やれこら やれこら 昨日も今日も

自分だけはと力んでみても,膝はガクガク,息ハアハア。会話は「アレ,ソレ」そして「やれこら」。鍛えるべきは皮肉とジョーク。

‟ほせい”下着  やれこら やれこら

2014-12-03 07:30:00 | 今日のやれこら
「ルルルルルー,ルルルルルー」
固定電話が鳴ります。
“名前を呼ばないから,たぶんセールスだ”

電話帳登録者からの電話は,呼び出し音の後で名前を読み上げる設定にしています。
設定する際に,登録者の名前を「○○さん」と入れました。
電話機は,あらかじめ「さん」を付けて呼び出す設定にされていたんです。
登録した番号からの電話は,「○○さんさんから電話です」と呼び出します。
「さん」を付けてあるのに“気の利かんデジタルだ”
入力のやりし直しも面倒なので,そのままにしています。

「ルルルルル―,ルルルルル―」だけの呼び出し音は,大抵セールスです。
以前,受話器を取ったばっかりに,しつこいセールスで,気分を害した事が有るんです。
「老後の備えは大丈夫? お子様は何人? お子様はどこにお住まいで・・・」
“いきなり電話してきて,老後どうしようが勝手だろうが,プライバシーだろうが”
“とはいえ,ガチャンと切ってしまうのも・・・相手も仕事で必死だろうから”
つい同情してしまうんです。
そんなこんなで「ルルルルル―,ルルルルル―」には,面倒なので出ない事もあります。

“うーん,市内局番かぁー,出てみるか”
今日は,久しぶりに出ることにします。
「もしもし,○○さんのお宅でしょうか?」
どこかで,名簿を手に入れているようです。
『はい,そうですが』
「奥様は,いらっしゃいますか」
『はい,独身では有りませんが』
「・・・,いえ,そうではなくて,お近くにいらっしゃいます」
『近くにはいませんが,家の中にはいますよ』
「申し訳ありませんが,奥様と代わっていただけますか」
『何の用事でしょう,今忙しくしていますが』
「ほせい下着を奥様に是非,と思いまして」
『ほせい下着??』
「はい,体型を整える下着をお勧めしようと思いまして」
『体型は,年相応に整っていますが』
「はい,その体型をより若く,魅力的になるような下着をと思いまして」
『そりゃー無理でしょう,もう十分な“ばあさん”ですよ』
「はぁー,そんなことは無いでしょう」
『“ばあさん”ですから,必要ないです』

“よしっ,今日はスッキリ,気分よく断れた”
受話器を置いて振り向くと,何やら言いたげな“ばあさん”が睨んでいます。
                    やれこら やれこら
コメント
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