二分半ほどに及ぶ「大相撲」の末、北の富士が土俵を割る。
玉の海は、土俵を割った北の富士を無理に土俵下に落とすようなことをせず、足が俵の外に出た瞬間にスッと力を抜いたようにも見える。
そして、勝負がついて一呼吸の後、東西に分かれて戻る前に、両者は顔を見合わせ軽く会釈して目礼を交わしたのだ。
美しかった。清清しく、潔い美しさ。それはスポーツというより、茶席に漂う精神的な緊張感と同質なものを感じさせた。
それは、間違いなく精神的な何かを求道する「道」の姿のあらわれだった。
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