箸よく盤水を回す
満杯にしたたらいの水を、箸一本で回しても最初は箸しか回りません。
ところがその箸を根気よくあきらめずに回し続けておりますと、輪が広がり、最後には盤水、たらいの中の水全部が大きな渦になって回るようになります。決して、あきらめないことです。と言うのは、我が師 鍵山秀三郎さんです。
鍵山さんの掃除哲学を学びたいと全国、今や世界にまでそのたらいの水は大きな渦となって回り続けています。
勝手に思うままに11 落書き
いまから約20年前の1980年代、NY市では、なんと、年に60万件以上の重犯罪事件が起きていました。
当時、「旅行者はNYの地下鉄には絶対に乗るな」と言われたくらい、その治安はひどい状態でした。
アメリカのラトガ―ス大学のケリング教授は、この前回のブロークンウィンドウ理論に基づき、NYの地下鉄の凶悪犯罪の抑制に、落書きを徹底的に消すことを提案した。落書きが放置されている状態は、窓ガラスの割れた自動車と同じ状態であると考えたからです。
そして、当時の交通局のデヴィット・ガン局長は、ケリング教授のアドバイスのもと、治安回復を目指して、地下鉄治安崩壊の象徴ともいうべきこの落書きを、徹底的に掃除するという方針を打ち出しました。
落書きを消すという驚くべき提案に対して、交通局の職員たちは、「まずは犯罪を取り締まるべきだ」と猛反発しました。 確かにそう思いますよね。
落書きも問題だけども、まずは小さな問題よりも大きな問題である凶悪な重犯罪事件を早くなんとかしなければと思うのは当然の反応です。
しかし、ガン局長は、落書き消しを徹底して行う方針を断行。
その後地下鉄の車両基地では、交通局の職員によって、妬く6000もの車両の、一面に書かれた落書きを消していくという、途方もない作業が行われました。
そして、プロジェクト開始から5年後の1989年、ようやくすべての落書き消しが終了しました。
するとどうでしょう それまで増加する一方だった地下鉄での侠客犯罪の増加がゆるやかになったのです。
そして、なんと2年後には、重犯罪数が減少しはじめ、94年には約半分にまで減少。結果的にNYの地下鉄の重犯罪事件は、なんと75%も激減したのです。
その後、1994年、NY市長に就任したルドルフ・ジュリアーニ市長は、地下鉄で成果を上げた犯罪抑制対策を、NY市警察に導入しました。
NYでは、落書きを消し、歩行者の信号無視や空き缶の投げ捨てなど、軽犯罪の取締りを徹底的に続けた結果、犯罪発生件数が急激に減少しました。
今、日本でも各地でこのような活動を行っているところがあり、有名なところで新宿歌舞伎町では街が一変してしまいました。
恐るべし掃除力
掃除のお話はまた後ほど たくさん登場します。
満杯にしたたらいの水を、箸一本で回しても最初は箸しか回りません。
ところがその箸を根気よくあきらめずに回し続けておりますと、輪が広がり、最後には盤水、たらいの中の水全部が大きな渦になって回るようになります。決して、あきらめないことです。と言うのは、我が師 鍵山秀三郎さんです。
鍵山さんの掃除哲学を学びたいと全国、今や世界にまでそのたらいの水は大きな渦となって回り続けています。
勝手に思うままに11 落書き
いまから約20年前の1980年代、NY市では、なんと、年に60万件以上の重犯罪事件が起きていました。
当時、「旅行者はNYの地下鉄には絶対に乗るな」と言われたくらい、その治安はひどい状態でした。
アメリカのラトガ―ス大学のケリング教授は、この前回のブロークンウィンドウ理論に基づき、NYの地下鉄の凶悪犯罪の抑制に、落書きを徹底的に消すことを提案した。落書きが放置されている状態は、窓ガラスの割れた自動車と同じ状態であると考えたからです。
そして、当時の交通局のデヴィット・ガン局長は、ケリング教授のアドバイスのもと、治安回復を目指して、地下鉄治安崩壊の象徴ともいうべきこの落書きを、徹底的に掃除するという方針を打ち出しました。
落書きを消すという驚くべき提案に対して、交通局の職員たちは、「まずは犯罪を取り締まるべきだ」と猛反発しました。 確かにそう思いますよね。
落書きも問題だけども、まずは小さな問題よりも大きな問題である凶悪な重犯罪事件を早くなんとかしなければと思うのは当然の反応です。
しかし、ガン局長は、落書き消しを徹底して行う方針を断行。
その後地下鉄の車両基地では、交通局の職員によって、妬く6000もの車両の、一面に書かれた落書きを消していくという、途方もない作業が行われました。
そして、プロジェクト開始から5年後の1989年、ようやくすべての落書き消しが終了しました。
するとどうでしょう それまで増加する一方だった地下鉄での侠客犯罪の増加がゆるやかになったのです。
そして、なんと2年後には、重犯罪数が減少しはじめ、94年には約半分にまで減少。結果的にNYの地下鉄の重犯罪事件は、なんと75%も激減したのです。
その後、1994年、NY市長に就任したルドルフ・ジュリアーニ市長は、地下鉄で成果を上げた犯罪抑制対策を、NY市警察に導入しました。
NYでは、落書きを消し、歩行者の信号無視や空き缶の投げ捨てなど、軽犯罪の取締りを徹底的に続けた結果、犯罪発生件数が急激に減少しました。
今、日本でも各地でこのような活動を行っているところがあり、有名なところで新宿歌舞伎町では街が一変してしまいました。
恐るべし掃除力
掃除のお話はまた後ほど たくさん登場します。