キタカゼとタイヨウ

「意識不明の重体」「重症びまん性脳損傷」から奇跡的に回復、社会人になった息子のこと。母の読書記録などなど。

過保護だというけれど

2016-03-29 14:56:14 | 交通事故・高次脳機能障害
息子の傷は見えない。

もし、あの事故で息子の傷が脳ではなく、手足にあったとしたら。
手足にあれほどのダメージを受けていたら
息子は今頃リハビリ専門病院に転院して、
道具を使ったり、道具に助けられたりしながら生活するすべを学んでいただろう。

幸いにも(果たして幸いかどうかはわからないけど)
息子は『脳』にしか怪我を負わなかった。

『脳』の怪我は通常では見えない。
CTですら、脳挫傷の確認しかできない。

私は、息子の道具になると決めた。
あの日、息子が足を失っていたら足に
手を失っていたら手に
言葉を失っていたら通訳に
息子がいつか、以前と変わりなく生活することができるようになる日まで。

右手が使えないから左手で、
歩くのに不自由するから、杖や車いすに頼って、
そんな風に、見えるもので息子を助けることができれば
周囲の理解が得やすいのにと思う。


高2の男の子に母親がべったりくっついている理由。
ただのマザコンじゃないって
ただの親ばかじゃないって
わかってもらえたら…ちょっと有り難い。


まぁ、誰にも理解してもらえなくても構わないんだけどね。

3日間、車で1時間ほどの市までテニスの大会の送り迎えをしています。
7時に家を出て、高速乗って、3日間違う会場に息子を下して、
一目散に戻って、仕事して、また会場へ。

1日目は日曜日だったからたくさんの親御さんが送り迎えしていたけど
昨日、今日は駅から遠い会場にも子供たちは自分の力で集合している。

でもね、できない子もいるってわかってもらえるとうれしい。

あの子が大好きなソフトテニスができるんだもん、
私は仕事よりも息子を優先する。

では、そろそろお迎えに出かける時間です。

お勧めの桜スポット

2016-03-29 11:59:18 | 日記
http://mito.inetcci.or.jp/110iitoko/shiseki/jinjya_pte3p9ss.html



これは水戸市商工会議所からいただいてきたものですが、

「水戸市 安国寺の桜」で検索してください。

本当に見事です。
枝垂桜、ライトアップされた夜が見事です。


「君に続く線路」

2016-03-29 11:41:15 | 本と雑誌


「エキナカには神様がいる」が初読みだった峰月皓さんの本

二人の恋はめでたしめでたしのハッピーエンドじゃなかったけど
優しい気持ちになれる素敵な本です。

昭和初期のころのお話だとは思わずに手にしましたが、
携帯も、電話すらない時代の恋のお話。