病院に来ています,主目的は,定期の“薬受け取り”です。
といっても,診察してもらわない訳ではありません。
たいていの診察はこうです。
「変わりないですか?」
「はい」
「それでは,何時もの薬を」
「はい」
「お大事に」これは事務的口調で,看護師が優しく声をかけてくれます。
というわけで,待合室です,診察の順番を待っています。
盆休み明けで,普段より多くの患者がいるようで,待ち時間も長くなりそうです。
当然ですが,皆さん静かに,黙って椅子に座っています。
空いている椅子もありますが,たいてい列の中ほどです。
「すみません,すみません」をして,座るのは性に合いません。
私は,待合室の後ろの壁にもたれて立ち,時折ストレッチをします。
「○○さーん」診察室から出てきた看護師が,誰かの名前を呼びました。
「はい」後期高齢者らしき男性の付き添い女性が,返事をしました。
看護師は,その付き添い女性を「こちらへ」と待合室の後ろに連れていきます。
私の隣です。
どうも,初診のようです。
“痛む場所”,“痛みの程度”,“どういう時に”,“いつから”,“熱は”,
診察の効率化,時間短縮のための事前問診のようです。
「プライバシー」は大事です。
看護師は,小さな声で質問します。
付き添い女性は,方言を交え“具体的”に,丁寧に答えます。
普通の声で。
ですが,テレビのボリュームを抑えていても,良く聞こえる待合室です。
それまでは,うつむき加減で深刻そうに座っていた患者さんもいました。
週刊誌をペラペラめくる患者さんもいました。
付き添い女性の説明が,“具体的”になる程,顔が上がります。
週刊誌を読む手が止まります。
耳は“後ろ”に集中です。
雰囲気が,よーく伝わります。
興味深く?遠慮がち?に,振り向いた人もいます。
”それは,自分と同じだ”と,共感?した人がいるかもしれません。
”自分はそれほどではない”と,変に安心した人がいるかもしれません。
なかには”別の病院の方がいいのに”と,思った人がいるかもしれません。
”気の毒に,問診を止めて,早く診察してあげればいいのに”
「私が順番を代わるから」
やれこら やれこら
といっても,診察してもらわない訳ではありません。
たいていの診察はこうです。
「変わりないですか?」
「はい」
「それでは,何時もの薬を」
「はい」
「お大事に」これは事務的口調で,看護師が優しく声をかけてくれます。
というわけで,待合室です,診察の順番を待っています。
盆休み明けで,普段より多くの患者がいるようで,待ち時間も長くなりそうです。
当然ですが,皆さん静かに,黙って椅子に座っています。
空いている椅子もありますが,たいてい列の中ほどです。
「すみません,すみません」をして,座るのは性に合いません。
私は,待合室の後ろの壁にもたれて立ち,時折ストレッチをします。
「○○さーん」診察室から出てきた看護師が,誰かの名前を呼びました。
「はい」後期高齢者らしき男性の付き添い女性が,返事をしました。
看護師は,その付き添い女性を「こちらへ」と待合室の後ろに連れていきます。
私の隣です。
どうも,初診のようです。
“痛む場所”,“痛みの程度”,“どういう時に”,“いつから”,“熱は”,
診察の効率化,時間短縮のための事前問診のようです。
「プライバシー」は大事です。
看護師は,小さな声で質問します。
付き添い女性は,方言を交え“具体的”に,丁寧に答えます。
普通の声で。
ですが,テレビのボリュームを抑えていても,良く聞こえる待合室です。
それまでは,うつむき加減で深刻そうに座っていた患者さんもいました。
週刊誌をペラペラめくる患者さんもいました。
付き添い女性の説明が,“具体的”になる程,顔が上がります。
週刊誌を読む手が止まります。
耳は“後ろ”に集中です。
雰囲気が,よーく伝わります。
興味深く?遠慮がち?に,振り向いた人もいます。
”それは,自分と同じだ”と,共感?した人がいるかもしれません。
”自分はそれほどではない”と,変に安心した人がいるかもしれません。
なかには”別の病院の方がいいのに”と,思った人がいるかもしれません。
”気の毒に,問診を止めて,早く診察してあげればいいのに”
「私が順番を代わるから」
やれこら やれこら