ダシール・ハメットやレイモンド・チャンドラーと並んでハードボイルド小説の御三家と言われている
ロス・マクドナルドの「さむけ」は私立探偵リュウ・アーチャーを主人公にしたものの12作目にあたる作品です
そのせいか主人公の私立探偵リュウ・アーチャーについてはこれといった記述がないので
彼自身、どういった人物なのか読んでいてイマイチ分かりません
人物像がハッキリしないので感情移入が少し難しく思うことはあります
でもこの作品は中身はミステリそのもので、複雑な人間関係を解きほぐしていき事件の真相に迫るリュウ・アーチャーの動きが
丹念に描かれています しかし、彼の動きはハッと天才的な閃きで事件を追うのではなくコツコツと足で情報を集める地味な捜査です
これは他の作品もそうですが、クイーンやクリスティのような本格物とは違いますから当然とも言えます
新婚旅行の二日目から妻がいなくなった青年から妻を探し出すように依頼されます
風変わりな依頼で動き出す私立探偵リュウ・アーチャー 物語の出だしとして掴みはOKと言ったところです
登場人物も多く複雑な相関図になるので多少まごつくかも知れません
でもいろいろな人物に会って話を聞いて回る彼の動きを追っていく展開は同時に読んでいる読者とも情報を共有しているということです
話しの中にウソは無いか真実を語っているか見極める必要があります
こういった展開はミステリそのものです 派手な格闘シーンも無いのでじっくりと彼の動きを追っていく様子だけとなります
でもだからと言って退屈になるといったことはありません 過去に揉み消された事件や現在に起こった殺人事件が繋がっていく様子が
とても上手く描かれています 複雑な人物の心理と動きが丁寧に書かれています 衝撃を受けた女性の心の傷が精神的圧迫となり混乱するなど
人間の心理面なども精神科医の言葉で説明されるなどしているところがこの時代の本としてちょっと驚きでした
レイモンド・チャンドラーのあの味とは違いますがこの本自体は良く出来たミステリとして楽しめる一冊です
ロス・マクドナルドの「さむけ」は私立探偵リュウ・アーチャーを主人公にしたものの12作目にあたる作品です
そのせいか主人公の私立探偵リュウ・アーチャーについてはこれといった記述がないので
彼自身、どういった人物なのか読んでいてイマイチ分かりません
人物像がハッキリしないので感情移入が少し難しく思うことはあります
でもこの作品は中身はミステリそのもので、複雑な人間関係を解きほぐしていき事件の真相に迫るリュウ・アーチャーの動きが
丹念に描かれています しかし、彼の動きはハッと天才的な閃きで事件を追うのではなくコツコツと足で情報を集める地味な捜査です
これは他の作品もそうですが、クイーンやクリスティのような本格物とは違いますから当然とも言えます
新婚旅行の二日目から妻がいなくなった青年から妻を探し出すように依頼されます
風変わりな依頼で動き出す私立探偵リュウ・アーチャー 物語の出だしとして掴みはOKと言ったところです
登場人物も多く複雑な相関図になるので多少まごつくかも知れません
でもいろいろな人物に会って話を聞いて回る彼の動きを追っていく展開は同時に読んでいる読者とも情報を共有しているということです
話しの中にウソは無いか真実を語っているか見極める必要があります
こういった展開はミステリそのものです 派手な格闘シーンも無いのでじっくりと彼の動きを追っていく様子だけとなります
でもだからと言って退屈になるといったことはありません 過去に揉み消された事件や現在に起こった殺人事件が繋がっていく様子が
とても上手く描かれています 複雑な人物の心理と動きが丁寧に書かれています 衝撃を受けた女性の心の傷が精神的圧迫となり混乱するなど
人間の心理面なども精神科医の言葉で説明されるなどしているところがこの時代の本としてちょっと驚きでした
レイモンド・チャンドラーのあの味とは違いますがこの本自体は良く出来たミステリとして楽しめる一冊です
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