なおみさんのカルカッタを立つ前の晩、れいこちゃんの家の三人でお別れ会をした。
Sr,クリスティーの話しを聞いてから、タクシーで空港近くに住んでいたれいこちゃんの家に向かった。
今思えば、プレムダンの前を通って行くよりもAJC Boss Roadをシアルダー方面に向かった方が近かったが、自分は想い出深いプレムダンの前を通り、れいこちゃんの家に向かった。
あの道を何度通ったかことか、自分がまだプレムダンで働いていたときは仕事最後の日、午前中に患者たちに別れを言い、仕事を終えるのを待たずに一人泣きながらあの坂を歩いたことをいつでもあそこを通ると思い出す。肩震わせながら感謝の思いに包まれながら歩いたことを思い出す。
あのときもすでに辺りは暗くなっていたが、そのことを思い出していた。
45分くらいで、言われていたバス停まで着いた。
そこから、どうやって行けばちゃんと聞いていなかったがケイタイの番号だけを知っていたのでどうにかなると思っていたが、なおみさんはその間ずっと心配していた。
途中までれいこちゃんは迎えに来てくれた。
オクラの天ぷら、鳥のから揚げを作っていてくれた。
とりあえず、すぐに飲ましてもらった。何の気を使わずに一度下ろした腰を上げることもなくゆったり飲んでいた。今回仕事であったことや仕事のことなどいろいろと話した。
買っておいてくれたビールも全部飲んで、そこから、余っていたジンも飲み干した。
楽しいときはあっと言う間に過ぎ、帰らなくてはならない時間になった。もう足は千鳥足だった。かなりいい調子だった。きっとジンが効いた。
同じ話を何度もしていたと次の日には言われた。
それでも、れいこちゃんの家の前でタクシーを捕まえて、値段の交渉もちゃんとしていたようだ。その記憶はある。
それから、信じられないことだが、タクシーのなかで寝てしまった。起きるとニューマーケットの前だった。そこでタクシーを降りずに家の前まで道を教えて行ってもらった。
カルカッタでは有り得ない話だった。タクシーのなかで寝るなんて・・・。どこに連れてかれるか分からないし、何をされるか分からなったが、運良く無事だった。
次の朝、反省した。
ジョアンにもタクシーのなかで寝たことを話すと驚かれた。ほんとうにそのくらい有り得ない話だった。
なおみさんは自分がかなり酔っていたことをジョアンに話したようで、足がふらふらだったんだって、そう言って笑われた。
ほんとうに飲みすぎは良くないが楽しいお酒はいいもの。
ジョアン、身体は大事にしているかな。ジョアンに物凄く逢いたいと想っているときがこの頃良くある。