私は世田谷線沿線に住んでいます。 世田谷線というのは三軒茶屋と下高井戸のわずか5キロほどをむすぶ路面電車で、駅と駅の間も2分づつくらいしか離れてなくて、駅のホームから次の駅が見えるくらい・・・・ この線路を、2車両のかわいい電車がお家とお家の間をトコトコ走ります。
昨日のお昼12時すぎのこと。三軒茶屋方面への世田谷線に乗っていた私、いつもなら電車の中では本を読んだりメールをしたりしているのですが、昨日はなんとなく電車の一番前に立ちボーッと前を見ておりました なんたって小さな路面電車ですから、運転席はいわゆるバスのように敷居がなくて丸見えで、前方の景色がよく見えるのです。松陰神社前駅をすぎたところで、ちょっと坂をくだるようにまっすぐ線路が続く見通しのいいところに差し掛かり「あら、なんだか草がぼうぼうにはえているところね・・・」と思った時、前方の左の草むらから、頭がヒョイと出てフワッフワツと右に向かって線路を横切る一匹の動物・・・・ 犬?猫??いやなんか違う・・・あの動きは犬でも猫でもない!と思い じっと凝視しながら通り過ぎる瞬間、電車を見送るその動物の顔を見た瞬間! えーーーっ!?タヌキ??? タヌキだ~っ!! 目のまわりの隈取、とんがった鼻、ふさふさの尻尾、いわゆる絵本でよく見るあのタヌキ!!! (まさにこんな感じ)
思わず「タ・・・タヌキですよねっ!」と運転士さんの横にいた車掌さんに話しかけると、 やはりびっくりしながら見ていた車掌さんも「タ・・・タヌキでした・・・」
私 「それともあらいぐま??」 車掌さん「・・・い・・・いや・・・タヌキでしょう・・・・」 私 「こんなところにタヌキがいるんですか?」 車掌さん「・・・いや・・・・ねえ・・・・」
だってだってここは世田谷通りと環七が交わるほんのすぐそばよ
こんな都会に野生のタヌキがいるなんて・・・・・!
でも・・・のんきに電車を見送るあのタヌキかわいかったな・・・ なんだかものすごくいいものを見た気がして、心がポンポコポンになった一日でした。
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