フィンランドの作曲家シベリウスが作曲した「樅の木」。
「ピアノのための5つの小品 Op.75」という原題がついていますが、「樹の組曲」という呼び方をされる方が多いかもしれません・・。
その5曲目です!
ヘルシンキで最も美しい公園の1つである「カイボ・プイスト」1本の樅の木がそびえているそうです!
1年中、緑の樅の木は、北欧では「永遠の象徴」とされているそうです。
1904年、シベリウスは、酒好き、タバコ好き、社交好きによって、体調に異常をきたし、また、家計を圧迫してしまい、こういう生活から解放されるために彼は自然に囲まれたヤルヴェンパーに家を建て、そこで暮らすようになりました。
これを機に、民族的、エネルギッシュな作風から、北欧の自然を感じさせるような作風に変わって行ったそうです!!
http://www.nakash.jp/opera/2009hokuou/04ainola2.htm(アイノラの家)
1907年に、転換期の作品「交響曲第3番」が発表されます。
Sibelius Symphony No. 3: I. Allegro moderato
Sibelius Symphony No. 3: II. Andantino con moto, quasi allegretto
Sibelius Symphony No. 3: III. Moderato - Allegro ma non tanto
1914年、「ピアノのための5つの小品 Op.75」が作曲されます。
5曲、全て名前が付いています。
1、ピヒラヤの花咲く時 2、孤独な松の木 3、はこやなぎ 4、白樺 5、樅の木
舘野泉さんの解説には「北欧では樅の木は永遠の生命の象徴だ。しかし生命が永遠であると同時に、死もまた永遠なのだ。樅の木は北欧人の心に、魂がそこから出てき、またそこに帰っていく永遠の生と死の象徴として様々に姿を変えてすんでいる」と書かれています。
舘野泉 Izumi Tateno, シベリウス Sibelius, 樹の組曲 Suite The tree op.75
Sibelius 5 pieces op.75,1,4,5 - Kyoko Tabe pf.
Sibelius The Spruce Op.75-5
↑辻井伸行さん、12歳の時の演奏です!