん!清澄白河駅A3出口から清澄通りを少し南下したところにある超細長い酒屋さん!隣がローソンなのですぐ分かりますし、なんとローソンから直でお店に入れてしまう構造にもなっています(笑)後から確認したら「dancyu」日本酒特集号にもお店が掲載されてましたww。

この日は久しぶりに甘酸っぱい「仙禽」かぶとむし 雄町 純米吟醸 無濾過生原酒 山田錦1400円(税込)を目当てに行ったんですが、冷蔵庫内に「花巴」の水もとを発見!こちらは以前、三鷹の宮田酒店さんで試飲させていただいて、ヨーグルト的なお味に目からウロコだったんですが、お店に在庫がなかったので購入していなかったんですよね。その時のヨーグルトっぽいテイストのインパクトが忘れられなかったので、今回巡り会えるとは思えませんでしたが、発見したので即購入決定!

まずは「仙禽」かぶとむしチャンから飲んでみます。開栓後の香りはほのか。仙禽らしい甘酸っぱさが全開!酸っぱさが強いかな。夏酒らしい爽やかな酸っぱさが非常に美味い!!某アイスコーヒーのCMではないですが、井上陽水の「少年時代」がBGMで流れるようなお酒かも(笑)この爽やかな仙禽さんの甘酸っぱさの虜にならない日本酒党はいないのではないでしょうか。☆☆☆☆☆の高評価差し上げちゃいます!オススメのお酒ですね。

「初夏です。夏休みはいくつになってもドキドキするものです。 蝉が鳴きます。蚊取り線香の香りが心落ち着かせます。花火が綺麗です。 仙禽の夏酒。あまりのすっぱさに、身も心も涼しくなってしまうでしょう。 今年は喉越し抜群の酸味あふれた仙禽夏酒です。どうやら、杯が進む仙禽です」以上、蔵元コピー。

↓スペックは、原料米:備前雄町100%、精米歩合:50%、日本酒度:-5、酸度:3.0、アルコール度:15度、製造年月:2013年3月、蔵元:せんきん(栃木県さくら市)



続いて楽しみにしていた「花巴」水もと 純米をグビグビ。開栓後の香りからヨーグルト的。まろやかなヨーグルト的テイストが美味い!!酸味はそれほど強くなくまろやかさが舌を覆う感じ。数日後にはさらにヨーグルトさが増していいですね。こちらは「仙禽」に比べて美味しい酸っぱさがインパクトあります。先日飲んだ新政酒造さんの「微生物の世界」シリーズの菩提もとの方が穏やかなテイストでしたが、最初に印象は同じ感じでしたー。

かなり長いですが、蔵元さん(おそらく橋本晃明杜氏)の解説によると…

「水もと(菩提もと)は、奈良の寺院にて室町時代にし創醸された醸造方法で、生米を水に浸して乳酸醗酵を促すことで酸度を高め、安全に醸造するという全国的にも珍しい製法です。この醸造法が生み出されたのが実はお寺なんです。お寺というと一般的にはお酒とは無縁のイメージがありますが、実際に当時の寺院は学者が集まる場所であり、最先端の技術が結集しており、荘園などの余剰米を用いて鎮守や仏へ献上するお酒を造る技術を持っていたといわれております。

また、この仕込みは彼岸の暖かい時期でも可能で現代の寒仕込を基本とした酒造りとは異質の醗酵過程を持っておりますが、メカニズムは現代主流の酒造りの ルーツとされ、酸を出すことで雑菌汚染を防止する技術を当時から駆使して酒造りが行われていたことは、酸の質を追求する花巴にとっては非常に興味深い仕込み方です。

私にとって常識にとらわれた酒造りから脱皮できる、よい機会となった製法です東京農業大学では、酵母主流の酒造りを学ぶなか卒論で取り組んだのがこの「菩提もと」です。当時は低アルコールブームで、「菩提もとの純米酒で低アルコール性酒を出来ないか?」と研究しておりましたが、実際には残念ながら原酒が一 番評価が高く、割り水をするほどに評価がひくくなる結果となりました……。そのため今でも、花巴の水もとは原酒で出荷しております。

すなわち、極端な製法の様ですが、酸を出すということは共通しており、その酸をいかに引き出し、良い酵母(蔵の考え方によって違うと思いますが。)を育てるかが杜氏の腕であるという、広い視野で酒造りを見ることができました。

水もとつくりは主に二段階に分けられ、一段階目(初度という)に、生米に蒸した米を少々加え、水につけておくと米が腐り酸味が出てきます。この時の臭いは 鼻が曲るような臭いですが、しっかりと腐らせて酸を引き出す工程です。二段階目(二度という)では、その腐らせた(乳酸醗酵をさせた)水を仕込水として、 生米を取り出し蒸した後に混ぜ合わせます。

生米はすっかりヨーグルトご飯のような香りになっており、蔵全体に酸っぱさが立ち込め、仕込にはかなりの勇気が必要です。このようにして出来上がる酒母の原酒です。個性的ですが飲みやすい酒質だと思います」

とのこと。色々勉強になります。非常にユニークですがクセになる美味さに乾杯!☆☆☆☆☆の高評価差し上げちゃいます!オススメです。

↓こちらは「花巴」水もと 純米 無濾過生原酒1470円(税込)!


↓スペックは、原料米:奈良県産米、精米歩合:70%、使用酵母:蔵付き酵母、日本酒度:-4、酸度:3.2、仕込水:大峰山系伏流水、アルコール度:16~17度、杜氏:橋本晃明、製造年月:2013年6月、蔵元:美吉野醸造(奈良県吉野郡)




↓こちらが越前屋さんの入り口ショット。

↓隣のローソンからも入れる仕組み!!


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