現在の一級河川は戦前は内務省の管理だったので、千曲川の堤防も主要部分は内務省時代に整備されたものが多い。
河川敷地の境界を示すコンクリート杭はほとんど「建設省」の刻印入りだが、希にこの写真のような「内務省」杭が残っているところもある。この書体は何というのだろう、ちょっとお洒落である。
境界杭オタクの私は堤防の裾を歩くときは注意して見ているのだが、いまだ「国土交通省」名の杭は見たことがない。省名が変わったからといって費用をかけて取り替える意味はないし、たまに新しく埋設する場合があっても「建設省」杭の在庫を使っているのだ。
千曲川に併走する国道18号線も国土交通省所管。
これは国道18号線の某所で見付けた杭。書体に特徴があって周辺の建設省杭とは明らかに違う。もしかしたら反対側の面に「内務省」とあるのかも知れない。
しかしご覧の通り木の根に埋もれつつあって確認することはできない。私は秘かに「アユタヤ杭」と呼んで、ときどき根の成長具合を観察しているのである。なんまんだぶ。
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