1992年(平成4年)に西陣から登場した新要件デジパチ「パーラーキング」
パチンコ玉を思わせる丸いドットデジタル(FL蛍光管)が特色。デジタル画面もパチンコの盤面を模しており、保留ランプがチューリップだったり、リーチ中に玉を打ち出すアクションが表示されたりと、芸の細かさも目立つ(天下に玉が入るとスーパーリーチ)。大当り中の軍艦マーチも軽快。
盤面&巨大アタッカーのチョビヒゲオヤジは、旧要件ハネモノ「パチンコ大賞」でお馴染みのコミカルキャラ。某ガイド誌では、このオヤジを江戸川区のパーラー「コテンパンノスッテンテン」のホールマネージャー「トニー山田」と命名した事もある。
ゲーム性としては、大当り終了後、短い回転数で再び当りが来る「数珠繋ぎ連チャン機」として、ホールで大いに人気を博した。また、大当り以外に中当り機能も搭載(通常時1/208、大当たり終了後メインデジタル8回転まで1/26にアップ)。
本機の大当り確率は、表向きは1/208であった。
しかし、これは「単発打ち」で打った場合の数値で、連続回転させた場合は、内部状態によって全く異なる。
本機には、大当り確率の異なる13の乱数グループが存在する。1/16で大当りする「天国状態」(1つ)と、確率0の「地獄状態」(12個)に分かれていた(地獄状態の1つは中当りのグループ)。
各グループには、それぞれ16の乱数があり、天国グループのみ大当り乱数が存在。よって、天国状態は1/16で大当りするが、その他のグループに属する乱数は全てハズレ(又は中当り)となる。
この二つの状態により、天国状態に滞在する限りは、連続の大当りが期待できる一方、地獄モードから抜け出せないと、ひたすらハマり続ける。
「天国」⇔「地獄」の状態切り替えは、(1)ハズレリーチが掛かった時、或いは(2)デジタル停止中(アタッカー脇のランプが「消灯」から「点灯」に切り替わる間)に行われる。
逆を言えば、ハズレリーチが掛らない限りは、連続回転をキープしていれば、グループは絶対に移行しない。
この特性を利用して、単発打ち⇔連続回しを状況により使い分け、効率的に大当りを呼び込む事が出来た。
まず、初当りが来るまでは単発打ちで消化。これで、グループを固定させる事なく、1回転毎に1/208(大当り乱数/13グループ×乱数16個)で抽選を受ける事が出来る。ここで大当りを引けば、天国グループ滞在が確定する。
一方、大当り終了後は連続回しに切り替える。大当り後の8回転は枠ランプが点滅、この間は小当り確率が1/26にアップしている(通常時は1/208なので8倍アップ)。同時に、この8回転の間はモード移行も行われない。よって、出玉交換等で台を離れ連続回転が途切れても、天国状態からは転落しない。
台に戻って再び打ち始めたら、ひたすら連続回転をキープする。釘に左右される部分は大きいが、連続回転が途切れない限りは、確率1/16の天国状態を維持する事が出来る。
但し、途中でハズレリーチが掛った場合は、天国状態から転落する。しかし、この場合でも、リーチ中に保留ランプを出来るだけ多く点灯させれば、その保留玉に関しては1/16で大当りする。但し、大当たり終了後の連チャンはない。
余談(1)…昔読んだパチンコ漫画「新世界ブラッドストリート」(尾上龍太郎)の中で、大阪・新世界のパチンコ店に通う親子が、パーラーキングの「単発打ち⇔連続回し攻略」で稼いでいた。しかも、店を油断させる為、父親が小学生の子供に攻略を使わせていたのだ。それに気付いた常連達は、子供をダシにして稼ぐ父親を非難するが、父親は悪びれもせず開き直り、当の子供も父親を擁護する。一方、借金で首の回らないチビな常連のオッサンは、やはりこの攻略法を使って借金を返済しようとするが、途中で店員に見つかってボコボコにされる。
余談(2)…Youtubeで見つけた、パーラキングの意外な動画。
http://www.youtube.com/watch?v=AY5FsE8oPdk
1992年の東京の日常風景を撮影した動画。0:58~1:10のわずかな間だが、パーラーキングの大当り中の光景が映っている。92年当時は、連チャン機全盛でパチンコ業界も大きな盛り上がりを見せていた。東京の日常風景にパチンコが映り込むのも当然であろう。
かなりの名機っぽいですねー!
私は、春夏秋冬と、綱取物語のモード移行による数珠つなぎ連荘にハマリまくって、毎日朝からパチ屋ドップでしたw
新百合のBELLは、何回も電源オフサービスをしてくれたので、おいしかったなぁー^^
田園都市線沿線.溝の口以降も見たいんで宜しくお願いします<(_ _)>