悠々ファーム せなりー

つがるの古都弘前市 四季折々の美しい自然の中で育まれている りんごっこ情報をお届けします。

脳卒中予防と果物

2008年12月06日 | 健康・病気

□ リポフル閑談:脳卒中予防と果物

リ  ポ:皆さん今日は。寒くなってきましたね。果物食べてます
     か。今日の話題は、「脳卒中予防と果物」です。フルッ
     タさん、よろしくお願いします。
フルッタ:リポさん、よろしくお願いします。脳卒中は、ガン、心
     臓病に次いで死亡率の高い病気です。脳卒中は、脳の動
     脈が詰まったり、破裂したりして、脳組織が壊死する病
     気です。人を対象とした研究から果物を沢山食べている
     と脳卒中のリスクが下がることが分かりました。

リ  ポ:果物を食べていると脳卒中のリスクは、どのくらい下が
     るのですか。
フルッタ:フィンランドで男女約1万人を対象に、15年間、追跡調
     査を行った結果、リンゴの摂取量が多い人は、脳卒中の
     リスクが男性で41%、女性で39%低いと報告されていま
     す。
リ  ポ:リンゴってすごいですね。

フルッタ:アメリカで行われた研究では、果物と野菜を沢山食べて
     いる人は、脳卒中のリスクが低いと報告されています。
     脳卒中のリスクが最も低かった人の果物と野菜の摂取量
     は、男性で10サービング、女性で9サービングでした。
     1サービングは、おおよそ握り拳1個分です。

リ  ポ:10サービングとはどれくらいですか。
フルッタ:すべてをリンゴに換算すると5個位、ミカンなら10個位
     です。果物を相当量食べていることになります。

リ  ポ:果物を食べるといいのですね。果物好きには美味しい情
     報ですね。
フルッタ:そうです。沢山食べられない場合でも、毎日、リンゴ半
     分かミカン1個食べるだけでも脳卒中のリスクが約6%減
     少することも分かりました。

リ  ポ:リンゴ半分食べるだけでも効果があるのですか。
フルッタ:はい。一方、食塩の摂取量が多いと脳卒中のリスクが高
     まります。臨床研究から、食塩の摂取と血圧との関係は
     累進的なので、できる限り食塩の摂取量を下げる必要が
     あります。

リ  ポ:食塩のとりすぎは良くないですよね。
フルッタ:食塩とは逆に、カリウムの摂取量が多いと脳卒中のリス
     クが下がります。カリウムは、食塩による血圧上昇を抑
     制する効果があります。アメリカ脳卒中学会では、食塩
     を1日当たり5.8g未満に抑え、カリウムを4.7g以上摂取
     することを推奨しています。

リ  ポ:食塩を減らしてカリウムを多く摂ればよいのですね。
フルッタ:その通りです。脳卒中の予防には、果物、野菜、低脂肪
     の乳製品などの摂取量を増やし、総脂肪と飽和脂肪酸の
     少ない食事にすることが推奨されています。

リ  ポ:日本はどうですか。
フルッタ:アメリカやフィンランドなどと同様に、日本でも食塩の
     摂取量が多く、カリウムの摂取量が少ないことが明らか
     となっています。食塩を含まず、カリウムの豊富な食品
     の代表は、リンゴなどの果物です。
リ  ポ:そうすると、料理の味付けで、食塩を減らして香酸カン
     キツ(ユズやカボス、スダチなど)をうまく使うと脳卒
     中予防に良いわけですね。

フルッタ:それは重要なポイントの一つです。我が国の現状から考
     えると、脳卒中予防にはもっと果物の摂取量を増やす必
     要があります。

リ  ポ:脳卒中予防には果物が良いと言うことですね。フルッタ
     さん、ありがとうございました。
     皆さん。旬のリンゴやミカン、カキは美味しいだけでな
     く、脳卒中予防にも効果がありますよ。

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