観てまいりました!仕事を保留して、昼食会のお誘いもお断りして(私がタダ飯をパスするとはただ事ではない)、愛犬の恨めしげな目線も無視して隣町へ。存亡の危機が心配される隣町の映画館では、午後4時までの上映回はなんと$3.99という破格のお値段。それでも、興行成績が二週連続最高のこの作品の観客は、ざっと30人程度。ここ以外には近辺に映画館は無いので、先行きが凄く心配…
「007の作り方」シリーズだったダニエル・クレイグ版ボンド・ムービーも、宿敵スペクターの首領、エルンスト・スタヴロ・ブロフェルドとの対決を描いたこの作品で、一応は役目を終えた感じです。昔っから007シリーズを何度もテレビの洋画劇場等で見てきた世代には、「おっ?!」なオマージュや、キーポイントも多くて、その点は大いに楽しめました。そして、007シリーズと言えば、トンデモなスパイ・ガジェットと、エキゾチックな世界の風景の中で来る広げられるアクション、そして、もちろん、
欧州車、かっこいー!!(絶叫)
でも、もう一つの十八番、ボンドガールがゴージャスすぎー!に、関しては、ちょっとトホホ…orz でした。写真や予告編、お話や裏話が紹介されている、日本の新作映画紹介サイトのここ、「007最新作『スペクター』あらすじ、キャスト、公開日まとめ」によると、今回のボンドガールは3人。まずは、冒頭でボンドと格闘するマフィアの未亡人、モニカ・ベルッチ。二番目に出てくるのが、マドレーヌ・スワン(レア・セドゥ)、そして3人目のエストレヤ(ステファニー・シグマン)に至っては、ごめん、どこに出てたっけ?です。
あの「マレーナ」のエロエロお姉さんももう51歳ですよ。ボンドガールは20年前にやって欲しかった…orz 熟女で、重要人物の奥さんで、ボンドとの濡れ場の後に、あっと言う間に退場、という所も、もちっと若いころに出て欲しかったってとこも、「007 ワールド・イズ・ノット・イナフ」(1999年)のエレクトラをやった時のソフィー・マルソーを思い出す。「ラ・ボエーム」で、日本でも大人気でした。最近の大人の女性の彼女は素敵だけど(フランス人の中年女性って、特に魅力的な気がする)、ボンドガールをやった30歳の頃は、ちょうど旬を過ぎたって感じで、ちょっと哀しかった…
クレイグ・ボンドは熟女好み?十分に美しくセクシーではあるのですが、やっぱりねぇ…
そして、世界的悪の組織、スペクターの元暗殺者、Mr. Whiteの娘で物語の鍵を握るドクター・スワンは、役割は、強く、美しく、知的でボンドをめろめろにしちゃうという典型的ボンドガールながら、いかんせん、あんまり魅力ない(ごめん)。ボンドガールは、その時代の最もゴージャスな女優さんが演じてきた役割で、代々、人間離れしたようなセクシー美女が選ばれてきたのですが、クレイグ・ボンドの〆を飾るには、少し物足りない気がしました。アップになるとすきっ歯が気になるし、なによりデカいので、お隣のボンド氏が貧弱に見えちゃうシーンも(><)
あんまり美人じゃない…
ここから先は、ネタばれ満載。日本公開まで待てない方だけ、ご覧くださいまし:
「死者の日」のパレードで沸くメキシコ・シティー、骸骨面で仮装したボンドは、マフィアのボスを追ってお祭りに参加する人々に紛れ込んでいます。標的である男が屋内に入ったのを見計らい、ボンドと同伴の美女もホテルへ。そこで、あっさりベッド上の美女を置いて追跡続行。あ、上でどこに出てたか謎のボンドガールって、もしかして、このセクシー下着のまま置いてけぼりのお姉さんか?派手な銃撃戦の末、建物の壁は崩壊するわ、ヘリコプター上の揉めあいで、人で溢れる広場上で何度も落っこちそうになるわ、パリのことがあった翌日だけに、このオープニング・セクエンスには、少し複雑な心境でした。始まる前の予告では、アメリカの大統領がテロリストの標的になって、ロンドン中が爆発しまくる映画が紹介されてたんだけど、これってもし、日本だったら中止になりそう。
メキシコシティーでの派手なスタントは、前のMの非公式な指令による、悪の組織を探るためで、勝手な行動を今の上司のMに責められ、謹慎を言い渡されます。レイフ・ファインズのMはどうも未だ、普通に諜報組織のボスらしすぎて馴染めないな。一方、元Cのマックス・デンビーは、MI6を併合したMI5のボスに納まっています。演じるのは、BBCの「シャーロック」でモリアーティーしてたアンドリュー・スコット。どうしても小物に見えてしまう容貌が、モリアーティーとしては違和感あったんだけど、セコい方法で出世して、自分は巧くやってるつもりが結局は敵・味方(?)双方の掌の上でアタフタしてるだけの、この役にはぴったりでした。そして、引退したおじいちゃんQに替わって、前作から登場した若Q、上で紹介したサイトによる「クールなイケメン」って、それ違うから。全然違うから
いまどきのオタク青年。ノート型PCに色んなシールが貼ってあるのが、いかにもテッキーっぽい
雰囲気がウチの若息子に似てるのもあり、私のお気に入り
009用のスパイカーをかっぱらい、ボンドは一路、ローマへ。経験豊かなボンドに軽くしてやられちゃうところも、若いQの魅力です。ローマでは自分が退治したマフィアのボスのお葬式中。その未亡人で秘密を知りすぎたルチアさんが、相変わらず美しいけど、やっぱ「ガール」は厳しいモニカ・ベルッチ。マフィアから奪った指輪に刻印されたタコ印の秘密をルチアさんから聞き出し、その悪の組織、スペクターの会合へ。スペクターってのは、英国語で「幽霊」の意味なんだって。だから死者の日なのか。イアン・フレミングの原作や、ショーン・コネリー時代の悪役だけど、映画と原作者の間で揉めて、しばらく使えなかったそうです。初期のボンド・シリーズで暗躍していた組織が、ここで現れたことで、「007の作り方」が完成したのだな、と、感慨。
その会合で姿を現したスペクターの首領は、フランツ・オーベルハウザー。登山事故で両親をなくした幼きジェイムズ君を引き取ったオーベルハウザーさんの息子で、ジェイムズ君とは兄弟のように育った仲。父と雪崩に巻き込まれて死んだはずでしたが、実は生きていて、せっせと悪の組織を作ってました。その偽名がエルンスト・ストラヴォ・ベルフォルド。この名前でピンとこなくとも、ハゲで片目でいっつも白いペルシアネコ撫でてる悪役、「オースティン・パワーズ」のドクター・イーブルの元ネタといえば、ああ、あれね、になる?白いペルシアネコも出てきます。この映画での私の一番気になるのが、この猫さんの安否だったりする。次の作品では、ちゃんと顔の出ない悪者の膝の上に座ってるかな?しっかし、すごい前振りのあとで顔出ししたスペクターの首領が普通のおっさんだったのは結構ずっこけた。
その後、クオンタム(スペクターの下部組織)の元・暗殺者Mr.White(慰めの報酬に出てた人ね)に会いに行って、今際で娘のことを頼まれます。雪山に行って飛行機と車でカーチェイスしたり、パリでカーチェイスしたり、風光明媚な街をかっこいい車が走る。007シリーズの醍醐味だねぇ。Mr.ホワイトの娘、マデリン・スワンと合流してからは、モロッコに行ったり、列車の旅したり、砂漠の真ん中に行ったり、拷問にあったり、世界中のインターネット情報を操る本拠地である敵のアジトを爆発したり、ロンドンでM、Q,マニー・ペニーと合流したり、これまで辛苦を共にしてきたマデリンに「アンタはスリルを求める生き方は変えられない男よ、もー、よーついていけんわ」と、三行半下されたり。で、その途端に案の定、フランツに捕まってましたw
「スカイフォール」で廃墟になっちゃった旧MI6HQ、手の込んだ仕掛けで待ち構えるフランツ。この間の爆発でしっかり、おなじみの片目姿になっています。でも、まだハゲにはなっていない。何度もボンドを仕留める機会があるのに、毎回、持って回ったやり方で逃げられてしまうという、悪役の典型的な失態を犯し続けるフランツ兄さん、やっぱり弟のようなジェイムズが殺せないんでしょ。憎い、でも可愛い、でも憎いっ!なのね、と、変に納得。今回も一気に殺さず、爆発寸前の建物のどこかにマデリンがいると言い、みすみす見殺しにしてしまったヴェスパー(「カジノ・ロワイヤル」のヒロイン。エヴァ・グリーンが美しかったね)のことも蒸し返す。当然、ボンドはマデリンを救出し、フランツはヨタヨタで逮捕されます。「殺しのライセンスは、殺さないライセンスでもある」という台詞が真ん中辺りで出てきますが、その通り、ボンドはフランツを殺さない。兄弟愛だねぇ(←??)
左は一体、どういうシチュエーションなんだろう?
そして、Mたちを残してボンドはヒロインとかっこいい車に乗って去っていく。ここだけは、往年の007を倣っていますね。一貫、シリアスだったクレイグ・ボンドはこれで一件落着。今度のボンドは、ロジャー・ムーア、ピアース・ブロスナン路線の、軽くて女性にモテモテで、とんでもガジェットがいっぱいのボンドがいいな。でも、この夏ヒットしたメリッサ・マッカーシーの「スパイ」や、ジョニー・イングリッシュ等、パロディーの良作が出てきちゃって、今度は本家のほうがパロディーになっちゃうかしら?
007の敵の歴史は、宇宙競争、核ときて、今度はITと、時代を反映しています。情報を一手に収めて世界征服を図るって、ちょーっと今時ありがち過ぎる設定だったかな。こないだ観た「Furious 7(ワイルド・スピード SKY MISSION)」と超かぶる。そういや、「キングズ・マン」もITがらみだったわ。二時間半の上映時間は、途中で結構中だるみしたし、入れ替わり立ち代り、セクシーなボンドガールが続々出てくる楽しみも無い、。この映画で一番チャーミングなのは、マニー・ペニーで、またも真ヒロインは旧Mさんだったような気がする。写真とビデオだけで並ならぬ存在感を示す大女優、パねえっす。で、Mは実はインドのマリゴールド・ホテルで悠々自適の第二の人生なんだよね?
以下、おまけ
メキシコでハッスル、と、ネットで見つけたはまりすぎるコラ
「007の作り方」シリーズだったダニエル・クレイグ版ボンド・ムービーも、宿敵スペクターの首領、エルンスト・スタヴロ・ブロフェルドとの対決を描いたこの作品で、一応は役目を終えた感じです。昔っから007シリーズを何度もテレビの洋画劇場等で見てきた世代には、「おっ?!」なオマージュや、キーポイントも多くて、その点は大いに楽しめました。そして、007シリーズと言えば、トンデモなスパイ・ガジェットと、エキゾチックな世界の風景の中で来る広げられるアクション、そして、もちろん、
欧州車、かっこいー!!(絶叫)
でも、もう一つの十八番、ボンドガールがゴージャスすぎー!に、関しては、ちょっとトホホ…orz でした。写真や予告編、お話や裏話が紹介されている、日本の新作映画紹介サイトのここ、「007最新作『スペクター』あらすじ、キャスト、公開日まとめ」によると、今回のボンドガールは3人。まずは、冒頭でボンドと格闘するマフィアの未亡人、モニカ・ベルッチ。二番目に出てくるのが、マドレーヌ・スワン(レア・セドゥ)、そして3人目のエストレヤ(ステファニー・シグマン)に至っては、ごめん、どこに出てたっけ?です。
あの「マレーナ」のエロエロお姉さんももう51歳ですよ。ボンドガールは20年前にやって欲しかった…orz 熟女で、重要人物の奥さんで、ボンドとの濡れ場の後に、あっと言う間に退場、という所も、もちっと若いころに出て欲しかったってとこも、「007 ワールド・イズ・ノット・イナフ」(1999年)のエレクトラをやった時のソフィー・マルソーを思い出す。「ラ・ボエーム」で、日本でも大人気でした。最近の大人の女性の彼女は素敵だけど(フランス人の中年女性って、特に魅力的な気がする)、ボンドガールをやった30歳の頃は、ちょうど旬を過ぎたって感じで、ちょっと哀しかった…
クレイグ・ボンドは熟女好み?十分に美しくセクシーではあるのですが、やっぱりねぇ…
そして、世界的悪の組織、スペクターの元暗殺者、Mr. Whiteの娘で物語の鍵を握るドクター・スワンは、役割は、強く、美しく、知的でボンドをめろめろにしちゃうという典型的ボンドガールながら、いかんせん、あんまり魅力ない(ごめん)。ボンドガールは、その時代の最もゴージャスな女優さんが演じてきた役割で、代々、人間離れしたようなセクシー美女が選ばれてきたのですが、クレイグ・ボンドの〆を飾るには、少し物足りない気がしました。アップになるとすきっ歯が気になるし、なによりデカいので、お隣のボンド氏が貧弱に見えちゃうシーンも(><)
あんまり美人じゃない…
ここから先は、ネタばれ満載。日本公開まで待てない方だけ、ご覧くださいまし:
「死者の日」のパレードで沸くメキシコ・シティー、骸骨面で仮装したボンドは、マフィアのボスを追ってお祭りに参加する人々に紛れ込んでいます。標的である男が屋内に入ったのを見計らい、ボンドと同伴の美女もホテルへ。そこで、あっさりベッド上の美女を置いて追跡続行。あ、上でどこに出てたか謎のボンドガールって、もしかして、このセクシー下着のまま置いてけぼりのお姉さんか?派手な銃撃戦の末、建物の壁は崩壊するわ、ヘリコプター上の揉めあいで、人で溢れる広場上で何度も落っこちそうになるわ、パリのことがあった翌日だけに、このオープニング・セクエンスには、少し複雑な心境でした。始まる前の予告では、アメリカの大統領がテロリストの標的になって、ロンドン中が爆発しまくる映画が紹介されてたんだけど、これってもし、日本だったら中止になりそう。
メキシコシティーでの派手なスタントは、前のMの非公式な指令による、悪の組織を探るためで、勝手な行動を今の上司のMに責められ、謹慎を言い渡されます。レイフ・ファインズのMはどうも未だ、普通に諜報組織のボスらしすぎて馴染めないな。一方、元Cのマックス・デンビーは、MI6を併合したMI5のボスに納まっています。演じるのは、BBCの「シャーロック」でモリアーティーしてたアンドリュー・スコット。どうしても小物に見えてしまう容貌が、モリアーティーとしては違和感あったんだけど、セコい方法で出世して、自分は巧くやってるつもりが結局は敵・味方(?)双方の掌の上でアタフタしてるだけの、この役にはぴったりでした。そして、引退したおじいちゃんQに替わって、前作から登場した若Q、上で紹介したサイトによる「クールなイケメン」って、それ違うから。全然違うから
いまどきのオタク青年。ノート型PCに色んなシールが貼ってあるのが、いかにもテッキーっぽい
雰囲気がウチの若息子に似てるのもあり、私のお気に入り
009用のスパイカーをかっぱらい、ボンドは一路、ローマへ。経験豊かなボンドに軽くしてやられちゃうところも、若いQの魅力です。ローマでは自分が退治したマフィアのボスのお葬式中。その未亡人で秘密を知りすぎたルチアさんが、相変わらず美しいけど、やっぱ「ガール」は厳しいモニカ・ベルッチ。マフィアから奪った指輪に刻印されたタコ印の秘密をルチアさんから聞き出し、その悪の組織、スペクターの会合へ。スペクターってのは、英国語で「幽霊」の意味なんだって。だから死者の日なのか。イアン・フレミングの原作や、ショーン・コネリー時代の悪役だけど、映画と原作者の間で揉めて、しばらく使えなかったそうです。初期のボンド・シリーズで暗躍していた組織が、ここで現れたことで、「007の作り方」が完成したのだな、と、感慨。
その会合で姿を現したスペクターの首領は、フランツ・オーベルハウザー。登山事故で両親をなくした幼きジェイムズ君を引き取ったオーベルハウザーさんの息子で、ジェイムズ君とは兄弟のように育った仲。父と雪崩に巻き込まれて死んだはずでしたが、実は生きていて、せっせと悪の組織を作ってました。その偽名がエルンスト・ストラヴォ・ベルフォルド。この名前でピンとこなくとも、ハゲで片目でいっつも白いペルシアネコ撫でてる悪役、「オースティン・パワーズ」のドクター・イーブルの元ネタといえば、ああ、あれね、になる?白いペルシアネコも出てきます。この映画での私の一番気になるのが、この猫さんの安否だったりする。次の作品では、ちゃんと顔の出ない悪者の膝の上に座ってるかな?しっかし、すごい前振りのあとで顔出ししたスペクターの首領が普通のおっさんだったのは結構ずっこけた。
その後、クオンタム(スペクターの下部組織)の元・暗殺者Mr.White(慰めの報酬に出てた人ね)に会いに行って、今際で娘のことを頼まれます。雪山に行って飛行機と車でカーチェイスしたり、パリでカーチェイスしたり、風光明媚な街をかっこいい車が走る。007シリーズの醍醐味だねぇ。Mr.ホワイトの娘、マデリン・スワンと合流してからは、モロッコに行ったり、列車の旅したり、砂漠の真ん中に行ったり、拷問にあったり、世界中のインターネット情報を操る本拠地である敵のアジトを爆発したり、ロンドンでM、Q,マニー・ペニーと合流したり、これまで辛苦を共にしてきたマデリンに「アンタはスリルを求める生き方は変えられない男よ、もー、よーついていけんわ」と、三行半下されたり。で、その途端に案の定、フランツに捕まってましたw
「スカイフォール」で廃墟になっちゃった旧MI6HQ、手の込んだ仕掛けで待ち構えるフランツ。この間の爆発でしっかり、おなじみの片目姿になっています。でも、まだハゲにはなっていない。何度もボンドを仕留める機会があるのに、毎回、持って回ったやり方で逃げられてしまうという、悪役の典型的な失態を犯し続けるフランツ兄さん、やっぱり弟のようなジェイムズが殺せないんでしょ。憎い、でも可愛い、でも憎いっ!なのね、と、変に納得。今回も一気に殺さず、爆発寸前の建物のどこかにマデリンがいると言い、みすみす見殺しにしてしまったヴェスパー(「カジノ・ロワイヤル」のヒロイン。エヴァ・グリーンが美しかったね)のことも蒸し返す。当然、ボンドはマデリンを救出し、フランツはヨタヨタで逮捕されます。「殺しのライセンスは、殺さないライセンスでもある」という台詞が真ん中辺りで出てきますが、その通り、ボンドはフランツを殺さない。兄弟愛だねぇ(←??)
左は一体、どういうシチュエーションなんだろう?
そして、Mたちを残してボンドはヒロインとかっこいい車に乗って去っていく。ここだけは、往年の007を倣っていますね。一貫、シリアスだったクレイグ・ボンドはこれで一件落着。今度のボンドは、ロジャー・ムーア、ピアース・ブロスナン路線の、軽くて女性にモテモテで、とんでもガジェットがいっぱいのボンドがいいな。でも、この夏ヒットしたメリッサ・マッカーシーの「スパイ」や、ジョニー・イングリッシュ等、パロディーの良作が出てきちゃって、今度は本家のほうがパロディーになっちゃうかしら?
007の敵の歴史は、宇宙競争、核ときて、今度はITと、時代を反映しています。情報を一手に収めて世界征服を図るって、ちょーっと今時ありがち過ぎる設定だったかな。こないだ観た「Furious 7(ワイルド・スピード SKY MISSION)」と超かぶる。そういや、「キングズ・マン」もITがらみだったわ。二時間半の上映時間は、途中で結構中だるみしたし、入れ替わり立ち代り、セクシーなボンドガールが続々出てくる楽しみも無い、。この映画で一番チャーミングなのは、マニー・ペニーで、またも真ヒロインは旧Mさんだったような気がする。写真とビデオだけで並ならぬ存在感を示す大女優、パねえっす。で、Mは実はインドのマリゴールド・ホテルで悠々自適の第二の人生なんだよね?
以下、おまけ
メキシコでハッスル、と、ネットで見つけたはまりすぎるコラ