4月ともなるとさすがにNYも肌を刺す冷たい空気も遠のき、暖かいさを感じるようになりました。柔らかい日差しを浴びての日向ぼっこも楽しいものです。
女将がコピーをしておいてくれたDVDに中に「春との旅」と書いたディスクがありました。春の暖かさにつられて選んだのですが、作品の紹介のジャケットも無く、どんな作品かは分かりませんでした。
孫娘(春)の一言で漁師の老人(忠男)が住み場所を探しに兄弟たちの家を訪ねる旅に出る。責任を感じた孫娘もおじいちゃんと一緒に旅をする。
- 忠男: 仲代達矢
- 春: 徳永えり
- 原作・脚本・監督: 小林政広
寒い海辺の古びた家から外套を着た老人が飛び出してきます。おぉー寒い、折角の春の気分が吹っ飛んでしまいました。
良く見ると、この老人は仲代達也ではありませんか。不思議な魅力の俳優さんです。つい引き込まれ最後まで観てしまいました。他の俳優さんも良いです。大変良い作品です。
年老いて兄弟を訪ね、其々に事情があることが分かり、生きることの辛さが増してきます。
私の気になった場面を幾つか拾ってみました。
兄との再会そして 「この秋からホーム行きだ」と別れ際の兄の言葉。
老人と孫娘の食べるシーン そして 女店員の言葉
「食べ物のありがたみをわからない人らばっかりだ」食べるシーンが良く出てきますが、食べる事が大事なんです。女店員は弟の妻?そして弟のこと知ります。
頭の上がらない姉との再会、「一人で生きて行きなさい、しっかりと」、「春ちゃん犠牲にしないで」そして「もう会えねえかもしれねえけどな」と別れる。
私にも姉がいたそうで、私がこの世に生を受ける前に人生にとって最大の二つのことを短い期間で体験してしまいました。生きていたら、どんな姉になっていたのだろうか。淡島千影が演じるお姉さんのようであったら、きっと私もこの老人のように甘えていたのだろうか、そんな事を考えるとすこし小恥ずかしいおもいがします。
弟の再会、けんか、せめてもの心遣いに、弟は二人スイートルームを取ってあげます。弟にも悩みがあるのです。
春は別れていた父親と再会する、「私たちと一緒に暮らしませんか?」と父親の新しい妻から。
新しい生活の希望が出てきたのですが。。。。。。。。ドラマは意外な展開で終わります。
ふと、日本の兄弟達を思い、短くなっていく時の流れと年老いていくこれからの人生、色々、考えさせられました。