もちろん復元された船だが、ほぼこれと同じものを、幕末の長崎の海軍伝習所で
榎本武揚に代表される人たちが操艦の練習に励んだのかと思うと気分は幕末にタイムスリップだった。
十年以上前に、カッテンディーケの「長崎海軍伝習所の日々」を読んでいただけに、
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観光丸をあやつる榎本たちの姿が目に浮かぶようで、マゲを風に乱しながら希望に燃える姿をイメージしては、ひとり感動する。
カッテンディーケは、「長崎海軍伝習所の日々」のなかで、榎本を高く評価していたのが記憶に残っている。
戊辰戦争と、北海道での独立などで、朝敵のなかの朝敵といった立場にありながら、新政府の多くの人の助命嘆願にて命を救われ、新政府の重鎮となった人のことに、あれこれ思いをめぐらせることになった光景だった。
今度、福江に行く時には、フェリーを使い、観光丸が演習をした様子を、五島灘に重ねてみたい。