下北沢本多劇場で劇団東演の公演「ハムレット」を観てきました。
この公演でハムレットの母、王妃ガートルードを演じているは、早野ゆかり通称パル
私の桐朋学園演劇科の時の同期の仲間です




同期の中では、私を含め、演劇の世界から離れてしまった仲間が多い中、彼女は芝居一筋で、今では劇団俳優座の重鎮の女優
演劇科の時代、先生から「役者になれる才能の一つは、芝居を続けられるかどうかだ」と言われ、その時は意味がわかりませんでしたが、今となっては、なるほどそうだな・・・・
と感じます。
彼女は一年に何本もの芝居に出て、日本中旅公演で廻って忙しくしています。
そんな彼女の芝居を観に行くと「パルもがんばってるな・・・私もがんばらなきゃ!」という気分になるんだな・・・・!
今回の「ハムレット」は、モスクワのⅤ・ベリャコービッチさんの演出で、独特の動きや音楽、せりふ回しも斬新だし衣装の使い方にもハッとさせられるスピード感あふれるハムレットで、久しぶりに心地よい演劇空間を味わいました
でも、どんな芝居でも、かかせないのは一緒に観る友達。今回はやはり演劇科時代の同期、あっことチャシと観に行ったのですが、この二人と芝居を観に行くと、一人で観るより3倍楽しめちゃう



というのも、芝居を観終わったあとは必ずカフェで大盛り上がり
「あのハムレット演じた子、現代風でかわいかったね~
」というおばさんトークから「あのシーンの〇〇役はちょっとイメージ違ったよね~
」「そうそう!ちょっと台詞もおぼつかなかったね~あそこは決めてくれなきゃね~
」と、演劇評論家きどりだったり、
はたまた、難解な芝居の時は「あれは何を意味していたの?きつね?
?それとも幽霊?
?」と、ものすごく基本的なことがわかっていなかったりして、演劇科時代さながら、ああでもないこうでもないとおしゃべりすると、若かったあのころにタイムスリップした感じ・・・・・
しかし、若かったあの頃と決定的に違うのは・・・・・・
ロビーにいた主演俳優のハムレット役、南保大樹さんに「ちょっと一緒に写真撮って!」とずうずうしくお願いできちゃうところ・・・・・
かわいそうに、おばさんたちに囲まれて、若きハムレットは
要望に応えるべきか、応えざるべきか・・・・それが問題だ・・・・・

左から2番目がパルこと王妃ガートルート役の早野ゆかりさん、中央がハムレット役南保大樹さん