キタカゼとタイヨウ

「意識不明の重体」「重症びまん性脳損傷」から奇跡的に回復、社会人になった息子のこと。母の読書記録などなど。

6月22日

2015-10-13 22:02:01 | 交通事故・高次脳機能障害
当時の日記をmixiからコピーしてます。



8時からCTなので、10時過ぎに先生からお話があるというのに、心配で8時半に行きました。
(面会は10時半から)
でも、昨日もそうだったけどインターホンを押したら、看護師さんが気持ちよく「どうぞ」って入れてくれました。
入り口で看護師さんが「気がつかれましたよ、声かけてあげてください」って。

「お母さんだよ、わかる?」って聞いたら頷いてくれて。

慌てて、あっちこちに電話して、メールして。

ただ、意識状態は安定しているわけではなく、全然反応しなくなっちゃうこともあります。

夜になってからは

「暑い」「寒い」から始まって、「手を放して(拘束してるので)、このままじゃ死んじゃう(生き返ったのに)」・・・・

実は、人工呼吸器を押し出してしまって、しかたなく外したという経緯。
マスクも、あの調子じゃ明日外しちゃうでしょうね(笑)

でも、時々
「お母さん」って言ってくれただけで私は胸いっぱい。
夫は「お父さんも来てるよ、お父さんだよ、わかるよね」と何度も言ったのに呼んでもらえませんでした。

とにかく、大きな山を一つ越えました。

今日の医師の説明の概要です。
意識レベルについて
・来院時は、体動なし、開眼なし、呼吸微弱
  →呼吸管理を含む全身管理、脳圧管理、けいれん止め治療を実施
・昨日頃より体動活発、呼吸安定
・本日朝はムラはあるが、うなずきなども時折あり、マヒなしとなっています。頭部CTでは脳腫脹や脳圧亢進の所見なく、画像的な経過は悪くありません。
・まだまだ不安定な時期であり、気は抜けませんが、まずは気管内挿管を離脱し抜管することとします。
・今後も慎重に治療を勧めます。

以上です。

今朝、看護師さんたちは汗だくでした。
拘束を少し緩めてあげようと仏心を出したところ、両手両足を振り回し大暴れしたそうです。
だから、拘束されているのに。


今の目標は救命センターを出て、一般病棟へ移ること。
「お母さん、面会時間終わりましたよ」と私が追い返されること。

皆様に一人ずつお返事したいところですが、
申し訳ありませんが、まとめてここでお返事させていただきます。

  大変ご心配おかけしております。
  励ましのお言葉、送ってくださるパワー、祈り・・・
  ありがたく受け止めております。
  おかげさまで、少しずつですが前へ進んでいるようです。
  ここで、つぶやいたり書いたりすることで私の気持ちの整理もできております。
  息子が元気になる日まで、まだまだ時間がかかるとは思いますが
  これからも、息子と私を応援してください。
  本当にありがとうございます。
  






今日、初めて夫や子供たちに言いました。
運ばれた日、

 息子さんはドナーカードお持ちですか?

と聞かれました。
夫にはとても言えませんでした。

昨夜は夫婦で泣きました。
私たちが信じてあげなくてどうするんだ!と言いながら不安に押しつぶされそうな夜でした。

救命センターには燃え尽きそうな命が、最後の救いを求めて次から次へと運ばれてきます。
看護師さんたちが本当に寄り添ってくれて、とてもよくしてくれて
今朝は意識が戻ったことを一緒に泣いて喜んでくれました。

昨夜は神様なんていないのかもしれない、と思ったけど
今日は神様ありがとうっと思う私。

娘の学校のチャペルでは皆さんが祈ってくれました。

たくさんの人に感謝をして、また明日から戦っていきます。

皆さん、どうもありがとう。