停泊地)六本木alfie(08.12/15)
メインアーティスト)大城 蘭(vo) 平岡 雄一郎(g) 谷口 純子(p) 山村 隆一(b) バイソン片山(ds)
今からおよそ1ヵ月程前でしょうか。あるライブ会場で、プロフェッショナルのボーカル情報筋から耳打ちされました。
「沖縄出身で、ミラクル・ボイスのシンガーが、12月に六本木alfieに出演するよ。これ、見逃したらヤバイね。」
そのシンガーが本日紹介する、大城 蘭(おおしろらん)さんです。
大城さんは、HPによると、沖縄出身のアイリッシュ系のクォーターで現在27歳。
3年前のホテルでのライブが、youtubeにアップされていますが、なかなかの美人でスタイルも抜群です。
これでミラクル・ボイスだったら本当にヤバイなと、鼻を思い切り伸ばしながら待っていると、まずはインストで「ミスティ」からスタート。
そして、大城さんです。映像で見慣れたショート・ヘアではなく、シャンプーのCMから飛び出したような美しいロングヘアーで颯爽と登場しました。
1曲目は、ポップチューンの「Side By Side」。2曲スタンダードを挟んで、今年リリースしたアルバム『LAN』から、ナット・キングコールで有名な「Mona Lisa」、「星月夜/Starry,Starry Night」と続きます。
今回のアルバムでは、絵画をイメージして選曲しているそうです。それで、ダヴィンチやゴッホの名作にちなんだ曲が登場する訳です。
特に「Mona Lisa」では、平岡さんの17インチの大型アコースティックギターと、大城さんの美しいボイスが絶妙に溶け合って独特のテイストを作り出しています。
本日の演奏のアレンジは、すべて平岡さんによるものです。
この後のガーシュウィンの「OUR LOVE IS HEAR TO STAY」や「HOW HIGH THE MOON」といった、数十年前のクラシカルなスタンダードナンバーが、平岡さんの斬新でフォーキーなアレンジによって全く新しいサウンドに生まれて変わっていきます。そしてそれを見事なまでにマッチングしているのが大城さんのクリスタルなボイスです。
先ほどのYoutubeでの比較的典型的なスタイルでの歌唱を観た時は、正直なところ、特に面白いとは感じませんでしたが、一人のサウンドクリエーターの手によると、こんなにも変わってしまうのかと感心した次第です。
そして2部に入って、まず印象的だったのは「ALL THE THINGS YOU ARE」。この曲は、日本では、インスト系の曲のイメージが強いですが、アメリカではボーカル曲としてとても親しまれているようです。
何年か前にアメリカで、「私の大好きなスタンダード曲」のようなアンケートがありました。ダントツで一位だったのが「OVER THE RAINBOW」。そして、このALL THE~も確か3位ぐらいに入っていたのを知って大変ビックリした経験があります。
日本では、ボーカルでこの曲を聴く機会があまりありませんが、今日改めて最高のボーカル・ナンバーだなと再認識しました。
それから何曲かスタンダードが続いた後登場したのが沖縄民謡「てぃんさぐぬ花」。夏川りみさんの歌唱で何度も聞いてますが、鳳仙花を歌ったとても美しいスローナンバーです。
そして次が西田佐知子の歌った昭和歌謡の代表的なナンバーで「アカシアの雨がやむとき」。
セットリストだけ見た人は、きっとこれらの選曲に、相当困惑すると思いますが、平岡さんのアレンジした斬新なサウンドと大城さんのボイスによって、ガーシュウィン、沖縄民謡、昭和歌謡といったばらばらなルーツを持った素材が、全く違和感なく、ジャズクラブalfieに響き渡ります。
そして最後はアルバムの巻頭を飾る「Vaya Con Dios」でお開きに。
私は、ジャズボーカルは大好きなんですが、銀座や赤坂のクラブみたいな、ロングドレスで迫ってくるようなものは苦手です。アメリカのライブ・レストランみたいに、ひょいと寄ったら、カジュアルな雰囲気で、馴染みのジャズやポップチューンがリラックスして楽しめたというのが理想です。
今日はそんな理想に近い、しかもとても刺激たっぷりのライブを堪能しました。
平岡 雄一郎プロデュース、フィーチャリング大城蘭。赤丸急上昇鉄板のコンビですよ。
メインアーティスト)大城 蘭(vo) 平岡 雄一郎(g) 谷口 純子(p) 山村 隆一(b) バイソン片山(ds)
今からおよそ1ヵ月程前でしょうか。あるライブ会場で、プロフェッショナルのボーカル情報筋から耳打ちされました。
「沖縄出身で、ミラクル・ボイスのシンガーが、12月に六本木alfieに出演するよ。これ、見逃したらヤバイね。」
そのシンガーが本日紹介する、大城 蘭(おおしろらん)さんです。
大城さんは、HPによると、沖縄出身のアイリッシュ系のクォーターで現在27歳。
3年前のホテルでのライブが、youtubeにアップされていますが、なかなかの美人でスタイルも抜群です。
これでミラクル・ボイスだったら本当にヤバイなと、鼻を思い切り伸ばしながら待っていると、まずはインストで「ミスティ」からスタート。
そして、大城さんです。映像で見慣れたショート・ヘアではなく、シャンプーのCMから飛び出したような美しいロングヘアーで颯爽と登場しました。
1曲目は、ポップチューンの「Side By Side」。2曲スタンダードを挟んで、今年リリースしたアルバム『LAN』から、ナット・キングコールで有名な「Mona Lisa」、「星月夜/Starry,Starry Night」と続きます。
今回のアルバムでは、絵画をイメージして選曲しているそうです。それで、ダヴィンチやゴッホの名作にちなんだ曲が登場する訳です。
特に「Mona Lisa」では、平岡さんの17インチの大型アコースティックギターと、大城さんの美しいボイスが絶妙に溶け合って独特のテイストを作り出しています。
本日の演奏のアレンジは、すべて平岡さんによるものです。
この後のガーシュウィンの「OUR LOVE IS HEAR TO STAY」や「HOW HIGH THE MOON」といった、数十年前のクラシカルなスタンダードナンバーが、平岡さんの斬新でフォーキーなアレンジによって全く新しいサウンドに生まれて変わっていきます。そしてそれを見事なまでにマッチングしているのが大城さんのクリスタルなボイスです。
先ほどのYoutubeでの比較的典型的なスタイルでの歌唱を観た時は、正直なところ、特に面白いとは感じませんでしたが、一人のサウンドクリエーターの手によると、こんなにも変わってしまうのかと感心した次第です。
そして2部に入って、まず印象的だったのは「ALL THE THINGS YOU ARE」。この曲は、日本では、インスト系の曲のイメージが強いですが、アメリカではボーカル曲としてとても親しまれているようです。
何年か前にアメリカで、「私の大好きなスタンダード曲」のようなアンケートがありました。ダントツで一位だったのが「OVER THE RAINBOW」。そして、このALL THE~も確か3位ぐらいに入っていたのを知って大変ビックリした経験があります。
日本では、ボーカルでこの曲を聴く機会があまりありませんが、今日改めて最高のボーカル・ナンバーだなと再認識しました。
それから何曲かスタンダードが続いた後登場したのが沖縄民謡「てぃんさぐぬ花」。夏川りみさんの歌唱で何度も聞いてますが、鳳仙花を歌ったとても美しいスローナンバーです。
そして次が西田佐知子の歌った昭和歌謡の代表的なナンバーで「アカシアの雨がやむとき」。
セットリストだけ見た人は、きっとこれらの選曲に、相当困惑すると思いますが、平岡さんのアレンジした斬新なサウンドと大城さんのボイスによって、ガーシュウィン、沖縄民謡、昭和歌謡といったばらばらなルーツを持った素材が、全く違和感なく、ジャズクラブalfieに響き渡ります。
そして最後はアルバムの巻頭を飾る「Vaya Con Dios」でお開きに。
私は、ジャズボーカルは大好きなんですが、銀座や赤坂のクラブみたいな、ロングドレスで迫ってくるようなものは苦手です。アメリカのライブ・レストランみたいに、ひょいと寄ったら、カジュアルな雰囲気で、馴染みのジャズやポップチューンがリラックスして楽しめたというのが理想です。
今日はそんな理想に近い、しかもとても刺激たっぷりのライブを堪能しました。
平岡 雄一郎プロデュース、フィーチャリング大城蘭。赤丸急上昇鉄板のコンビですよ。