「男はつらいよ」シリーズは、第1作から10年くらいの間は欠かさず見ていた。渥美清は寅さんになる前から好きだった。「男はつらいよ」を見始めた頃も、テレビドラマ「泣いてたまるか」の主人公と寅さんをダブらせて見ていたような気がする。最初の何作かは、寅さんに傍若無人なところがあって、何を仕出かすかハラハラして見ていたものだった。が、次第に人生を悟ったようなところが出てきて、良い意味での馬鹿馬鹿しさが失われていったように思う。そして、20作を過ぎる頃になると、「男はつらいよ」から私は離れていった。
だから、「男はつらいよ」シリーズで私が好きな作品を挙げろと言われれば、シリーズの前半に固まってしまう。副題が正確に思い浮かばないので、好きな作品をマドンナ役の女優で挙げみると以下のようになる。光本幸子、新珠三千代、若尾文子、太地喜和子、吉永小百合、長山藍子、樫山文枝、そして浅丘ルリ子がマドンナ役で出演した作品である。なかでもいちばん好きなのが、浅丘ルリ子のリリーさんが出てくる作品かもしれない。これは副題をはっきり覚えている。「忘れな草」と「相合い傘」である。
浅丘ルリ子の出演した日活映画を私はほとんど見ていない。テレビで何本か見た程度なので、その頃の彼女を語る資格はない。浅丘ルリ子がいいなーと私が思い始めたのは、NHKのドラマ「竜馬がゆく」でおりょうさん役を演じたときである。映画では「私が棄てた女」を見ていたが、あまり印象に残っていない。
やはり私にとって浅丘ルリ子は、ドサまわりの歌手リリーのイメージが鮮烈なのだ。リリーは寅さんと近い境遇にあり、いちばんお似合いのカップルだった。そして、寅さんを本当に愛していたマドンナはリリーだった。寅さんと結婚してもいいと思っていたただ一人のマドンナだった。失恋相手の他のマドンナとは違い、別格なのだ。寅さんとリリーが口げんかして罵り合う場面があるが、他のマドンナとならこうは行かない。互いの境遇を心底理解していればこそ、好きだからこそ、けんかにまで発展するわけだ。
浅丘ルリ子のリリーは、ツッパって生きている。しかし、根は優しく、情が深く女っぽい。私はリリーの威勢の良い啖呵も好きだが、時折見せる寂しい表情とか、小娘のようにはしゃぐ姿とか、度を越すほど寅さんに甘えるあの振る舞いが大好きだった。確か木賃宿で、足が冷たいから暖めてと言って、リリーが寅さんの布団にもぐりこむシーンがあったと思うが、ここなどは特に印象に残っている。
だから、「男はつらいよ」シリーズで私が好きな作品を挙げろと言われれば、シリーズの前半に固まってしまう。副題が正確に思い浮かばないので、好きな作品をマドンナ役の女優で挙げみると以下のようになる。光本幸子、新珠三千代、若尾文子、太地喜和子、吉永小百合、長山藍子、樫山文枝、そして浅丘ルリ子がマドンナ役で出演した作品である。なかでもいちばん好きなのが、浅丘ルリ子のリリーさんが出てくる作品かもしれない。これは副題をはっきり覚えている。「忘れな草」と「相合い傘」である。
浅丘ルリ子の出演した日活映画を私はほとんど見ていない。テレビで何本か見た程度なので、その頃の彼女を語る資格はない。浅丘ルリ子がいいなーと私が思い始めたのは、NHKのドラマ「竜馬がゆく」でおりょうさん役を演じたときである。映画では「私が棄てた女」を見ていたが、あまり印象に残っていない。
やはり私にとって浅丘ルリ子は、ドサまわりの歌手リリーのイメージが鮮烈なのだ。リリーは寅さんと近い境遇にあり、いちばんお似合いのカップルだった。そして、寅さんを本当に愛していたマドンナはリリーだった。寅さんと結婚してもいいと思っていたただ一人のマドンナだった。失恋相手の他のマドンナとは違い、別格なのだ。寅さんとリリーが口げんかして罵り合う場面があるが、他のマドンナとならこうは行かない。互いの境遇を心底理解していればこそ、好きだからこそ、けんかにまで発展するわけだ。
浅丘ルリ子のリリーは、ツッパって生きている。しかし、根は優しく、情が深く女っぽい。私はリリーの威勢の良い啖呵も好きだが、時折見せる寂しい表情とか、小娘のようにはしゃぐ姿とか、度を越すほど寅さんに甘えるあの振る舞いが大好きだった。確か木賃宿で、足が冷たいから暖めてと言って、リリーが寅さんの布団にもぐりこむシーンがあったと思うが、ここなどは特に印象に残っている。
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