義理堅い男、忍耐の男、そして、優しい男を高倉健が好演している。 先日亡くなって、高倉健の最新作でも共演し、その演技に高倉健が感銘して涙したという大滝秀治も出演し、味のある人生の含蓄を表現している。 大原麗子の役どころが、なんとも悲しすぎるのだが、人生の甘いと酸い、そして苦さを辛い表現のなかに魅せてくれる。 決して楽でない環境を生きる、利潤追求の組織人としては、またいつか、見てみたい内容を含んでいる映画である。