わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

残穢 住んではいけない部屋

2017-04-23 | 映画・ドラマ・本
 ネットで見つけたんで観た~。さすが小野不由美さん、上手いなぁ…と、感心しました。作者自身を思わせる小説家の『私』が、読者から寄せられた怪奇現象に関する謎を追っていくうちに、様々な場所で起きた、一見、無関係な事象が、実は関係していたと判明してく謎解きの過程を経て、全てが繋がるエンディングは、怖いけどカタルシスがありました。

 読者から怖い経験談を募って、短編に仕上げる主役の「私」は、竹内 結子さん。眼鏡に短髪のざっくばらんな作家さん風で、「真田丸」の淀殿のときとは、全く違う人のよう。自分のマンションの部屋で妙な物音がすると訴えた、建設設計を学ぶ女子大生で、大学のミステリー・クラブの部長でもある久保さんは、橋本愛さんは、モデルさんだけあってデカくて、頼りがいありそう。

以下、ネタバレです:

 同じおばけなのに、祟られる人もいれば、全く無視されてる人もいるというのが、新しいと思いました。そうよね、オバケなんて、もともと理不尽な存在だものね。自分のビデオを見た人全員を、きっちり呪う貞子さんは、すごく義理堅い悪霊なのだと思いました。魔を持って、魔を制しようというのも、貞子vs伽椰子みたいだったけど、どちらも失敗したので、この手は使えないようです。

 紆余曲折しながらの謎解き部分は面白かったのに、終盤、ホラー部分になってからが安っぽかったのはガッカリ。なんだろう、あの、ころせ~、もやせ~な皆さんの笑っちゃうような造形と手抜きなCG?エンドクレジットの間に挟まれた、和尚さんが呪いの美女絵を広げると、画面に向かって歪んだ顔が映されるのは、貞子的な「見たら呪う」ってのんかしら?

 気になったのは、九州のいわくつきの家を訪ねた時、女子大生の久保さんも一緒だったけど、旅費って、取材費用として出版社が出したのかな?セコいんで、そういうトコが気になっちゃうよ。
 

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