昨晩、U-NEXTで74歳のペリカンはパンを売る。を観た。
すると、冒頭部分数分後に流れるクラシック音楽がとても懐かしい。
でも、懐かしいくせに、その曲名を知らない。
そこで初めて曲名を教えてくれるアプリを導入すると、それがこの曲だと教えてくれた。
Tchaikovsky: Waltz of the Flowers / Järvi · Berliner Philharmoniker
日本語に直すと、チャイコフスキー作曲、くるみ割り人形より花のワルツ。
このホルンからオーボエ?クラリネット?へ移る部分に凄く聞き覚えがあって懐かしい。
なんでそんなに懐かしいのか?
それは、浮島小学校6年生の頃、給食時によく流れた音楽だったからだと思う。
確かその頃、私は放送部の部長だった。
そして、その活動の一環として、給食時の校内放送のアナウンサーという仕事があった。
4限目の授業が終わると、直ぐに放送室に出向いて、その内容はもう記憶の彼方だが、定型文を読んだ後、クラシックレコードを掛ける。
それが交代制だったのか、私だけの仕事だったのかもすら覚えてないが、その時にこの曲を流す頻度が高かったと記憶している。
10分ほどでその任務が終わると、教室に戻って、少し遅めの給食をいただく。
或る日、真空パックされたオムレツがメニューの中にあった。
それを一足遅く、机を寄せ合ってグループになった食卓にいるみんなの前で、ハサミを使って封を切る。
級友に手渡されたそれは蝶番の部分がバカになっていて、緩かったので、慎重に刃を閉め乍ら立ててゆっくり切った。
すると体面にいてニヤニヤしてたY男が「あれ?」と言う。
それを見て、一緒にそこで食事をしていた担任の近藤康夫先生が「ホレみい、河端はやっぱり器用じゃ、馬鹿とハサミは使いようというのはこのことよ」と言って笑う。
どうやらみんな、このハサミの扱いに手こずって、遅れてきた私もそうなるものと思い込み、からかう準備をしていたらしい。
それが期待外れとなって、笑うやら、感心されるやら。
その時に流れていたのがこの曲・・・だったかどうかは、定かではない。
でも、それをやんわりと思い出したのだった。
あれから56年。
言い古された言葉を敢えて使う。
過ぎてしまえば、あっという間やな、人生なんて・・・
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