2010年6月26日から一週間、日本が関与した 「旧満州国」 歴史の地・・・中国・東北地方のハルビン・長春・瀋陽・丹東・大連・旅順の6都市を訪れた。
旅のきっかけは戦後のベストセラー 「流れる星は生きている」(藤原てい 著) を読んで・・・
旅の前に読み終えて「どんな過酷にも耐え・・・生きて母国に幼子を連れ帰る一人の母がいた・・・」 ことに感動したこと・・・、それは・・・大東亜戦争の敗戦で旧満州国の首都 「新京」 (現在は長春) には悲惨を極めた大勢の日本人がその地にいた・・・そして乳飲み子と幼子の3人を連れ逃げ帰った無蓋列車 (貨物) での 「劣悪な引き揚げ」 の母、 今はこの経路は北朝鮮との国境の都市 「丹東」 までなら行ける・・・当時の面影が残っているのだろうか?・・・と
もう一つ、小説 「坂の上の雲」(司馬遼太郎著) に描かれた日露戦争の激戦地 「旅順」・「203高地」 にも・・・一度訪ねてみたいと思っていた・・・。
・・・そんな中国・東北地方、 「ハルビン」 をスタートし 「旅順」 まで悠久の大陸・6都市を漫遊する機会がやってきた。
[ハルビン]
黒龍江省のハルビン・松花江畔に暮れゆく夕陽・・・北の大地は最高気温38℃・・・納涼船が活躍・・・
ハルビンのスターリン公園で夕暮れ時に踊る市民たち・・・ 人民防洪勝利記念塔 メインストリート「中央大街」の賑わい
ハルビンの「ロシア正教会」 旧満州国時代のハルビンの街 伊藤博文卿が暗殺された「ハルビン駅」
広大 ・・・ ホントに広いなぁー・・・! ・・・長春へ向かう列車から望む「トウモロコシ畑」・・・
[長春]
「偽満皇宮博物院」 満州事変”9月18日”を忘れるな! 皇帝「溥儀」の執務 「溥儀」と「婉容」妃
[長春から瀋陽]
長春に残る「日本・旧関東軍司令本部」 ・・・「瀋陽故宮」見学に訪れた未来の中国を担う子供たち・・・
清朝建国の祖ヌルハチが後金時代の皇宮/世界遺産「瀋陽故宮」・・・
清朝太宗ホンタイジの陵墓「昭陵」 有名な「老辺餃子店」で・・好吃! 新幹線版車内で・・小吃!/現地人
[丹東]
万里長城の最東端「虎山長城」 鴨緑江対岸の北朝鮮を望む ・・・朝鮮戦争時に米国のB29にて爆破された「断橋」・・・
[旅順]
日露戦争203高地「爾霊山碑」 乃木保典殉死の碑 東雞冠山「北堡塁」(ロシア軍トーチカ) 乃木希典大将の「詩」※解説
日露戦争の攻防戦終結が行なわれた「水師営会見所」 戦勝調印の机 乃木大将とステッセル将軍/中列中央のお2人(博物館蔵)
※1 [乃木希典作の有名な漢詩(2題)] ・・・ Wikipediaより引用
<金州城外の作>
山川草木轉荒涼 (山川草木 転(うた)た荒涼)
十里風腥新戰場 (十里 風腥(なまぐさ)し 新戦場)
征馬不前人不語 (征馬前(すす)まず 人語らず)
金州城外立斜陽 (金州城外 斜陽に立つ)
<爾霊山>
爾霊山嶮豈難攀 (爾霊山険しかれども 豈に攀(よ)ぢ難からんや)
男子功名期克艱 (男子功名 克艱を期す)
鐵血覆山山形改 (鉄血山を覆し 山形改む)
萬人斉仰爾霊山 (万人斉しく仰ぐ 爾霊山)
→ 今年末(12月5日から)、NHKで放映されるスペシャルドラマ 「坂の上の雲」(第2部) を観賞することが待ち遠しく楽しみだ!
※2
中国の経済成長の凄さは”眼を見張るものがある”訪れた都市には超高層ビルが林立し生活レベルも著しく向上したことが伺える ・・・ しかし、庶民のマナーが 「悪い 」 少しも良くなっていないように思う・・・ 「今一だった」、この国の国民性・・・ 「マナー良し」 と云われるまでにはもっともっと30年はかかるのだろう・・・いや「良しにはならない」 のかも
今回の旅は、
明治から昭和の終戦時に至り大陸に残る 「日本人の足跡発見の旅」 であった ・・・ 往時の 「夢」 を抱くも、数え切れないほど多くの犠牲を伴った悲惨な過去を振り返り 「歴史は繰り返さず」 ・ 「二度と戦争はしない」 と誓った旅でもあった。
[追記] 国境の街 「丹東」
中国・丹東市(左側)から国境に架かる鴨緑江橋を渡ると北朝鮮(右側)へ・・・(その昔、引揚者が朝鮮半島へ越えたのはここ 「断橋」 だ)
「鴨緑江」 は両国の共有だ・・・上陸すると 「不法入国になるよ!」 とガイドの声・・・間近かに昔風情を残す国境の町がある・・・
50m先の 「国境フェンス」 越しに監視小屋が ・・・ そして間近に見えた 「顔」 ・・・ しかし、国境のフェンスを往来する 「鳥 」は自由だ
※ 友好両国間の国境には緊張感が然程感じられなかった ・・・しかし、平和を希求する「民の眼」は尊いシグナル・・・だ。
《 帰国してから読破した書籍 》
< 伊藤博文と安重根 > ・・・ 暗殺事件:哈爾濱駅のホームにて/佐木 隆三 著
< 斜陽に立つ(乃木希典と児玉源太郎) > ・・・ 日露戦争:203高地の戦場/古川 薫 著
※ 明治の歴史上の人物だが、史実が克明に記録されたその内容を基に執筆された当時をしのぶ!・・・今の平和な時代に学校では教えてくれない悲惨な歴史を学ぶのは日本国民の務めだろう!と思う
旅のきっかけは戦後のベストセラー 「流れる星は生きている」(藤原てい 著) を読んで・・・
旅の前に読み終えて「どんな過酷にも耐え・・・生きて母国に幼子を連れ帰る一人の母がいた・・・」 ことに感動したこと・・・、それは・・・大東亜戦争の敗戦で旧満州国の首都 「新京」 (現在は長春) には悲惨を極めた大勢の日本人がその地にいた・・・そして乳飲み子と幼子の3人を連れ逃げ帰った無蓋列車 (貨物) での 「劣悪な引き揚げ」 の母、 今はこの経路は北朝鮮との国境の都市 「丹東」 までなら行ける・・・当時の面影が残っているのだろうか?・・・と
もう一つ、小説 「坂の上の雲」(司馬遼太郎著) に描かれた日露戦争の激戦地 「旅順」・「203高地」 にも・・・一度訪ねてみたいと思っていた・・・。
・・・そんな中国・東北地方、 「ハルビン」 をスタートし 「旅順」 まで悠久の大陸・6都市を漫遊する機会がやってきた。
[ハルビン]
黒龍江省のハルビン・松花江畔に暮れゆく夕陽・・・北の大地は最高気温38℃・・・納涼船が活躍・・・
ハルビンのスターリン公園で夕暮れ時に踊る市民たち・・・ 人民防洪勝利記念塔 メインストリート「中央大街」の賑わい
ハルビンの「ロシア正教会」 旧満州国時代のハルビンの街 伊藤博文卿が暗殺された「ハルビン駅」
広大 ・・・ ホントに広いなぁー・・・! ・・・長春へ向かう列車から望む「トウモロコシ畑」・・・
[長春]
「偽満皇宮博物院」 満州事変”9月18日”を忘れるな! 皇帝「溥儀」の執務 「溥儀」と「婉容」妃
[長春から瀋陽]
長春に残る「日本・旧関東軍司令本部」 ・・・「瀋陽故宮」見学に訪れた未来の中国を担う子供たち・・・
清朝建国の祖ヌルハチが後金時代の皇宮/世界遺産「瀋陽故宮」・・・
清朝太宗ホンタイジの陵墓「昭陵」 有名な「老辺餃子店」で・・好吃! 新幹線版車内で・・小吃!/現地人
[丹東]
万里長城の最東端「虎山長城」 鴨緑江対岸の北朝鮮を望む ・・・朝鮮戦争時に米国のB29にて爆破された「断橋」・・・
[旅順]
日露戦争203高地「爾霊山碑」 乃木保典殉死の碑 東雞冠山「北堡塁」(ロシア軍トーチカ) 乃木希典大将の「詩」※解説
日露戦争の攻防戦終結が行なわれた「水師営会見所」 戦勝調印の机 乃木大将とステッセル将軍/中列中央のお2人(博物館蔵)
※1 [乃木希典作の有名な漢詩(2題)] ・・・ Wikipediaより引用
<金州城外の作>
山川草木轉荒涼 (山川草木 転(うた)た荒涼)
十里風腥新戰場 (十里 風腥(なまぐさ)し 新戦場)
征馬不前人不語 (征馬前(すす)まず 人語らず)
金州城外立斜陽 (金州城外 斜陽に立つ)
<爾霊山>
爾霊山嶮豈難攀 (爾霊山険しかれども 豈に攀(よ)ぢ難からんや)
男子功名期克艱 (男子功名 克艱を期す)
鐵血覆山山形改 (鉄血山を覆し 山形改む)
萬人斉仰爾霊山 (万人斉しく仰ぐ 爾霊山)
→ 今年末(12月5日から)、NHKで放映されるスペシャルドラマ 「坂の上の雲」(第2部) を観賞することが待ち遠しく楽しみだ!
※2
中国の経済成長の凄さは”眼を見張るものがある”訪れた都市には超高層ビルが林立し生活レベルも著しく向上したことが伺える ・・・ しかし、庶民のマナーが 「悪い 」 少しも良くなっていないように思う・・・ 「今一だった」、この国の国民性・・・ 「マナー良し」 と云われるまでにはもっともっと30年はかかるのだろう・・・いや「良しにはならない」 のかも
今回の旅は、
明治から昭和の終戦時に至り大陸に残る 「日本人の足跡発見の旅」 であった ・・・ 往時の 「夢」 を抱くも、数え切れないほど多くの犠牲を伴った悲惨な過去を振り返り 「歴史は繰り返さず」 ・ 「二度と戦争はしない」 と誓った旅でもあった。
[追記] 国境の街 「丹東」
中国・丹東市(左側)から国境に架かる鴨緑江橋を渡ると北朝鮮(右側)へ・・・(その昔、引揚者が朝鮮半島へ越えたのはここ 「断橋」 だ)
「鴨緑江」 は両国の共有だ・・・上陸すると 「不法入国になるよ!」 とガイドの声・・・間近かに昔風情を残す国境の町がある・・・
50m先の 「国境フェンス」 越しに監視小屋が ・・・ そして間近に見えた 「顔」 ・・・ しかし、国境のフェンスを往来する 「鳥 」は自由だ
※ 友好両国間の国境には緊張感が然程感じられなかった ・・・しかし、平和を希求する「民の眼」は尊いシグナル・・・だ。
《 帰国してから読破した書籍 》
< 伊藤博文と安重根 > ・・・ 暗殺事件:哈爾濱駅のホームにて/佐木 隆三 著
< 斜陽に立つ(乃木希典と児玉源太郎) > ・・・ 日露戦争:203高地の戦場/古川 薫 著
※ 明治の歴史上の人物だが、史実が克明に記録されたその内容を基に執筆された当時をしのぶ!・・・今の平和な時代に学校では教えてくれない悲惨な歴史を学ぶのは日本国民の務めだろう!と思う
と敗戦後の悲しみが多い地域ですよね!
今までに旅された西安などは、唐や隋の時代に先進文明国・あこがれの地として日本人が渡っていた場所なのですが、今回の旅先は現地の人にとって日本人の見方が違うところだったのでしょうか?
また写真からは、未だ韓国と戦争状況にある北朝鮮が写っていましたが中国側からはそんなに厳しくないのでしょうか(写真を撮るとか、じっくり対岸を見るようなこと)
写真も見ていると何か同じように旅行をしたような錯覚におちいります・・・。
よい旅・・、良い思いで・・すばらしい経験に乾杯(また一献しましょう)