お盆初日です,日頃如何にご無沙汰でも,今日の墓参りは欠かせません。
当地では,お盆期間中三日間は,墓前で火を焚いてご先祖様をお迎えします。
「火を焚いて置けば,ご先祖様が間違わずに自分のお墓に帰れるのだ」
「その帰られたご先祖様を,家までお連れするのだ」
だ,そうです。
子供のころによく聞かされました。
我が家の墓は山の中腹,斜面にあります,周りはすべて墓地です。
少なくとも数百年前から,この地域の人たちが斜面を拡げて,造った墓地だそうです。
墓石も数えたわけではありませんが,千どころか二千,三千にも感じます。
石段を登り,狭い道を辿り,ハア,ハアしながら墓地に到着です。
私の役目はまず,墓石の前で火を焚くことです。
今朝作っておいた木端に,新聞紙で着火しようとしますが,なかなか。
ようやく木端が燃え始めました,やれやれです。
これでご先祖様も間違えずに,帰ってこられる。
ですが,数m先の墓前でも,10m上にある墓前でも焚火です。
”間違えずにご先祖様は自分の墓に帰ってこられるかなぁー”
”大丈夫,私のご先祖様だから間違えない”
根拠のない自信で,一安心です。
一安心して,下界?を眺めます。
山の中腹です,眺望は抜群です。
少し遠くに市街地を貫く新幹線,製鉄所,巨大運搬船,・・昼間だと見えます。
直ぐ下には,昔,たんぼが拡がっていた所が区画整理され,県道も通っています。
道沿いにスーパーや薬屋さんの看板が明るく見えます,コンビニの明かりも見えます。
”そうだ,あのスーパーの有る場所は,昔,釣りをした排水池だ”
”コンビニが有る所には,石橋があった”
ですが,その石橋には良い思い出が有りません。
小学生の時です。
一度は,ふざけていて橋から落ち,ずぶ濡れ,泥まみれ,散々な思いをしました。
そしてもう一度,
石橋に,友達と二人並んで座り,フナを釣っていました。
「なにが釣れるん」
声がします,振り向くと近所の織物工場に勤める「女子」です。
休日の散歩中,声をかけてきたようです。
「で」,ひがんで悔しい思いをしました。
なにしろ,話しかけられるのは,
「こぎれいな格好をした,私と比べると端正な顔立ちをした友達だけだったのですから」
あれあれ,火も消えかかっています。
さー,ご先祖をお連れして家に帰ろう。
やれこら やれこら
当地では,お盆期間中三日間は,墓前で火を焚いてご先祖様をお迎えします。
「火を焚いて置けば,ご先祖様が間違わずに自分のお墓に帰れるのだ」
「その帰られたご先祖様を,家までお連れするのだ」
だ,そうです。
子供のころによく聞かされました。
我が家の墓は山の中腹,斜面にあります,周りはすべて墓地です。
少なくとも数百年前から,この地域の人たちが斜面を拡げて,造った墓地だそうです。
墓石も数えたわけではありませんが,千どころか二千,三千にも感じます。
石段を登り,狭い道を辿り,ハア,ハアしながら墓地に到着です。
私の役目はまず,墓石の前で火を焚くことです。
今朝作っておいた木端に,新聞紙で着火しようとしますが,なかなか。
ようやく木端が燃え始めました,やれやれです。
これでご先祖様も間違えずに,帰ってこられる。
ですが,数m先の墓前でも,10m上にある墓前でも焚火です。
”間違えずにご先祖様は自分の墓に帰ってこられるかなぁー”
”大丈夫,私のご先祖様だから間違えない”
根拠のない自信で,一安心です。
一安心して,下界?を眺めます。
山の中腹です,眺望は抜群です。
少し遠くに市街地を貫く新幹線,製鉄所,巨大運搬船,・・昼間だと見えます。
直ぐ下には,昔,たんぼが拡がっていた所が区画整理され,県道も通っています。
道沿いにスーパーや薬屋さんの看板が明るく見えます,コンビニの明かりも見えます。
”そうだ,あのスーパーの有る場所は,昔,釣りをした排水池だ”
”コンビニが有る所には,石橋があった”
ですが,その石橋には良い思い出が有りません。
小学生の時です。
一度は,ふざけていて橋から落ち,ずぶ濡れ,泥まみれ,散々な思いをしました。
そしてもう一度,
石橋に,友達と二人並んで座り,フナを釣っていました。
「なにが釣れるん」
声がします,振り向くと近所の織物工場に勤める「女子」です。
休日の散歩中,声をかけてきたようです。
「で」,ひがんで悔しい思いをしました。
なにしろ,話しかけられるのは,
「こぎれいな格好をした,私と比べると端正な顔立ちをした友達だけだったのですから」
あれあれ,火も消えかかっています。
さー,ご先祖をお連れして家に帰ろう。
やれこら やれこら