2012年の韓国作品と、その2017年の日本製リメイクです。共に、連続殺人犯が時効後に告白本を発行して世間を騒がすが、実は…って、お話。韓国版がアクションをふんだんに盛り込んだクライム・サスペンスでありながら、真犯人はいきなり出てきたって感じなのに対し、日本版は犯人の過去が重要な意味を持ち、オチも違います。
オリジナルの韓国版は、「ただしイケメンに限る」が大前提。未解決の連続殺人事件を事項発効後に告白するイ・ドゥソク役のパク・シフは、ポスターでは、蛇っぽくて気色っ!なんて思っちゃったほどで、殺人犯なのにキャーキャー大騒ぎされるのって変じゃない?と思っていたのに、動き出すと「ハンサム」オーラがビシビシ。記者会見シーンで、女性誌の記者が「エステ行ってますか?」なんて質問しましたが、ほんと、お肌ツヤツヤ。切れ長の目が妖しく、カリスマのある俳優さんですね。15年前に連続殺人したには若くない?って、思ったけど、実は結構年齢が行ってたのね。
ポスターはイのアップだけど、主人公は、犯人を追うチェ班長。チェ役のチョン・ジェヨンは、私的に割と好きな顔だし、すぐキレる、いい年こいて母親に背中にサロンパス貼ってもらってる、酔っぱらってばかりいる冴えないオッサンだけど、実は優秀な刑事というのが、なかなかにツボ。
カーアクションがやけに力入ってて、走る車の屋根での格闘は、どえらい迫力で、そこまでせんでも…とすら思ったよ。上記の通り、真犯人やチェ刑事の恋人失踪の設定が唐突に後半になって出てきたり、イを誘拐するためにプールに毒蛇を放ったり、ラストの締めのシーンとか、色々と目が点になる場面がありましたが、そんなトンデモぶりも娯楽映画として面白かったです。
日本版では、事件は22年前という設定で、役者さんの年齢に違和感がありました。藤原竜也さんが、22年前に連続殺人って、未成年どころか、下手すりゃ小学生の頃に大人を絞め殺し回ってたんか?と。伊藤英明さんも、何歳の時から刑事やってたんですか?1995年に拘るなら、せめて40代の俳優さんを選ぶべきだったのでは?
藤原竜也さんは確かに男前なんだけど、殺人犯なのにキャーキャー騒がれるほどのカリスマかといえば、日本の犯罪者への厳しさも加えて、ちと無理があるかと。ご本人は好青年ぽいのに、クズをやらせたら日本一!なのだそうで、この映画の中の役は「クズ」っぷりが足らなかったか?藤原さんは他にも、日本一、絶叫の似合う男なんて称号も持ってるらしい。なんか納得したけど、これって実は大役者ってことですよね。色気もあるし、もう少し年齢を重ねると、さらにクズ役者として円熟しそう。
刑事役の伊藤英明さんも、爽やかすぎ、カッコよすぎで泥臭さが感じられず、韓国版ほどの必死さと執念が欠けていました。この方も、この映画とは相性合わなかった感じ。肝となる真犯人の動機や人間性も「あ、そう」で共感できなかったのも痛い。事件を追うキャスター役の仲村トオルさんって、私世代には、ひたすらヤンキーのイメージで、番組セットに向かう前に振り返ってニヤリと笑った顔がヤンキーっぽくて、経験豊かなジャーナリストというより、チンピラおやじに見えちゃったのは偏見でしょうか。
韓国版は、突っ込みどころ満載のお話や設定、日本人的には理解の斜め上を行くエンディングも、勢いで押し切っちゃった。でも、そこが娯楽として点が高い。日本版は、配役ミスに加えて、脚本の中途半端な問題追及性、なにより娯楽性が欠如していたと思います。
日本語映画の韓国リメイク、またはその逆の作品を見比べるのは、これで3作目。今のところ、私の採点は韓国版の3勝です。他に韓国のドラマや映画は見たことないのですが、3作とも復讐がテーマでしたので、復讐への執念では、とても日本は敵わないなと思いました。暴力描写の凄まじさ、「怨」と「恨」の深さ、親子の情、この映画では特に母を思う息子と、娘を思う母の情念の重さが、韓国映画の特徴でしょうか?他のテーマの映画でも比べてみたいでですが、韓流恋愛映画とか歴史ものってイマイチ食指が動かないのですよねぇ…

この爽やかさと下の言葉のギャップがすてき
オリジナルの韓国版は、「ただしイケメンに限る」が大前提。未解決の連続殺人事件を事項発効後に告白するイ・ドゥソク役のパク・シフは、ポスターでは、蛇っぽくて気色っ!なんて思っちゃったほどで、殺人犯なのにキャーキャー大騒ぎされるのって変じゃない?と思っていたのに、動き出すと「ハンサム」オーラがビシビシ。記者会見シーンで、女性誌の記者が「エステ行ってますか?」なんて質問しましたが、ほんと、お肌ツヤツヤ。切れ長の目が妖しく、カリスマのある俳優さんですね。15年前に連続殺人したには若くない?って、思ったけど、実は結構年齢が行ってたのね。
ポスターはイのアップだけど、主人公は、犯人を追うチェ班長。チェ役のチョン・ジェヨンは、私的に割と好きな顔だし、すぐキレる、いい年こいて母親に背中にサロンパス貼ってもらってる、酔っぱらってばかりいる冴えないオッサンだけど、実は優秀な刑事というのが、なかなかにツボ。
カーアクションがやけに力入ってて、走る車の屋根での格闘は、どえらい迫力で、そこまでせんでも…とすら思ったよ。上記の通り、真犯人やチェ刑事の恋人失踪の設定が唐突に後半になって出てきたり、イを誘拐するためにプールに毒蛇を放ったり、ラストの締めのシーンとか、色々と目が点になる場面がありましたが、そんなトンデモぶりも娯楽映画として面白かったです。
日本版では、事件は22年前という設定で、役者さんの年齢に違和感がありました。藤原竜也さんが、22年前に連続殺人って、未成年どころか、下手すりゃ小学生の頃に大人を絞め殺し回ってたんか?と。伊藤英明さんも、何歳の時から刑事やってたんですか?1995年に拘るなら、せめて40代の俳優さんを選ぶべきだったのでは?
藤原竜也さんは確かに男前なんだけど、殺人犯なのにキャーキャー騒がれるほどのカリスマかといえば、日本の犯罪者への厳しさも加えて、ちと無理があるかと。ご本人は好青年ぽいのに、クズをやらせたら日本一!なのだそうで、この映画の中の役は「クズ」っぷりが足らなかったか?藤原さんは他にも、日本一、絶叫の似合う男なんて称号も持ってるらしい。なんか納得したけど、これって実は大役者ってことですよね。色気もあるし、もう少し年齢を重ねると、さらにクズ役者として円熟しそう。
刑事役の伊藤英明さんも、爽やかすぎ、カッコよすぎで泥臭さが感じられず、韓国版ほどの必死さと執念が欠けていました。この方も、この映画とは相性合わなかった感じ。肝となる真犯人の動機や人間性も「あ、そう」で共感できなかったのも痛い。事件を追うキャスター役の仲村トオルさんって、私世代には、ひたすらヤンキーのイメージで、番組セットに向かう前に振り返ってニヤリと笑った顔がヤンキーっぽくて、経験豊かなジャーナリストというより、チンピラおやじに見えちゃったのは偏見でしょうか。
韓国版は、突っ込みどころ満載のお話や設定、日本人的には理解の斜め上を行くエンディングも、勢いで押し切っちゃった。でも、そこが娯楽として点が高い。日本版は、配役ミスに加えて、脚本の中途半端な問題追及性、なにより娯楽性が欠如していたと思います。
日本語映画の韓国リメイク、またはその逆の作品を見比べるのは、これで3作目。今のところ、私の採点は韓国版の3勝です。他に韓国のドラマや映画は見たことないのですが、3作とも復讐がテーマでしたので、復讐への執念では、とても日本は敵わないなと思いました。暴力描写の凄まじさ、「怨」と「恨」の深さ、親子の情、この映画では特に母を思う息子と、娘を思う母の情念の重さが、韓国映画の特徴でしょうか?他のテーマの映画でも比べてみたいでですが、韓流恋愛映画とか歴史ものってイマイチ食指が動かないのですよねぇ…

この爽やかさと下の言葉のギャップがすてき
しかしはやりトオルですね。あれは下手ウマな演技を売りにしてるのかわからないですけど、全編通して演技が下手すぎて私はかなり早い段階からトオルがうさんくせえな、って気が付いてしまいました。
そしたら本当にトオル犯人というオチにガクーッときましたね。騙してくれよぉ!と。
韓国のエンターテイメント業界はもう日本は背中も見えないほど先に行かれてませんか?アイドル、俳優、脚本家、アイドル、アーティスト、エトセトラ
私は韓国というお国柄をまったく受け付けませんが、日本の惨敗を認めざるを得ない状況に感じます。
わにさんのおっしゃる通り、日本のドラマには娯楽性がないですね!人々はエンタメにリアリティなんか求めちゃいないんですよ。その証拠に、おっさんずらぶっていうファンタジーとも思われる非現実な話がヒットしましたよね。
出てくる人たち全員、現実には決して存在しない少女漫画の世界ですよ。めっちゃ面白かったです!
とりあえずトオルが出てくる作品は要注意ですね。トオル好きなんですが。
そうそう、トオル。何この胡散臭い小物っぽさ?犯人こいつちゃうか?と冗談で思ってたら、あのオチで、私もガクーッつでした。藤若君がクズなら、トオルもチンピラヤンキーやらせたら日本一!かも…(←自分で書いといて自信ない)
おっさんずらぶ、ちょっとだけ見ましたが。私にはついていけなかった~!いくら美中年でも嫌~!現実には、同じアパートの髭のおっさんがお手手つないで犬の散歩してても気にしないけど、BLファンタジーは若くて非現実的に美しい美少年・美青年じゃなきゃいや~(泣)だって私、風と木の詩世代なんだもん。
エンタメとしては微妙ですが、日本映画の「狐狼の血」は、えげつなくて良作でした。役所広司と松坂桃李が良かったです。