毎月28日『ニワトリの日』です。
万葉集には、鶏(ニワトリ)を詠んだ歌があります。
今日は、生き物を詠んだ 鶏(ニワトリ) の歌です。
万葉の時代は、「鶏(かけ・とり)」と呼ばれています。
万葉集/巻10-2021 作者/柿本人麻呂(柿本人麻呂歌集)
遠妻(とおづま)と 手枕(たまくら)交(か)へて 寝たる夜(よ)は
鶏(とり)がねな鳴き 明けば明けぬとも
【意味】遠距離妻とお互いの 腕を枕に寝た夜は
鳴かないでくれ鶏よ 夜が明けても知るものか
※「遠妻」織女星。
※「手枕交ふ」相手の腕を枕にする。
※「鶏がね」鶏。〈雁がね=雁〉と同じ。
※「な鳴き」禁止。鳴かないで。
※「明けば明けぬとも」〈~ば~とも〉どうにでもなれという気持ち。
万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。
※写真は、無料(フリー)写真素材を使用。
「ニワトリの日」の由来は、日付は「に(2)わ(8)とり」(鶏)と読む語呂合わせから。鶏肉・鶏卵の消費拡大が目的。記念日の名称は「ニワトリの日」や「鶏の日」などの表記も見られる。
日本養鶏協会など養鶏関係者が1978年(昭和53年)6月に制定。
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