誕生日。56歳になる。
代々木ゼミナールに通っていたころ、省エネという言葉が流行りだした。
現代国語の石丸久先生が、
省エネルギーという言葉は変であり、
節約という観点で言うならば
節エネルギーというべきである。
と、ニコニコしながら言っていたのを、夕べ寝ながら思い出した。
北海道の裕福なおうちで育つた先生は穏やかであたりの柔らかい方でした。
初めて上京するときおばあ様からお金を頂いて、二等車で来たという。
昭和20年代の二等車は今と違って、距離制の運賃に近いものだったはずで、札幌~東京はうんと高かったとおもう。急行券も高いし。私の先輩が同じ頃、北海道に遊びにいって、急行券を買う金を使ってしまい、普通列車で帰ってきたな、と言う人がいた。