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城西雑録--日々のあれこれとよもやま。

中国の清風運動

2014-03-18 | 中華大全
 習近平政権が本格スタートして、中国国内では、これまでの「儲けになれば、白ネコでも黒ネコでも何でもOK」的な緩んだ放埓な雰囲気が、明らかに消えたみたい。

 ちょっと度外れていた気配もあったから、ねえ。「天上世界」の件とか、全裸運転でポルシェで激突死とか――。
 官官・官民接待の自粛令で、北京の全聚徳は、客足が目だって減ったのだとか。まあ、日本人観光客も減っているからね。

 一番分かりやすいのが、魔都といわれた東莞・常平のことかも、ね。公安が6000人を動員して、春節明けに、徹底的な厳打を行い、小姐も遊客も、東莞・常平から、みんな蜘蛛の子を散らすように逃げ散ってしまったのだとか。
 ほかの、その類の場所でも、厳打を恐れて紅灯が消えたそうで、日本人なら、なおさら、中国のそういう場所には、いまは足を踏み入れないほうが無難のようよ。

 まるで新たらしい整風運動が始まったみたい。いや、今回は清風運動か。
 薄煕来に続いて周永康も、「風前の灯」的な報道が続いている。
 日本の新聞はともかく、外地で発行されている華人向けの現地紙は、言論規制の縛りはないので、薄煕来の件も周永康の件も毎週のように特集を組んで、遠慮なく細かく扱っていて、小説より奇なりの物語が続いていて、なかなか面白い。

 薄煕来が大連市長のころに、大連に行く機会があったのだけれど、わたしの通訳や案内人に限った話ながら、みなさんは、薄煕来のことが大好きで、大連のことをひどく誇りにしていた。――いまは黒打で支持を集めた薄煕来の政治手法を、習近平がまねているのだとか。
 わたし個人は、一般的にいって、清流より濁流のほうが好きなんだけれど。中国のことだけでなく。