Life Hacking

城西雑録--日々のあれこれとよもやま。

 新宿の「王ろじ」で

2014-03-09 | あれこれ
 お昼に「とんかつ定食」をいただきました。
 
 わたしの家は、古くは新宿で商家を営み、戦後にそこを引き払ったのですが、そんなことは、わたしの生まれるまえのことで、どうでもいいのですが、戦前、戦後から、変わらずに新宿で商売を続けている家は、もう数えるほどになって、伊勢丹横の「王ろじ」さんは、その数少ない老舗のひとつなのです。

 本屋の紀伊国屋さんは、昔は炭屋さんだったのですが、いち早く書店に業態を変えて、さらにチェーン展開して生き残っています。紀伊国屋の向かいにあったシュウマイの早川亭はとっくに廃業。高野は、新築ビルが建って、新宿通りに面した1階は、高級ブランド店になっちゃった。
 いまでも健在なのは、「追分だんご」「伊勢丹」--。それに、旧三越裏のてんぷらの「船橋屋」、とんかつの「王ろじ」。
 
 先日は、「船橋屋」のまえで、お昼の開店を待っていたら、わたしの後ろに上品なオバサンと好青年3人の4人組みが並んで、上海の言葉でやり取りしていた。
 「中国からですか」と歓迎の笑顔で声をかけたら、オバサンは、少し言いよどんで、「台湾から来ました」と声が返ってきた。--少し笑えた。反中やられると思ったのかねぇ。
 「船橋屋」は、ガイドブックなんかに紹介されているのかしらん。外国人客がとても多い。お店のほうも弁えて、客あしらいをしているのがいいね。

 「王ろじ」は、場所が地味なせいか、外人客は少ないみたい。昔とかわらず清潔さと簡素さがあって、わたしは贔屓にしています。
 ここのとんかつは、一枚肉を揚げたものではなく、薄くカットした肉を重ねて巻き上げたものを揚げる独特のスタイルを続けています。この方が火がとおりやすいかしらん。いつも、かりっと揚がっていて--。

 食後は、ヴィン・ディーゼルの「リディック」を新宿ミラノ座で見てきました。新宿ピカデリーは、シネコンになってしまったのだけれど、ミラノ座は、上映前には、スクリーンの幕が開くという昔そのままのスタイルで、あんな遺物は、いつまで残るのだろうねぇ。
 で、不死身のリディック映画は、わたし的には、とても安心してみていられるタイプの活劇で、大甘で星5個。