ちょうど五十年前アメリカはネバダ州の砂漠の中に大きな穴を作りました。直径390m、深さ100m 500百万立方mとアメリカ合衆国国家歴史登録財に登録されるくらいの米国で最も大きな人口クレーターです。
1962年7月6日にネバダ核実験場の第10エリアであるユッカ平原で行われた浅深度地下核実験、いわゆるセダン核実験(Sedan nuclear test)をしましたがその時できたクレータです。
その目的は核兵器の採鉱、掘削及びその他の民間用途への使用可能性を調査することであった。 今ではこんなこと真剣に考える人は居ないでしょうが、50年前は本当に民間利用を考えたのですね。
実験の結果、その破壊力は立証されたのですが、この実験により発生した放射性降下物は、米国本土で行われた核実験の中でも一番激しいものということもわかったそうです。
結局は一般人への健康に影響、議会の反対によりこの計画は破棄されました。