浜内千波先生にならうお正月レシピ最後は鮭のテリーヌです
庄司「先生、お正月だから、ちょっとがんばってもう一品つくりたいんです・・・テリーヌって挑戦してみたいんですけど、いくらなんでも難しすぎ?」
浜内「わかったわ!まかせて!じゃあ、あるものを使って、簡単につくる方法を教えてあげるわ」
庄司「あるもの・・・?」
浜内「そう!これよ!」
と言って浜内先生が取り出したものはジャーン!はんぺん!
庄司「えーっ!フランス料理のテリーヌ作るのに、はんぺん使うんですか?」
浜内「だって、はんぺんは白身魚をペースト状にして、蒸して作ってあるんだから、テリーヌの材料にはうってつけよ!」
ということで、材料はこちら
生鮭3尾(皮と骨をとって300グラム)
はんぺん1枚(約110グラム)
卵1個生クリーム250cc
白ワイン大1
レモン汁小1
塩小2分の1
鮭は骨と皮をとります。皮は、ちょっと切り込みをいれて引っ張ればペリペリめくれます。
ミキサーにいれやすいように、ブロック状に切ります。はんぺんも同様に切っておきましょう。
そうしたら、生クリーム以外の材料をフードプロセッサーにかけます。
材料が多いので、回らなかったら、2回にわけてくださいね。
材料がペースト状になったら、生クリームを入れてもう5秒ほどスイッチオン!
庄司「なぜ、生クリームはあとから入れるんですか?」
浜内「生クリームをを最初から入れると、まわしすぎてホイップ状になっちゃうからよ」
庄司「あっ、そうですね、ふわふわのメレンゲ状になっちゃいますものね」
さぁ、テリーヌ型を用意しましょう。ガラス製でも、パウンドケーキを焼く金属製のものでもいいですよ。
この容器の内側に、バターを塗ります。こうしておくと、あとでスルッと型からはずれます。
容器にフードプロセッサーでペースト状にしたものをいれホイルでふたをしたら、どんどんと何回か、まな板の上で、容器の底を打ち付けます。
(ちょうどこんな感じの動きです・・・)
こうすると、すきまができません。テリーヌの真ん中が穴だらけではかっこわるいですもんね。
さあ、これをオーブンにいれて焼いていきます。蒸し器で蒸してもいいそうですよ!
とその前に、浜内先生裏技アドバイス
浜内「庄司さん、こういうテリーヌとかミートローフとか、オーブンで焼いてみないと味見のできないものは、ほんのひとくちをラップに包んで、電子レンジでチンして、火を通して味見すればいいのよ、ここで、『塩が足りない』とおもったら、加えればいいでしょ」
庄司「なるほど、こうすれば、焼きあがるまで味がわからなくて不安なんてことがないんですね」
浜内「それから、オーブンを使うときは、必ず予熱をしておいてね。最初からオーブンの中の温度を一定に保っておかないで、中に物を入れてから、だんだん温度が上がっていくのでは、上手に焼けないのよ。でも意外とこの予熱をしない人が多いの。今回は160度に予熱をセットしておいて、160度になったらオーブンの下の段にテリーヌをいれて30分焼きましょう!」
さて、あとはオーブンまかせ、30分たちました。
庄司「おおーっ!見事にふんわりふくらんでいる!おいしそー」
浜内「庄司さんちょっと待った!こんな風に膨らんでいるときに型からはずそうと思ってはだめよ、やわらかいから、形が崩れちゃうわ、よく冷まして、荒熱が取れたら、冷蔵庫でよーく冷やしてから、型からはずして切ってね」
ということで、充分に冷たくしてから、型から取り出すと、いい具合に固まっていてきれいに切れました。
今回は基本のテリーヌ地だけで焼いてみましたが、この真ん中に、にんじんやアスパラガス、うずらの卵などをいれると、切り口がさらに華やかになりますよ!これも冷蔵庫で5日は充分持つそうです。
ということで、今回は、お正月に作ってみたいお料理をご紹介してみました。
いかがでしたでしょうか?
暮れにちょっとがんばって、お正月はのんびりすごしたいものですね・・・・
ところで、昨日の野菜料理エチュベの作り方をご紹介したところ
「レーズンは苦手なのだけれど、抜いてもいいですか?」
というご質問を書き込みでいただきました。
うーーーん、もちろん料理というのは、自分でアレンジして作るものなので、私もよく材料を変えたりしますし、基本的には苦手なものは、抜いてもいいと思うのですが、このエチュベに対するレーズンの役割は、酸味と甘みがやはりかくし味の決め手になっていると思うので、入れたほうがいいと思いますよ。