もう映画やDVDで観た方もおられるでしょう。
私はDVDを観るのを我慢して、先にこの本を読みました。読み終えて思うのはやっぱり先に本を読んで良かったと感じていることです。
一組の夫婦の物語です。結婚五周年目の日突然妻エミリーが消えます。夫ダンは困惑しながらも思い当たるところに連絡を入れエミリーを探します。
しかし、エミリーは見つからないためやむを得ず警察に届けます。
エミリーはアメージング・エミリーとして有名な人物でした。両親が一人娘のエミリーをモデルに童話を書いていたからです。
荒らされた室内、拭き取られた血痕。失踪前日の夫婦喧嘩の声。こういったケースではまず夫が第一の容疑者だと心配するエミリーの両親。
事件か失踪か。型通りの捜査であってただの手続きだ、まず初めにあなたを除外しなくては捜査が進まないと云う二人の刑事。
事が公になり世間の注目を集めて夫ダンは窮地に立たされます。胸の中で毒づきながらエミリーの行方を調べるダン。
警察に協力しながら自分で調べるダンですが小さなウソを重ねていきます。当日のアリバイがはっきりしないダン。
そのダンの行動と胸の内を吐き出すモノローグの章。そして互い違いに示される妻エミリーが書いた二人の出会いから結婚生活の様子を描いた日記。
エミリーの人となりと彼女が記念日に用意した宝探しゲーム。そのゲームのヒントを書いた紙が見つかるたびにダンは追いつめられていく展開の面白さ。
上巻はサスペンス感がたっぷりでページを捲る手が止まりません。下巻が気になって一気読みのスピードで読み進むことになります。
夫ダンと妻エミリーの言葉。真実はどちらにあるのか。
結局、男と女が出会って結婚をする。ありふれた言い回しですが、育った環境も性格も違う他人同士が愛の名のもとに一緒に暮らしていくのが結婚生活。
そういえばわが国には「割れ鍋に綴じ蓋」という真理をついた言葉があります。先人の深い洞察とユーモアには頭が下がりますが、この辺の微妙さは国が違っても男女間の問題としては同じでしょうか。
下巻の予想外の展開と結末は日本人の気質的には違和感が残るかと思いますが、この作者の語彙の豊かさと訳者のセンス良い訳文でとても読みやすく、時代背景や地方の空気感や人々の様子などが
すんなりと胸に溶け込み物語世界を堪能させてくれます。
ハッピーエンドではなくとてもブラックですが深い結末で一連の出来事に終止符を打つ最後のページにあなたは何を感じるでしょう。
さて、デイビッド・フィンチャーはどのように料理したのでしょうか、DVDを借りてきて観てみましょう。
私はDVDを観るのを我慢して、先にこの本を読みました。読み終えて思うのはやっぱり先に本を読んで良かったと感じていることです。
一組の夫婦の物語です。結婚五周年目の日突然妻エミリーが消えます。夫ダンは困惑しながらも思い当たるところに連絡を入れエミリーを探します。
しかし、エミリーは見つからないためやむを得ず警察に届けます。
エミリーはアメージング・エミリーとして有名な人物でした。両親が一人娘のエミリーをモデルに童話を書いていたからです。
荒らされた室内、拭き取られた血痕。失踪前日の夫婦喧嘩の声。こういったケースではまず夫が第一の容疑者だと心配するエミリーの両親。
事件か失踪か。型通りの捜査であってただの手続きだ、まず初めにあなたを除外しなくては捜査が進まないと云う二人の刑事。
事が公になり世間の注目を集めて夫ダンは窮地に立たされます。胸の中で毒づきながらエミリーの行方を調べるダン。
警察に協力しながら自分で調べるダンですが小さなウソを重ねていきます。当日のアリバイがはっきりしないダン。
そのダンの行動と胸の内を吐き出すモノローグの章。そして互い違いに示される妻エミリーが書いた二人の出会いから結婚生活の様子を描いた日記。
エミリーの人となりと彼女が記念日に用意した宝探しゲーム。そのゲームのヒントを書いた紙が見つかるたびにダンは追いつめられていく展開の面白さ。
上巻はサスペンス感がたっぷりでページを捲る手が止まりません。下巻が気になって一気読みのスピードで読み進むことになります。
夫ダンと妻エミリーの言葉。真実はどちらにあるのか。
結局、男と女が出会って結婚をする。ありふれた言い回しですが、育った環境も性格も違う他人同士が愛の名のもとに一緒に暮らしていくのが結婚生活。
そういえばわが国には「割れ鍋に綴じ蓋」という真理をついた言葉があります。先人の深い洞察とユーモアには頭が下がりますが、この辺の微妙さは国が違っても男女間の問題としては同じでしょうか。
下巻の予想外の展開と結末は日本人の気質的には違和感が残るかと思いますが、この作者の語彙の豊かさと訳者のセンス良い訳文でとても読みやすく、時代背景や地方の空気感や人々の様子などが
すんなりと胸に溶け込み物語世界を堪能させてくれます。
ハッピーエンドではなくとてもブラックですが深い結末で一連の出来事に終止符を打つ最後のページにあなたは何を感じるでしょう。
さて、デイビッド・フィンチャーはどのように料理したのでしょうか、DVDを借りてきて観てみましょう。