「忘れ去られたマイナー機に、再び光を当てる」のコーナー
1994年(平成6年)に京楽から登場した2回権利物「スーパーフルーツ」
★賞球…7&15
★2回権利
★「デジタル当選」⇒「アタッカー振り分け」⇒「ランプ抽選」の3クッションタイプ
★図柄
・左右デジタル=「3、パイン、5、リンゴ、7、チェリー」(計6図柄)
・右デジタル=「当」と「・」(ブランク図柄)
★左右ゾロ目&中デジタル「当」で、デジタル当選
★デジタル当選確率…1/23(2回目権利時は1/2.3にアップ)
★出玉…2回権利消化で約4500発
★兄弟機…CRスーパーフルーツ(CR版)
(通常時のゲーム性)
大当り獲得には「デジタル抽選」⇒「アタッカー振り分け」⇒「ランプ抽選」と、3段階の振り分けアリ。
(1)デジタル抽選
・デジタル下の「START」チャッカー(ヘソ)入賞で、3ケタのメインデジタルが回転。
・デジタルは、左⇒右⇒中の順に停止。
・左右デジタルは、「3・5・7」の数字と、「パイン、リンゴ、チェリー」の果物図柄を交互に配置。
・ドットのデジタルは「フルパラ」っぽいが、左右図柄が「6種類」と少ないのが特徴。
・パインとチェリーは「フルパラ」、リンゴは「アップルライン」と、先行機のテイストを感じさせる。
・左右テンパイでリーチ。中デジタルはスロー回転でスクロールした後に停止。動きはシンプル。
・左右が6図柄しかないので、リーチが多い。リーチ中の止打ちが有効だが、タイミング難(後述)。
・リーチ時、中デジはすぐ停止したり長めに動いたりとランダム。リーチが長い方が、期待度高。
・リーチが掛かって中デジタルに「当」が止まれば、デジタル当選となる。
・当る時は、「当」がそのまま停止する他、1コマ手前で外れた後にツルッと滑って当る(再始動)。
・この時期の京楽だと、「当」図柄は「CRパイレーツ」(権利モノ)でも使われており、やはりここにも先行機の「匂い」がある。
・デジタル確率は1/23と高く、頻繁に当る。但し、その先には別の関門が待ち構える。
(2)アタッカー振り分け
・デジタルが揃うと、天下の「OPEN」と書かれた小アタッカーが0.5秒開放。
・アタッカー内部は3つに仕切られており、「CENTER HOLE」と書かれた中央穴に入ればOK
・アタッカーの左右穴はハズレ
・開放時間は0.5秒と短いので、必ずセンターに入る訳ではない。さらに、中央穴への入賞率は、小アタッカー上部の釘調整でも変化する。
・中央穴に入っても当り確定ではなく、最後の関門が待ち受ける。
・リーチが多い為、リーチ中は止め打ちが節玉効果あり。但し、デジタル当選後すぐに小アタッカーが開く上、アタッカー開放時間が0.5秒と短いので、デジタルが揃ってから打ち出し再開すると、アタッカー入賞が間に合わない危険あり。止め打ちのタイミングは難しい。リーチ開始⇒デジタル停止のタイミングを体感的に覚えていないと、止め打ちは逆効果となる。ただ、「リーチ時は中デジ回転時間が長い方が大当りしやすい」傾向にあった為、タイミングを計る上で参考になった。
(3)ランプ抽選
・天下アタッカーの中央穴に入った玉は、その真下のヤクモノに入賞して、「POOL」と書かれた貯留スペースにいったん貯留される(ごくまれに、貯留されずに外れる事もある)。
・貯留スペース下には、左に「OUT」(青)、右に「HIT」(赤)と書かれた2つのランプがある。
・「POOL」に貯留されると、ランプが交互に点滅した後、左右どちらかで停止する。最終的に右の「HIT」ランプが点灯すると、貯留玉はVゾーンに運ばれて権利発生となる(左の「OUT」点灯だとハズレ)。ランプの振り分け率は1/2。
・権利発生すると、メインデジタル両サイドの「三角ランプ」が点灯or消灯する。「デジタル両脇の三角ランプ」というと、先述した同社の権利モノ「CRパイレーツ」では、「確変突入抽選」(三角ランプ点灯で確変)に使われたが、本機の場合は単に「ラッキーナンバー用ランプ」(点灯なら継続、消灯は交換という具合)の役割を果たすに過ぎない。
(権利発生後)
★権利発生後は右打ち。右上回転体と盤面下部中央のアタッカーの連動により、出玉を稼ぐ。
★アタッカーは16回開放。1回の権利消化で出玉は2300個。
★1回目の権利消化後は通常打ちに戻し、再びデジタル⇒小アタッカー⇒ランプの3関門をクリアする必要あり。但し、デジタル確率が10倍アップ(1/2.3)しているので、権利獲得は容易。
★2回権利消化で、約4500個の出玉となる。