渋いっ!僕らのTokyo Jazz Cruising♪~今夜も出航!~

Live cafe & bar 池袋Apple Jump(アップルジャンプ)店主の日誌

本日出航!いざ吉祥寺へ。

2008年01月07日 | ジャズ・ライブ
なんか船底のネズミどもが“ちゅーちゅー、ちゅーちゅー”元気いいなと思ったら、
どうやら2008年もスタートしたようだな。
それでは、ぼちぼち出航しますか。

“僕らのTokyo Jazz Cruising”にご乗船のみなさ~ん、
新年、明けましておめでとうございます!
船長のShibui Gordonでございます。
昨年に引き続き、東京を中心に活動するジャズ系ミュージシャンの最新ライブの情報を、お得な情報のみを厳選してお伝へ致します。ライブの興奮冷めやらぬ内に、この日誌に記述することも多いので、同じジャンルのくせに「日本一の○△□」とか「今考えうる最高の○△□」といったフレーズを連発することもあり、どうも怪しい感じがしないでもありませんが、どうか雰囲気を感じ取っていただく程度に、お気軽にお付き合い頂ければと思います。

それでは、空は晴天、ちょっと波は高いけど、いざ日本海へ!
いや、違った!吉祥寺へ

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停泊地)吉祥寺サムタイム-昼の部-(08.1/6)
メインアーティスト)大石 学(p)

ということで、本年第一号は、大石 学さんのソロ・ピアノです。
当クルージングでは、ブラス入りジャズコンボを中心に、ジャズボーカル、ブラジル/ラテン音楽を紹介してきましたが、本日はついにソロ・ピアノの世界に入ってまいりました。
クラシックの世界では珍しくありませんが、ジャズの世界でピアノ一本によるパフォーマンスは、なかなかありません。'70年代にキース・ジャレットによる大成功が、このジャンルを大きくクローズアップさせることになりましたが、あくまでもあれは例外的なことで、やっぱり、CDもライブもピアノ一本は厳しい。

プロのピアニストに聞くと、ピアノトリオですらなかなか編成に載せてくれないようですね。フロントと呼ばれる、管楽器奏者や歌い手さんがいないと、どうにも映えないというのは編成担当の正直な意見のようです。
逆に言うと、いっぺんフロントなしでトリオで聞いてみたいな、と思わせるだけの力量と強力な個性を持ったピアニストのみがピアノトリオのパフォーマンスを任される訳ですね。さらに、ベースもドラムもいらない。この人のピアノだけの世界に浸ってみたい、と共感できる人が集積されて始めて、このたった一人のライブが始まるわけです。

大石さんは、何年か前に吉祥寺の武蔵野公会堂で始めて聞いて(このときはトリオ)、その旋律の美しさと音楽性の素晴らしさを、多いに感心した記憶があります。(ほとんどが大石さんのオリジナル曲です。)
本日は、9月12日に発売されたソロピアノ集「TOSCA」の記念ライブですね。大石さんは、特にボーカリストの信頼が篤く、中本マリ、伊藤君子、チャリートといった大御所・売れっ子歌手のサポート依頼が絶えない。その合間を縫って、満を持してのライブといったところでしょうか。

今日は、昼食も兼ねていたので、30分ぐらい前に店に到着し、ちょうど食後のミルクティーを飲み始めた頃に、演奏がスタート。うん、グッドタイミングだなと我ながら関心。これずれると面倒なことになります。
隣にいたカップルは、開演直前に来て食事をオーダー。しかし最初の20分ぐらいは静かな曲が続いたので、会場には張り詰めた空気が漂い、食事に全く手を付けられない!可哀想ですね。カレーライス、冷めちゃいました!通常のコンボの場合は、ここまで気にすることはないんだけど、やっぱりピアノ一本だと集中度が違います。ホール担当の御ねえさん方も、いつもと違って何処となく緊張しているようです。

いや~、期待に違わず、素晴らしいソロピアノの世界を堪能しました。ガーシュイン作品の「Someone To Watch Over Me」以外は、大石さんのオリジナルで、とにかく旋律が美しく、ピアノが心地よく響く。そして時にはキースばりに、うなりながらエモーショナルにコードを叩きつけ、ピアノ一本で、ドラマチックな世界へ展開して行く。ソロピアノの世界を満喫しました。

一部二部合わせて約二時間に渡り、真剣勝負のようなテンションのライブ。終わった後は脱力感でへろへろ状態でした。しかし、年初一発目のライブとして相応しい緊張感と充実感を堪能しました。

そうだ、船に戻って今月のスケジュールを組まなきゃ!
(今月はケイコ・リーのライブも予定してます。横浜ドルフィーですね。予算奮発しました。お年玉ですよ!)
コメント (2)
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