横浜の印刷会社シュービの村田です。
NHKの連続テレビ小説で主人公が石版印刷で植物図鑑を印刷する場面を見て、自分がご飯を食べさせて貰っているオフセット印刷と原理が似ていたので興味を持ちました。
印刷は凸版、凹版、孔版、平版と大きく4種類に分かれていますが、石版は現在の主流で有る平版なんです。お恥ずかしい話、私は石版は石を削って版にするものと思っていたので平版と聞いて原理が判りませんでした。
この原理は18世紀に完成されたもので、油性の薬剤で絵柄を書くと石灰石が反応してその部分が水を弾くようになりインクが載ります、その他の部分は石灰石の保水性が良い特性を利用してインクが弾かれます。
同じ平版のオフセット印刷も全く同じで、インクの載る部分(線画部)は水を弾くようになっていて、その他の部分は保水する為に砂目と呼ばれる細工が施されてインクが弾かれます。
オフセット印刷は更にその版をゴム版に転写して(だからオフセット印刷?)紙に転写します。
使用済みアルミ版です。今、アルミは高騰していて仕入れ価格も高騰しています。