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のほほん書斎(日高茂和)

「下三寸・馬鹿の開けっ放し」・・・昔のしつけ言葉(五島福江城下町の話)

タイトルは、ゲサンズン・バカノアケッパナシと読む。
これは、子供の頃、親や祖母に口うるさくしつけられた、障子や襖や戸を、開けたらキチンと閉めなさい、という教えの慣用句だ。
襖や障子を静かにぴったり閉めないと、瞬時に言い放たれた言葉だ。
一種のことわざのような、旧福江藩士の家庭でのしつけ言葉だった。その末裔の家庭に名残りを留めた、おそらく廃れてしまった表現だろう。
しつけができていない人は、開けた襖などをぴったり閉めないクセがあり、まったく心がけのできていない配慮のない人は閉めることさえしないという意味だ。
時おり、開け閉めの時などに、思い出す。
(見出し画像は福江石田城東台場付近)

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