わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

Kubo and the Two Strings

2016-09-08 | 映画・ドラマ・本
ストップモーション・アニメのLaikaスタジオによる新作、日本から帰ってきた日に、LAで観てきました。3DCGとストップモーションによる映像が兎に角、超絶に美しいから、出来るだけ大きくて明るい画面で見るべし、というレビューをラジオで聞いたので、サウスベイじゃ定評のあるマンハッタン・ビーチのアークライト劇場で観た。脚本や設定は、かなり破綻してると思ったけど、圧倒的な映像で、大きな画面で見れてよかった!



 折り紙に命を与えることのできる主人公のクボは、その折り紙と三味線で弾き語りをする吟遊詩人。実は、昼間は半死人の母は、月の王の娘で強力な魔法使いでした。月の王と戦った勇敢な武将だった父は亡く、クボが母の面倒を一人で見ています。

 村人たちが亡くなった人達と再会できる灯籠流しの日、うっかり日が暮れるまでに、母と暮らす洞窟に戻れなかったクボを、父の月の王に従順な双子姉妹が、クボの残った左目(右目は、赤ん坊の頃に祖父である月の王に取られてしまったのです)を奪いに現れます。命からがら洞窟に戻ったクボですが、妹達と戦って母が死に、最後の魔法で、クボがずっと大切にしていた日本猿の彫り物に、クボの守護者となるように命を与えます。

 月の王と戦うには、亡父の残した魔法の鎧、決して折れない刀、そして傷つけることの出来ない兜が必要。途中で出会ったビートル(カブトムシというよりクワガタ)と共に、旅に出るクボでした。クボはユーモアのセンスもあるし、子供らしさも残していて好感が持てます。



 なんで三味線なのに、Two Strings(二弦)なのかは、ネタバレになるので書きません。エンディングに流れるのは、BeatlesのWhile My Guitar Gently Weeps。ビートルだけにw スタッフロール中に、映画の一場面の撮影風景が映されますが、どんだけ手間かかってるの~?!と、気が遠くなりそうです。

 コララインとボタンの魔女、パラノーマン、ボックス・トロール、そして今回のクボと、ダークなファンタジーを得意とするLaika Studioですが、前作のボックス・トロールは日本未公開なんですね。クボは、なんちゃって日本が舞台というか、一応はモチーフに成ってるので、日本でも劇場で公開されたらいいな。この映像は、大画面でこそ価値が有ると思うの!

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