宝島のチュー太郎

酒屋なのだが、迷バーテンダーでもある、
燗酒大好きオヤジの妄想的随想録

Mr. サマータイム - サーカス

2024年09月10日 17時17分54秒 | つくりバナシ
Mr. サマータイム - サーカス






 >終電も終わり、通行人もまばらになった通りをずっと眺めていた。
諦めたり、励ましたり、心の中で葛藤しながら。
相も変わらず、ボーっと眺め続けていた。
 そこへ、ケイがふいに現れた!!
正しく、僕の網膜にフレームインしたんだ。
白いポロシャツに、赤いタータンチェックのタイトなパンツ。
着替えたんだ、とてもよく似合ってる。
ケイはガラス窓越しに、少し店内を探して、すぐに僕を見つけると、ニッコリ微笑んで手を振った。
なんて可愛いんだ。
僕は、これまでこれほど可愛い仕草の女性を見たことがない。
ケイの周りが、キラキラ輝いて見えた。
このときの瞬間の光景を、僕は恐らく死ぬまで忘れないだろう。
まるで一葉の写真のごとく。
この先、老いさらばえて、恋なんて遠い昔のことになっても、今宵のこのシーンだけは決して忘れない。
ハッキリ、そう意識した。<





 パスポートたる庭仕事を終えての昼酌。
悪い癖で、醸造酒から蒸留酒へ移る。

 即ち、スコッチを生のまま嘗め始める頃には、昔探しが始まる。
そんな時、昔書いた自分の小説のようなものの中でトリップする。


 孤高を目指すなどと嘯きながら、なんと、センチメンタリズムな男か、オレは・・・




追記
あ、そうだ、ついでに言っておこう。
こいつを明治のメンバーラインに挙げたところ、スカンピンを食ったが、勿論、これは創作。
当時の時代感を伝えたくて、地名や施設名については敢えて実名を並べたが、そこに展開されるストーリーは、飽くまで私の創作。
勿論、人名も架空。
まあ、小説をそのまま現実と捉えて批判する層はいるにはいる。
なので、それは飲み込むしかない。
ホントのオレはもっと不器用だったさ・・・









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