24/10/20(日) 11:42 MLB David Adler マナエアは大谷を手玉に取ったが、第6戦でも? https://www.mlb.com/dodgers/news/ohtani-manaea-nlcs-matchup-breakdown
ナショナル・リーグ優勝決定シリーズでメッツがドジャースとの第6戦を強行した今、日曜のドジャースタジアムで行われる大谷翔平対ショーン・マナエアの一戦に注目が集まっている:
大谷翔平対ショーン・マナエアだ。マナエアはメッツのベスト・スターターで、NLCS第2戦では大谷を完膚なきまでに打ちのめした。
マナエアは大谷と3度対戦。 彼はドジャースのスーパースターを2度三振に打ち取り、大谷を1度弱くポップアップさせた。
大谷は、マナエア戦では50本塁打を放つMVP候補には見えなかった。しかし、第3戦でのシティ・フィールドの右翼ファウルポールを越える115.9マイル(約148キロ)のムーンショット、
第4戦の先頭打者として放った117.8マイル(約148キロ)のロケット、そして第5戦でのマルチ安打と、それ以来、大谷はそのように見える。
さて、大谷対マナエアの第2ラウンドはどうなるのか? メッツがこのシリーズを第7戦までもつれ込ませるつもりなら、マナエアは大谷を再び封じる必要があるだろう。
そして、もしドジャースがワールドシリーズ進出をここで決めようとするなら、それは大谷を打線の頂点に立たせることから始まる。
第6戦で大谷がマナエアと対戦する際の3大注目ポイントは以下の通り。
1. マナエアはSNK [92.4mph 54.7%]と SWE [78.6mph 24.8%] のミックスにこだわるか?
メッツの先発ローテーションの特徴は、シンカーとスイーパーのコンボだ。 マナエアとルイス・セベリーノの先発2人は、この2つの球種に大きく依存している。
実際マナエアは、2024年のプレーオフで他のどの先発投手よりもシンカーとスイーパーを投げている。
SP with the highest combined sinker/sweeper usage
2024 postseason
1.Sean Manaea: 83% (56% sinkers, 27% sweepers)
2.Michael King: 54%
3.Alex Cobb: 50%
4.Luis Severino: 50% (24% sinkers, 26% sweepers)
5.Max Fried: 47%
腕側に走るシンカーと、(フォーシーム・ファストボールや従来のダウンブレイク・スライダーのように上下するのではなく)逆方向に水平に割れる大きなスイープ・スライダーを投げるのだ。
マナエアとセベリーノは今シーズン、メッツに来てシンカーとスイーパーを強調するレパートリーに変えた。
マナエアの場合、ジャイアンツ時代の2023年には1%未満だったシンカーの使用率を、ニューヨークでの2024年には45%近くまで増やした。
スイーパーの使用率は12%から19%に増加。 そしてフォーシームや伝統的なスライダーをほとんど投げなくなった。
ポストシーズンに入り、マナエアはNLCSで大谷と対戦する最初の試合に臨んだ。マナエアが大谷に投げた10球のうち、6球がシンカー、4球がスイーパーだった。
マナエアは、大谷の最初の2登板はいずれもシンカーで空振り三振(2登板目はすべてシンカーで3球K)、3登板目はスイーパーでポップアップさせた。
大谷はシーズン中、全体的に、そして特にレフトに対してシンカーを打ち砕いた。ポストシーズンを含めて、大谷は左のシンカーに対して打率.333、打率.528、57%の強打率を記録している。
しかし、スイーパーに対しては苦戦している。左のスイーパーに対しては打率.091、盗塁ゼロ、スイング・アンド・ミス率35%。
では、マナエアが同じ2球種で再び攻めてきたら、彼はどうするだろうか?
第2戦ではマナエアのシンカーを打てなかったが、大谷はシンカーに飛びつこうとするだろうか? あるいは、第6戦でマナエアが大谷の攻め方を変えたら?
2. 大谷はマナエアの新しい腕の角度に対応できるか?
マナエアが復活を遂げた背景には、ポストシーズン中に大きく取り上げられた話だが、
ブレーブスのエースでNLのサイ・ヤング候補のクリス・セールを真似て腕のスロットを下げ、信じられないような結果を残したことがある。
マナエアの配球は、今やセールの配球と同じサイドアーム、クロスファイアの配球になっている。
試合前のウォーミングアップで、2つあるブルペンマウンドのうち左側に立ち、右側のホームプレートに向かって斜めに横切る投球を見たことがあるだろう。
そしてその送球は、NLCS第2戦で大谷を苦しめた。
特に最初の三振は、92マイル(約148.1キロ)のシンカーで、プレートは越えていたが、大谷はすでにキャッチャーミットの中に入ってから、なすすべもなく手を振った。
もうひとつのぎこちないスイングは、大谷がマナエアとの最後の打席で放ったスイーパー。全体的に、大谷はマナエアのシンカーとスイーパーを拾うのに苦労しているように見えた。
今季のマナエアの腕の角度の変化を分析すれば、メッツの投手の中でなぜ彼が大谷を苦しめたのかがわかるだろう。
マナエアがセールの配球を真似るきっかけとなった、圧倒的なセールの先発登板は7月25日のメッツ戦だった。
それ以前のマナエアの20試合の登板では、腕の角度の平均は26度だった(0度なら完璧なサイドアーム、90度なら完璧なオーバー・ザ・トップ)。
参考までにセールの平均は11度である) さて、ここで気になるのはシンカーとスイーパーのコンボである。 この2つの球種がどのように変化したかを見てみよう:
マナエアの スイーパーアームの角度:7月25日以前29度...以降22度 [- 7度]
マナエアの シンカーアーム の角度:7月25日以前25度...以降15度 [-10度]
ショーン・マナエア対クリス・セール、メカニクス pic.twitter.com/lKDcUJP1Na - ロブ・フリードマン (@PitchingNinja) October 8, 2024
そのサイドアームの距離への落差が、マナエアを大谷にとって厄介な存在にしているのかもしれない。
大谷は腕の角度が高い(4分の3または上)左腕、具体的には腕の角度が25度以上の左腕を打ち砕く。
しかし、腕の角度が低いサイドアームの左腕、具体的には腕の角度が25度以下の左腕には苦戦する(確かにサンプル数はかなり少ない)。
Ohtani vs. LHP with arm angles >25 degrees
2024, including postseason (210 PA)
.298 BA / .529 SLG / 10 HR / 23.8% strikeout rate
.312 xBA / .580 xSLG / 95.1 mph avg. exit velo / 59% hard-hit rate
Ohtani vs. LHP with arm angles <25 degrees
2024, including postseason (39 PA)
.206 BA / .441 SLG / 2 HR / 33.3% strikeout rate
.181 xBA / .379 xSLG / 88.0 mph avg. exit velo / 38% hard-hit rate
つまり、マナエアが行った25度以上から25度未満への変化は、大谷の危険地帯から大谷の寒冷地帯へと彼を連れて行ったのだ。
ショーン・マナエアのメカニクス(4月/ダークジャージー対9月)。
腕の角度を下げるだけでなく...クロスファイアも多くなっている pic.twitter.com/Sf0xPCeXz6 - Rob Friedman (@PitchingNinja) October 14, 2024
もちろん、大谷はキャリアの中で素晴らしい適応能力を見せており、かつては自分の番号を持っていた投手を打てるようになっている。
もしかしたら、マナエアとの1シリーズでそれができるかもしれない。
3. 大谷はマナエアのプレーオフ戦略にどう適応するのか?
マナエアに対する2つの三振で、大谷は非常にバランスを崩しているように見えた。
特に1つ目の三振は、明らかに2-2のスイーパーを期待していたように見えたが、シンカーを受けた。
マナエアが0-2のシンカーで彼を驚かせ、大谷の3ストライク目を捕らえた2つ目のKも、同じようなことが頭をよぎったかもしれない。
なぜ大谷は2ストライクでスイーパーを狙ったのだろうか? 0-2、1-2、2-2を「プッタウェイ・カウント」と呼ぼう。
ピッチャーが優位に立ち、カウントがフルになる前に三振を奪おうとするカウントだ。 さて、今シーズンはずっと、スウィーパーがレフトに対するマナエアのプッタウェイピッチだった。
2024年 レギュラーシーズン、対LHBでのマナエアの putaway カウント
42% スイーパー
35% シンカー
23% その他(4シーム、カッター、チェンジアップ、スライダー)
だから、大谷がスイーパーを探すのは理にかなっている。 ただし、プレーオフではマナエアが逆転している。
2024年 ポストシーズン、対LHBでのマナエアの putaway カウント
65% シンカー
29% スイーパー
7% チェンジアップ
スイーパーはこのポストシーズン、マナエアの対レフト戦での捨て球になっていない。シンカーだ。大谷はその準備ができておらず、マナエアは2度シンカーで彼を追い払った。
これはすべて、打者と投手のチェスマッチの一部である。大谷はきっと、マナエアがこのポストシーズンでどのように攻撃プランを変えたかを知っている。
しかしマナエアは、大谷が第6戦で調整する準備をしていること、そして大谷がシンカーに対して非常に危険な打者であることを知っているはずだ。
彼は1試合だけ大谷を捕らえたが、もう1度捕らえることはできないかもしれない。 それが日曜日の二人の対戦を面白くする。
(引用終了/自動翻訳)
David Adlerは大谷翔平 vs Sean Manaea (L) に焦点を絞って書いているが、これは大谷翔平がスーパースターだからだ。
基本的に先発左腕を打つのは、左打者の仕事ではなく、当日、多く並べられる右打者の仕事である。
Manaeaを攻略できるかどうかは、Betts、T.Her、K.Her、Edman#、Pages、Smith ら右打者の成績に懸かっている。
その中で、左打者として大谷が出来ること(おそらく前回HRを打ったMuncyもスタメン起用されるだろう)を羅列する。
・まず、打席において、左腕に対して極端なオープンスタンスを止め、ホームベースに並行になるように、角度を緩和させるべきだ。
現在の過度のオープンスタンスのメリット/デメリット
メリット : 左打者の背中から出てくる左腕の投球の見極めが多少マシになる。
デメリット: 外角への直球系、SWE/SLなどに対し、物理的に届かない、腰が引けた“手打ち”になってしまっている。
内角のBゾーンへの体寄りに変化する「SNK/CH」に手を出し(特に初球)、カウントを悪化させる傾向がある。
スタンスの角度を緩和させれば、内角のBゾーンへの体寄りに変化する「SNK/CH」は見送るだけで、ボールと主審に判定されることになるだろう。(打者有利に)
死球で出塁することも可能だ。第6戦、第7戦はホームゲームであり、ホームチームのスーパースターに死球を与えれば、相手投手は心理的に追い込まれる形に。
誤解しないでほしいのは、大谷に死球で出塁してほしいわけではない。他チームの左打者がどのように左腕に対峙しているかを見ても、ベースに接近し、覆いかぶさる事例もあるからだ。
スタンスの角度を緩和させれば、大谷翔平は内角のBゾーンへの体寄りに変化する「SNK/CH」は見送る可能性が高くなるし、外角の直球系、SWE/SLへの対応力が増すはずだ。
現在のオープンスタンスでは、メリットよりもデメリットのほうが大きい。B/Sの見極めを良くし、B球をChaseしない、というのが Manaea攻略の鍵だ。
B球をChaseしなければ、最終的に凡退したとしても、球数だけは投げさせることが出来る。
マインドセット
今季の大谷翔平の特徴で、打席で変化球を待つ割合が高いということがある。SLやCUVを器用に打つことを心がけている感じだ。
これを本来の直球系[4S/SNK]を待つのに戻すことが必要だ。統計的にも最も多く投げられ、相性が良い直球系を待つべきで、そして打つべきだ。
変化球待ちだと、直球系が来た場合、振り遅れてしまう。これが今季、散々、見られた傾向だ。相手側も変化球をHRにする事例が多いということに気づいているはずだ。
変化球は、直球系待ちで対応できる。現在は前足を上げて、投球に合わせて下ろすバッティングフォームではないからだ。
このバッティングフォームで“変化球待ち”だと、このメリットが活かせなくなってしまっている。
初球打ち or ファウルでカウントを稼ぐ
野球は、追い込まれるまで2球あるわけだから、初球にカウントを取りに来る甘い球を積極的に狙い打つべきだ。(Manaeaの場合、SNK 92.4mph 54.7%)
初球が甘い球だった場合、全集中でHHし外野に飛ばせば良い。2ストライクに追い込まれてからでは、打つのは困難だ。3-2カウントでは、B球が多い。
Manaeaが今季、リーグを代表する左腕に比べ、球質のスタッツが良くないのに成績を向上させたのは、
その低いアームアングルによって球の見極めが難しくなると共に、196cm/111kgの大きな体でExtensionが[96]と打者目線でより球速が速く感じるからだ。
基本的に高めストライクゾーンのSNKを待っていれば良い。外角へのSNKは、SWEとの見極めが難しいはずだ。
大谷翔平は、BettsやFreeman、あるいはTroutと違い、B/Sを見極めながら、ファウルで粘り、最終的に四球で歩くということが苦手だ。
カットに行く際、B球もカットしてしまい、最終的に際どい球で空振り三振/見逃し三振に終わることが多い。
従って、初球打ちの方が、過去、良好な成績を修めていることもあり、実現可能性は高いと言える。(初球 先頭打者 HR なら最高の出だしとなる)
ただ、初球打ちといっても、内角のB球を打ちに行ってはいけない。これは相手のカウントを稼ぐ投球術だ。
明日はおそらく左打者に対し使用率の低い CH [85.8mph 1.8%] も混ぜてくるだろう。
明日の試合は変則的な左腕であるManaeaに対し、不利な左打者の大谷、Muncyの出塁率が重要となってくる。後はLADの右打者の次第となるだろう。
守備/走塁面で困難があり、打撃不振のFreemanはスタメンを外した方が良い。
T.Herに関しては腰を痛めているのではないか、通常のコンディションではないという疑問があり、打順をSmithのように下げるべきだ。
打順は思い切って、Edman#やK.Herの後でも良い。
明日は、LADのBullpenが失点するのが先か、LAD打線がManaeaから得点をするのが先か、という試合になる。
1回表のLADの守備は最も重要だ。三者凡退、できれば無失点に抑えることが重要だ。ソロHRなどを打たれた場合、Manaeaに対し、LAD打線は厳しい状況になってくる。
Bullpen Gameは「(Manaeaから) 点を取るまで、俺達が抑えてやる!」という気概が必要だ。
NYYがCLEに勝って、WS進出を決めた以上、LADは第7戦にもつれることなく、第6戦で決めたいところだ。第6戦を第7戦(最終戦)のように戦う必要がある。
ナショナル・リーグ優勝決定シリーズでメッツがドジャースとの第6戦を強行した今、日曜のドジャースタジアムで行われる大谷翔平対ショーン・マナエアの一戦に注目が集まっている:
大谷翔平対ショーン・マナエアだ。マナエアはメッツのベスト・スターターで、NLCS第2戦では大谷を完膚なきまでに打ちのめした。
マナエアは大谷と3度対戦。 彼はドジャースのスーパースターを2度三振に打ち取り、大谷を1度弱くポップアップさせた。
大谷は、マナエア戦では50本塁打を放つMVP候補には見えなかった。しかし、第3戦でのシティ・フィールドの右翼ファウルポールを越える115.9マイル(約148キロ)のムーンショット、
第4戦の先頭打者として放った117.8マイル(約148キロ)のロケット、そして第5戦でのマルチ安打と、それ以来、大谷はそのように見える。
さて、大谷対マナエアの第2ラウンドはどうなるのか? メッツがこのシリーズを第7戦までもつれ込ませるつもりなら、マナエアは大谷を再び封じる必要があるだろう。
そして、もしドジャースがワールドシリーズ進出をここで決めようとするなら、それは大谷を打線の頂点に立たせることから始まる。
第6戦で大谷がマナエアと対戦する際の3大注目ポイントは以下の通り。
1. マナエアはSNK [92.4mph 54.7%]と SWE [78.6mph 24.8%] のミックスにこだわるか?
メッツの先発ローテーションの特徴は、シンカーとスイーパーのコンボだ。 マナエアとルイス・セベリーノの先発2人は、この2つの球種に大きく依存している。
実際マナエアは、2024年のプレーオフで他のどの先発投手よりもシンカーとスイーパーを投げている。
SP with the highest combined sinker/sweeper usage
2024 postseason
1.Sean Manaea: 83% (56% sinkers, 27% sweepers)
2.Michael King: 54%
3.Alex Cobb: 50%
4.Luis Severino: 50% (24% sinkers, 26% sweepers)
5.Max Fried: 47%
腕側に走るシンカーと、(フォーシーム・ファストボールや従来のダウンブレイク・スライダーのように上下するのではなく)逆方向に水平に割れる大きなスイープ・スライダーを投げるのだ。
マナエアとセベリーノは今シーズン、メッツに来てシンカーとスイーパーを強調するレパートリーに変えた。
マナエアの場合、ジャイアンツ時代の2023年には1%未満だったシンカーの使用率を、ニューヨークでの2024年には45%近くまで増やした。
スイーパーの使用率は12%から19%に増加。 そしてフォーシームや伝統的なスライダーをほとんど投げなくなった。
ポストシーズンに入り、マナエアはNLCSで大谷と対戦する最初の試合に臨んだ。マナエアが大谷に投げた10球のうち、6球がシンカー、4球がスイーパーだった。
マナエアは、大谷の最初の2登板はいずれもシンカーで空振り三振(2登板目はすべてシンカーで3球K)、3登板目はスイーパーでポップアップさせた。
大谷はシーズン中、全体的に、そして特にレフトに対してシンカーを打ち砕いた。ポストシーズンを含めて、大谷は左のシンカーに対して打率.333、打率.528、57%の強打率を記録している。
しかし、スイーパーに対しては苦戦している。左のスイーパーに対しては打率.091、盗塁ゼロ、スイング・アンド・ミス率35%。
では、マナエアが同じ2球種で再び攻めてきたら、彼はどうするだろうか?
第2戦ではマナエアのシンカーを打てなかったが、大谷はシンカーに飛びつこうとするだろうか? あるいは、第6戦でマナエアが大谷の攻め方を変えたら?
2. 大谷はマナエアの新しい腕の角度に対応できるか?
マナエアが復活を遂げた背景には、ポストシーズン中に大きく取り上げられた話だが、
ブレーブスのエースでNLのサイ・ヤング候補のクリス・セールを真似て腕のスロットを下げ、信じられないような結果を残したことがある。
マナエアの配球は、今やセールの配球と同じサイドアーム、クロスファイアの配球になっている。
試合前のウォーミングアップで、2つあるブルペンマウンドのうち左側に立ち、右側のホームプレートに向かって斜めに横切る投球を見たことがあるだろう。
そしてその送球は、NLCS第2戦で大谷を苦しめた。
特に最初の三振は、92マイル(約148.1キロ)のシンカーで、プレートは越えていたが、大谷はすでにキャッチャーミットの中に入ってから、なすすべもなく手を振った。
もうひとつのぎこちないスイングは、大谷がマナエアとの最後の打席で放ったスイーパー。全体的に、大谷はマナエアのシンカーとスイーパーを拾うのに苦労しているように見えた。
今季のマナエアの腕の角度の変化を分析すれば、メッツの投手の中でなぜ彼が大谷を苦しめたのかがわかるだろう。
マナエアがセールの配球を真似るきっかけとなった、圧倒的なセールの先発登板は7月25日のメッツ戦だった。
それ以前のマナエアの20試合の登板では、腕の角度の平均は26度だった(0度なら完璧なサイドアーム、90度なら完璧なオーバー・ザ・トップ)。
参考までにセールの平均は11度である) さて、ここで気になるのはシンカーとスイーパーのコンボである。 この2つの球種がどのように変化したかを見てみよう:
マナエアの スイーパーアームの角度:7月25日以前29度...以降22度 [- 7度]
マナエアの シンカーアーム の角度:7月25日以前25度...以降15度 [-10度]
ショーン・マナエア対クリス・セール、メカニクス pic.twitter.com/lKDcUJP1Na - ロブ・フリードマン (@PitchingNinja) October 8, 2024
そのサイドアームの距離への落差が、マナエアを大谷にとって厄介な存在にしているのかもしれない。
大谷は腕の角度が高い(4分の3または上)左腕、具体的には腕の角度が25度以上の左腕を打ち砕く。
しかし、腕の角度が低いサイドアームの左腕、具体的には腕の角度が25度以下の左腕には苦戦する(確かにサンプル数はかなり少ない)。
Ohtani vs. LHP with arm angles >25 degrees
2024, including postseason (210 PA)
.298 BA / .529 SLG / 10 HR / 23.8% strikeout rate
.312 xBA / .580 xSLG / 95.1 mph avg. exit velo / 59% hard-hit rate
Ohtani vs. LHP with arm angles <25 degrees
2024, including postseason (39 PA)
.206 BA / .441 SLG / 2 HR / 33.3% strikeout rate
.181 xBA / .379 xSLG / 88.0 mph avg. exit velo / 38% hard-hit rate
つまり、マナエアが行った25度以上から25度未満への変化は、大谷の危険地帯から大谷の寒冷地帯へと彼を連れて行ったのだ。
ショーン・マナエアのメカニクス(4月/ダークジャージー対9月)。
腕の角度を下げるだけでなく...クロスファイアも多くなっている pic.twitter.com/Sf0xPCeXz6 - Rob Friedman (@PitchingNinja) October 14, 2024
もちろん、大谷はキャリアの中で素晴らしい適応能力を見せており、かつては自分の番号を持っていた投手を打てるようになっている。
もしかしたら、マナエアとの1シリーズでそれができるかもしれない。
3. 大谷はマナエアのプレーオフ戦略にどう適応するのか?
マナエアに対する2つの三振で、大谷は非常にバランスを崩しているように見えた。
特に1つ目の三振は、明らかに2-2のスイーパーを期待していたように見えたが、シンカーを受けた。
マナエアが0-2のシンカーで彼を驚かせ、大谷の3ストライク目を捕らえた2つ目のKも、同じようなことが頭をよぎったかもしれない。
なぜ大谷は2ストライクでスイーパーを狙ったのだろうか? 0-2、1-2、2-2を「プッタウェイ・カウント」と呼ぼう。
ピッチャーが優位に立ち、カウントがフルになる前に三振を奪おうとするカウントだ。 さて、今シーズンはずっと、スウィーパーがレフトに対するマナエアのプッタウェイピッチだった。
2024年 レギュラーシーズン、対LHBでのマナエアの putaway カウント
42% スイーパー
35% シンカー
23% その他(4シーム、カッター、チェンジアップ、スライダー)
だから、大谷がスイーパーを探すのは理にかなっている。 ただし、プレーオフではマナエアが逆転している。
2024年 ポストシーズン、対LHBでのマナエアの putaway カウント
65% シンカー
29% スイーパー
7% チェンジアップ
スイーパーはこのポストシーズン、マナエアの対レフト戦での捨て球になっていない。シンカーだ。大谷はその準備ができておらず、マナエアは2度シンカーで彼を追い払った。
これはすべて、打者と投手のチェスマッチの一部である。大谷はきっと、マナエアがこのポストシーズンでどのように攻撃プランを変えたかを知っている。
しかしマナエアは、大谷が第6戦で調整する準備をしていること、そして大谷がシンカーに対して非常に危険な打者であることを知っているはずだ。
彼は1試合だけ大谷を捕らえたが、もう1度捕らえることはできないかもしれない。 それが日曜日の二人の対戦を面白くする。
(引用終了/自動翻訳)
David Adlerは大谷翔平 vs Sean Manaea (L) に焦点を絞って書いているが、これは大谷翔平がスーパースターだからだ。
基本的に先発左腕を打つのは、左打者の仕事ではなく、当日、多く並べられる右打者の仕事である。
Manaeaを攻略できるかどうかは、Betts、T.Her、K.Her、Edman#、Pages、Smith ら右打者の成績に懸かっている。
その中で、左打者として大谷が出来ること(おそらく前回HRを打ったMuncyもスタメン起用されるだろう)を羅列する。
・まず、打席において、左腕に対して極端なオープンスタンスを止め、ホームベースに並行になるように、角度を緩和させるべきだ。
現在の過度のオープンスタンスのメリット/デメリット
メリット : 左打者の背中から出てくる左腕の投球の見極めが多少マシになる。
デメリット: 外角への直球系、SWE/SLなどに対し、物理的に届かない、腰が引けた“手打ち”になってしまっている。
内角のBゾーンへの体寄りに変化する「SNK/CH」に手を出し(特に初球)、カウントを悪化させる傾向がある。
スタンスの角度を緩和させれば、内角のBゾーンへの体寄りに変化する「SNK/CH」は見送るだけで、ボールと主審に判定されることになるだろう。(打者有利に)
死球で出塁することも可能だ。第6戦、第7戦はホームゲームであり、ホームチームのスーパースターに死球を与えれば、相手投手は心理的に追い込まれる形に。
誤解しないでほしいのは、大谷に死球で出塁してほしいわけではない。他チームの左打者がどのように左腕に対峙しているかを見ても、ベースに接近し、覆いかぶさる事例もあるからだ。
スタンスの角度を緩和させれば、大谷翔平は内角のBゾーンへの体寄りに変化する「SNK/CH」は見送る可能性が高くなるし、外角の直球系、SWE/SLへの対応力が増すはずだ。
現在のオープンスタンスでは、メリットよりもデメリットのほうが大きい。B/Sの見極めを良くし、B球をChaseしない、というのが Manaea攻略の鍵だ。
B球をChaseしなければ、最終的に凡退したとしても、球数だけは投げさせることが出来る。
マインドセット
今季の大谷翔平の特徴で、打席で変化球を待つ割合が高いということがある。SLやCUVを器用に打つことを心がけている感じだ。
これを本来の直球系[4S/SNK]を待つのに戻すことが必要だ。統計的にも最も多く投げられ、相性が良い直球系を待つべきで、そして打つべきだ。
変化球待ちだと、直球系が来た場合、振り遅れてしまう。これが今季、散々、見られた傾向だ。相手側も変化球をHRにする事例が多いということに気づいているはずだ。
変化球は、直球系待ちで対応できる。現在は前足を上げて、投球に合わせて下ろすバッティングフォームではないからだ。
このバッティングフォームで“変化球待ち”だと、このメリットが活かせなくなってしまっている。
初球打ち or ファウルでカウントを稼ぐ
野球は、追い込まれるまで2球あるわけだから、初球にカウントを取りに来る甘い球を積極的に狙い打つべきだ。(Manaeaの場合、SNK 92.4mph 54.7%)
初球が甘い球だった場合、全集中でHHし外野に飛ばせば良い。2ストライクに追い込まれてからでは、打つのは困難だ。3-2カウントでは、B球が多い。
Manaeaが今季、リーグを代表する左腕に比べ、球質のスタッツが良くないのに成績を向上させたのは、
その低いアームアングルによって球の見極めが難しくなると共に、196cm/111kgの大きな体でExtensionが[96]と打者目線でより球速が速く感じるからだ。
基本的に高めストライクゾーンのSNKを待っていれば良い。外角へのSNKは、SWEとの見極めが難しいはずだ。
大谷翔平は、BettsやFreeman、あるいはTroutと違い、B/Sを見極めながら、ファウルで粘り、最終的に四球で歩くということが苦手だ。
カットに行く際、B球もカットしてしまい、最終的に際どい球で空振り三振/見逃し三振に終わることが多い。
従って、初球打ちの方が、過去、良好な成績を修めていることもあり、実現可能性は高いと言える。(初球 先頭打者 HR なら最高の出だしとなる)
ただ、初球打ちといっても、内角のB球を打ちに行ってはいけない。これは相手のカウントを稼ぐ投球術だ。
明日はおそらく左打者に対し使用率の低い CH [85.8mph 1.8%] も混ぜてくるだろう。
明日の試合は変則的な左腕であるManaeaに対し、不利な左打者の大谷、Muncyの出塁率が重要となってくる。後はLADの右打者の次第となるだろう。
守備/走塁面で困難があり、打撃不振のFreemanはスタメンを外した方が良い。
T.Herに関しては腰を痛めているのではないか、通常のコンディションではないという疑問があり、打順をSmithのように下げるべきだ。
打順は思い切って、Edman#やK.Herの後でも良い。
明日は、LADのBullpenが失点するのが先か、LAD打線がManaeaから得点をするのが先か、という試合になる。
1回表のLADの守備は最も重要だ。三者凡退、できれば無失点に抑えることが重要だ。ソロHRなどを打たれた場合、Manaeaに対し、LAD打線は厳しい状況になってくる。
Bullpen Gameは「(Manaeaから) 点を取るまで、俺達が抑えてやる!」という気概が必要だ。
NYYがCLEに勝って、WS進出を決めた以上、LADは第7戦にもつれることなく、第6戦で決めたいところだ。第6戦を第7戦(最終戦)のように戦う必要がある。