この拙文ブログも三年目にはいります。
読んでくださっている皆様、本年もよろしくお付き合いください。
新しい年のはじめに、ちょっとマジメに「のほほん所感」を語ろうと思います。
小生にとって今年は「知足知天命」の年としていこうと考えています。
「知足」は、言うまでもなく足るを知るで、身の丈を超えた欲望に惑わされない心境と捉えます。
経済環境はたしかに「豊か」とは逆のほうに向かっています。
富の分配の偏りから、意欲はあっても職業につくことが困難な方がでてきていることはとても深刻な社会問題ではあるけれども、この国が迎えている時代環境はこのうえもなく「豊か」なのではないかと思います。
ありがたいことにわが国では、生きる技術や芸術や哲学や宗教など、過去数千年にわたる人の営みの蓄積の結果がもたらしてくれるものを享受することができています。
現代人は、それらに感謝して今をよりよく生きようとすれば、人類史上このうえもなく豊かなのです。
生活上の利便性にしても、快適の上にも快適な環境や製品が提供されており、暮らしの豊かさを楽しむことができています。
そのようにわが身とその環境をふりかえるとき、「知足」を旨として必要以上の我欲から離れることができれば、ますます元気で充実した日々を生きていくことができるのです。
石火光中此ノ身ヲ寄ス(白楽天)・・・あっというまの人生に、もっともっとと欲を追ううちにはゴールがきてしまいます。
今もっとも生きている意味があるものと向き合って、時を大事に過ごしたいものです。
わが身の丈と、わが身のまわりで手に入るものだけでも、味わい尽くせないほどの滋味が豊富にあることを自覚し、再発見していきたいと考えています。
「知天命」については、五十歳で天命を知るという論語の言葉が有名ですが、意味するところは解釈によっていくらかニュアンスに違いがあるようです。
私は、五十になるにはまだ数年ありますが、天命を知るといえば大げさになるので天命を考え、また感じるという程度に捉えていただこうかと思います。
ここで言う天命の意味は、天が私に与えた使命というよりは、自分が今ここにいるということの意味をしっかりと自覚するというようなことです。
奇跡的に人間として生まれて来たことのあり難さを自覚し、私にできることは何かを問い、少しづつでも着実に実行をしていく生き方をしていこうと思います。
人身受け難し(仏典)・・・そう遠からず死ぬ身ではありますが、先祖あって父母あって今ある命を、輝かせなければ、あまりにももったいなさ過ぎると思います。
以上新年にあたっての、のほほん所感、であります。
本年もよろしくお願いいたします。
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