*今日は文字だけにしました*
お仕事で電話すること、時々あります。
ある日、相手方の担当者が不在だったので、
再度かけなおす事にして、担当者の名前を聞いたところ
「かまの」さんとのこと。
頭に浮かんだかまのさんは「鎌野」さん。
履歴の漢字を聞き取りする際の引用として
鎌は、「藤原鎌足」のカマでいいかと一応メモしておいた。
自分でも、鎌足はないわププ〜、と思いながらも
真っ先に浮かんだんだから仕方ない、、なんて、
忙しいこともあって、次の仕事に手をつけた。
あっという間に約束の時間になり、鎌足を更新することもできないまま
電話でかまのさんと話をした。
会話の途中で「鎌倉」がフッと頭に浮かんだ。
(ええやん、鎌倉できれいに決まるでこれはーー)
(鎌足言わんでもええーー)
そして、
「かまの様のかまは、鎌倉のかまでよろしいでしょうか?」
そしたら
「かま、違うんです。」との答え。
・・・「ほえ? 違ふ、、」
普段なら「違うかまですね?どのようにお書きしますか?」
と、言うんだけど、
藤原鎌足から鎌倉への流れに不意を突かれたようで
自分の中で何かが弾けてしまって、
力の抜けた声が出てしまった・・
「難しいかまなんです」と。
ええーー、難しいかま? なんやそれーーーと思いつつ、
「そうなんですね」と、ここまでは平静を保って相槌を打てた。
「それがねぇ〜 かまめしの釜なんです」
「かまめしの、、かまはあ?でふか?」
なんかわからないけどツボにはまっちゃって、またも変な声がでた。
そしてそんな声を出してしまった自分にもツボッて吹き出しそうになる。。
もう、一言でも発するものなら爆発だ。
かまのさんも、飄々とした口ぶりなのに、かまのところだけ強調して
わざとドラマチックに言ってる感じがして、それにも反応してしまった。
「父という字に、下には金の・・なんとかをうんぬんかんぬん」
釜飯は書けるわー
もう勝手に言っといてくれーー 相槌さえムリーー
かまのさまが丁寧に説明してくれる間、頭を真っ白にし、
呪文を唱えつつ、必死に無の境地を求めた・・
「はい、かしこまりました」
立て直した私はプルプルしながらも言えた。
これで終話の挨拶して電話切ろう。
これ以上なんのかんのと言っていたら、我慢できず確実に吹き出す。
堪えていた分、出たら最大級だ。
そしたらかまのさん、
「ええっと、下の名前はいいですか?」
勘弁してくれーー もう私を解放してくれーーーー
(かまのさんのご親切は身にしみますが・・)
「大丈夫でございまふ」
「ありがとうございまひた」
声にならないような声でやっとこ切り抜けた。
電話を切って、いろんな意味で肩を震わせた・・
どうにかクレーム沙汰は免れた。
めっちゃ苦しかったけど、
元凶は引用を「藤原鎌足」にしたこと。
因果応報です。