千盡仙人

◇ 佐藤千盡の油彩画

◇ photo <時の彼方に> senjinsennin

随想詩片 #8 痛手

2020-04-12 23:41:00 | 随想詩片 千盡仙人
随想詩片 #8   痛手

◇自己認識

◇ある日あるときの僕の痛手は大きすぎた。
◇そしてその衝撃のとき
優しいそよ風が吹いていた。
◇そしてそのとき受けた深い痛手の痛みは感じないまま、
そよ風に微笑んでいた。
◇そのときからずいぶんと月日を経たように思ふ。
◇癒えない痛手、そっとなに食わぬ顔で耐えてきた痛手。
◇僕のtabu。
◇小鳥や草花小さな蝶それらと友達になり、
自然にこの身を委ね、快癒を待つ。
◇なにも望まず、なにも期待しない、これでいい。

◇81歳7ヶ月
*この歳でなんの夢見る春の月