
ところで、宮崎駿氏の引退宣言は、LA Timesでも大きく取り上げられていましたが、宮崎氏って、今までにも何度か引退宣言してるよな?今回、こんなに国際的に大々的な報道されちゃったら、本当に引退せざるを得なくなっちゃうかもしれないのに、いらん事しよって!と、思いました。右の画像は、ネットで拾ったんだけど、みんな同じこと考えてるなぁって、笑ってしまいました。私が、全作品が好きなアニメ監督は今敏氏。パーフェクト・ブルー、千年女優、東京ゴッドファーザーズ、パプリカ、甲殻機動隊のDVDを持ってるけど、何度見ても面白い。早くに亡くなられてしまったのが本当に惜しまれます。
さてさて、つい数週間前にもアラブの春への不安について書きましたが、シリアの内戦にかかる緊迫感が増しています。アサド大統領に対する抗議行動が始まったのが、2011年の3月。二年半を経ても、いまだアサド側と反対勢力ゲリラの抗戦は収まるどころか、激化するばかり。遂には、化学兵器使用の疑いが持たれ、アメリカは、オバマ大統領が武力介入の是非を議会に問う事態になりました。
多くの死者、難民を出しながらも、石油が出るリビアの時と違って、二年半も放置してきたシリアの内戦鎮圧にやっと乗り出すのはいいんですが、いかにして被害者数を最小限に抑えつつ、一時的介入で内戦を鎮圧するのか、そして化学兵器を使った証拠はあると断言していますが、本当にそれを使ったのは、主張の通り政府側なのか、そして、何より大切なのは、生検打倒後に行政インフラ整備支援が出来るのか。一般市民の被害者を出さず、化学工場だけ爆撃できるのかどうかも、今までの数多くの失敗を見ていれば、大いに不安だし、ちょっと爆撃された程度で、アサド政権が引き下がるかどうかも不明です。シリアは元々は親日国なのに、とっとと、アメリカ追従を決めちゃった安倍さん、大丈夫なの・・・?
勝手に戦争始めちゃったブッシュとは違うもんね!で当選し、ノーベル平和賞まで貰っちゃったオバマ大統領的には、とても厳しい判断で、内心、議会が再会する今月10日まで時間を稼ぎたいというのも本音ではないかと思います。私も個人的には、爆撃はいかんと思いつつも、地下鉄サリンでも証明されたように、化学兵器は核なんかより作るのも簡単だし、ずっと安いから、ここで見て見ぬふりしたら、北朝鮮あたりが調子付いて、東京やソウルに毒ガスまいちゃえ!なんてことを思いつかないよう、しっかり対応しといてもらわねば、って気もする。
長年、頭を悩ませていたフセインやカダフィとは違って、アサドは今まで欧米に大した迷惑はかけていないし、だいたい、アサド政権もたいがいだけど、反政府派にも、アルカイダが浸透して、どっちの肩を持つべきかが、リビアやイラクほど明確ではないのも問題でしょう。イギリス議会やNATOの不参加表明は、ロシアに対する配慮に加え、そういった不透明性にもあるのかなと思ったり。それにしても、こういうとこで主導権を取るのは、国連であるべきなのに、本当に役に立たないね!ま、もとより期待もしてないけど、国連事務総長自身が、自分の意見で政治的発言する大馬鹿だから、本当に地に落ちてるどころか、いっそ潜っちまえって気がするけどさ。
内戦状況が長引き、多くの市民が苦しみ続けているシリアの状況は、小籔がイラクに攻め入った時とは、情勢が違います。簡単に、戦争反対、武力行使反対を叫ぶのは容易ですが、何よりも、市民の人命を、人権を重視するならば、何が一番よい方法なのか… 本当に難しい問題ですが、オバマ政権が上手に舵取りしてくれることを心から望みます。オバマさん、がんばれー!で、こっちに目を向けてるうちに、ちゃっかり保険制度改革やっちまおうぜw
「風立ちぬ」の興行成績も急上昇というニュースを見て、うわー、あざとい、って思った。