’90年代の芸能情報をあれこれと検証中、TVワイドショーでお馴染みの有名芸能レポーター・福岡 翼(ふくおか つばさ)さんの事が気になってググッたところ、こんな検索結果が画面右に出てきてビックリ。
なぜ、「柘植(つげ)の飛猿」が…?
言うまでも無く、コチラの写真は、俳優の「野村将希」さんである(水戸黄門の「飛猿」役が有名)。
ひょっとして、野村さんが「福岡」県の生まれなので、間違ってコチラを載せてしまったとか?
因みに、コチラが芸能レポーター福岡翼さんの正しい画像。ドラマ「水戸黄門」とは、さほど関係もない筈だが…。
うーん、一体どういう経緯で、福岡さんの画像を、野村さんと取り違えてしまったのか。
もちろん、「芸能レポーター」と「俳優」といえば、切っても切れない間柄にある。
だが、それだけの理由で、グーグルやウィキが顔写真を間違えるとは思えない。
ただ、よくよく考えてみると、福岡さんと野村さんには、ある1つの「共通点」があった。
それは、お二方共に、1987年(昭和62年)公開の東宝映画「刑事物語5・やまびこの詩」(主演・武田鉄矢)に出演されていた、ということだ。
(C)東宝
ご存知、武田鉄矢の代表映画作品、「刑事物語」シリーズ。カンフーのアクションスターよろしく、武田さんがハンガーをヌンチャク代わりに、敵をバッタバッタとなぎ倒す格闘シーンは有名だ。
この第5作では、女優の賀来千香子と鈴木保奈美が美人姉妹役で出演。2人のレオタード姿も話題になった(画像を参照)。
この作品で、野村さんは資産家の養子・大神和人役として出演。水戸黄門での正義感溢れる「飛猿」とはうって変わって、親の遺産に異常な執着を見せる、腹黒いヒール役を演じた。ラストは、武田扮する片山刑事と、激しい対決を繰り広げる。このとき、武田さんはいつものハンガーではなく、テニスの「ラケット」をヌンチャク代わりに、見事に敵を撃退。
一方の福岡さんも、本職の「芸能レポーター」役で、チョイ役だが「特別出演」しているのだ。
もしかすると、画像の取り違えは、この辺りの事情が絡んでいるのかも…(未確認)。
因みに、「刑事物語」というと、私はシリーズ第3作「刑事物語3・潮騒の詩」(1984年公開)が、とりわけ印象深い。ヒロインは、当時「東宝シンデレラ」だった沢口靖子(女子高生役)。
(この時、武田さんはハンガーとフラフープを武器にしていた)
とはいっても、封切り時に映画館まで出向いた訳ではなく、TVの映画番組で見たクチだが。
実は、第3作の冒頭で、片山刑事(武田)が地方のホールでパチに興じる場面が出てくる。
映り込んでいる台は、平和のハネモノ「タイガーIII」(ゼロタイガーの後継機)と、同じ平和のデジパチ「ラッキーブラボーB」など。いずれも、昭和の「名機」である。
(以下、パチンコシーン)
ハネモノでやられてしまった武田さん(片山刑事)、そのまま帰るのが悔しくて、シマ通路でわざと財布(小銭入)を足下に落とす。それをしゃがんで拾うフリをして、床に落ちていた数発の玉を、急いで拾い集める。なにか、他人事とは思えないホールでの行動に、思わずニヤけてしまう。
拾った玉を隣のデジパチのシマに持っていくと、「これぞ!」と選んだ一台の上皿へ放り込む。ハンドルを握って打ち始めると、その拾った数発であっさり大当りがかかる。まさかの逆転劇。周りの羨ましげな反応に、「どうだ!」と言わんばかりの表情で、ニヤニヤしながらラッキーブラボーでザンザカと玉を出す武田さん。
両手に景品を山ほど抱えて店を出ると、大衆演劇やサンタの格好をしたチンドン屋が、「チャンチキ・テンツク」とパフォーマンスの真っ只中。すれ違いざま、彼らとぶつかってしまった武田さん、紙袋に入った缶詰や果物をドバっと道路にぶちまける。女形のチンドン屋に「バカッタレ!」とドスの効いた声で怒鳴られると、思わず恐縮しながら、転がる景品を慌てて追いかける…。
パチ屋の撮影シーンはたったこれだけだが、今や立派な「歴史資料」としての価値があろう。
なお、ロケ地ホールは、本作でメインロケが行われた長崎県・五島(福江島)にあった「一二三(ヒフミ)会館」というレトロなパチ屋だ(現在は、営業していない模様)。
そういえば、今思い出したが、武田鉄矢主演の映画とパチンコといえば、90年代にはサミーの「CR織部金次郎」ってのも出ていた(ゴルフの奴ね)。あの台には一時期、妙にハマった(向ヶ丘遊園・南口の「バンバン」で)。ちょうど、ノンリミッター機が出始めの頃だったな(1999年登場)。
一枚の画像ミスの指摘から、ここまで話が脱線してしまったが…果たして「需要」あるのか?
最後の球を打って台を立って踵を返した直後に大当たりしたんですよね~