フィリピン海水温上昇 道内の暴風雪倍増招く
「南岸低気圧」接近しやすく
九大チーム分析
01/14 18:49
日本列島の太平洋側を東に進む低気圧「南岸低気圧」が
進路を北寄りに変えて北海道に接近し、
急速に発達して暴風雪をもたらすケースが
1998年ごろを境に増えていることが、
九州大の川村隆一教授(58)=気象学・気候力学=
らの研究チームの分析で分かった。
98年の前後約20年間で
南岸低気圧の北海道への接近数は
1・5倍、一冬平均の暴風や大雪の日数も
2倍に増えた。
自然変動によるフィリピン付近での急激な海水温上昇が
巡り巡って、南岸低気圧が
北海道に接近しやすい状況を招いているという。
近年の道内の暴風雪の増加傾向や理由が
明らかになったのは初めて。
地球温暖化の影響は直接的には関係がないという。
論文は11月に英国王立気象学会の
国際気候学誌に掲載された。
川村教授は「北海道は暴風雪の多発時期に入った認識を持ち、
備えをすることが必要だ」と指摘している。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/266599?rct=st_recommendedより
「南岸低気圧」接近しやすく
九大チーム分析
01/14 18:49
日本列島の太平洋側を東に進む低気圧「南岸低気圧」が
進路を北寄りに変えて北海道に接近し、
急速に発達して暴風雪をもたらすケースが
1998年ごろを境に増えていることが、
九州大の川村隆一教授(58)=気象学・気候力学=
らの研究チームの分析で分かった。
98年の前後約20年間で
南岸低気圧の北海道への接近数は
1・5倍、一冬平均の暴風や大雪の日数も
2倍に増えた。
自然変動によるフィリピン付近での急激な海水温上昇が
巡り巡って、南岸低気圧が
北海道に接近しやすい状況を招いているという。
近年の道内の暴風雪の増加傾向や理由が
明らかになったのは初めて。
地球温暖化の影響は直接的には関係がないという。
論文は11月に英国王立気象学会の
国際気候学誌に掲載された。
川村教授は「北海道は暴風雪の多発時期に入った認識を持ち、
備えをすることが必要だ」と指摘している。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/266599?rct=st_recommendedより